写真撮影の技術をもっと勉強しておくべきだったと幾度も現場で後悔したものだ。そういう日には、まだ雨の日の方が良いと思ったりもする。晴れていて太陽光が鋭い場合の野鳥の画像はコントラストが強すぎて本来の野鳥の持つ微妙な色具合や質感が出ない。半面が真黒な画像など、幾ら近くても「駄目」の一言。
だから、鳥類図鑑はイラストなのだ。写真だと一番その野鳥の特徴をとらえた角度から撮影出来ていない、あるいは肝心なところが影に成ってしまったりする事が殆ど。イラストなど描いた絵より写真の方が正確だと思っている方は「図鑑」に限って言えば少し違うのだと学んだ方が良いと思う。だから高価な鳥類図鑑も植物図鑑も対象を表現するのはイラストなのだ。
それだけ曇りの日の方が良いと言っているのに、今朝の画像は鋭い日の出直後の光の中で撮影したヤマセミ達。図鑑の絵と違って早朝の光の中で白飛び(=ハレ―ション)を起こしながら飛びまくる姿をいくつかご紹介。
170m離れた対岸の木々の間から突然日の当たる場所へ出てくるヤマセミはまことに捉え難くてしょうがない。
撮影中は左のもう一羽など全く見えない。
自動だのオートだのでは晴れの日の早朝のヤマセミは撮れない。何度も失敗して経験値を積んでもまだこの程度なのだ。自分の技術が足りないのは百も承知なのだが・・・。