2023年3月28日火曜日

繁殖期のカワセミは雨の日でも活発! Kingfishers during breeding season are very active even on rainy days!

  3月中旬、北関東の準観光地的な場所にある池で、今まで2年間オス1羽しか確認されていなかったカワセミがオス・メス二羽でいるという情報を得て遅かれ早かれ繁殖行動に入るだろうと推察。

 筆者自宅のある三鷹からは1時間半以上かかるエリアなのだが、4~5回通ってみた。雨だろうが雪だろうが、相手はもともと水に飛び込む種のカワセミだ。

 九州は人吉市の球磨川でさんざんヤマセミを観察して学んだ繁殖期の行動を念頭に、その生態を観察。ここ数日がピークだろうと踏んで雨続きながら桜満開の中通ってみた。

 エリア内の桜が満開に成るにつれ、池周りには人が来なくなったのかカワセミの活性が良くなったようだ。どうやら100mと離れていない赤土崖の土管、あるいは廃屋の附近に巣穴を形成しているようだ。近所の家ネコも徘徊するので繁殖がうまく行く可能性は残念ながら非常に少ないとみている。

 近くに水源や水路が無いだけに、巣立てばこの池周辺でしか子育ては出来まい。非常に前途多難だ。

 とりあえずは雨の中でも活発に活動するカワセミをご紹介。

何故か関東エリアだけけっこうな雨が続く三月後半、今日も雨だ。

さすが水は気にしないカワセミもこの長雨にはうんざりしているようだ。

そんな中でも、繁殖期のオスメスは活発に動き回る。

この日も多分年下の若いオスが小さな餌を持ってメスのもとへ・・。


パッと渡しゃ良いものを、何故かヤマセミもカワセミも時間をかける。

時には綱引きのような事すら見受けられるのは何故だろう?

求愛給餌なった後のオスの「どや顔」、いつも笑ってしまう。

もうそのあとは飛んだり跳ねたり

シャッターチャンスは山ほどあった。

 この雨の中、初めて見かけたカワセミの緊急避難訓練!あのヤマセミの退避訓練行動と全く同様の事を目の前で繰り返され驚いたのなんの!自然番組では最高峰のNHKワイルドライフでもまだ収録していないだろう。いつか収録してみたい。

2023年3月27日月曜日

団塊世代は桜を撮るにも動いている状態を撮りたいのだ。 The baby boomer generation wants to capture the state of movement even when photographing cherry blossoms. 

  桜のお花見に関しては昨日のこのブログで述べたとおりだ。次に桜を撮影したいと思った場合、何をどうやって撮るか?

 もちろん観光客のように桜の名所の賑やかな場面を撮ったりするのも嫌いではないが、絵葉書のような写真を撮るというのは、野鳥撮影の場合で言う鳥類図鑑のような写真を撮るのと一緒だと思う。

 せっかくなら、やはり野鳥と同じく「飛んでいる姿」など何か動いている時の桜を撮りたいと思っている。「晴れた日の綺麗な桜と青空・・。」ではスマホでも撮れるだろう?

 筆者は、動く被写体を撮るのに三脚を使う人を信じられない。野鳥撮影でも一緒。風景写真でも一緒。カメラ危機の手振れ防止機能は一体何のためあるのだろう?三脚があるために場所取りや他の撮影者の邪魔に成ることを理解しているのだろうか?

 特に写真撮影教室などに通った御仁に三脚持ちが多い様だ。それも高齢者に限って・・。

 で、好んで撮るのが風で揺れ動く桜の枝、散り際の花吹雪、夜桜と町の佇まい。

 今年もいくつか挑戦しているが、過去の画像もご紹介したい。

まず、花枝が強風で揺れる姿を工夫して撮ってみる。

同じ強風の日の花吹雪、丹念に突風を待つのが否決

風が無い日でも桜が散る時は一気に雨のように散る。

10年ほど前、神谷町の辺りで・・。

ぼんぼりに灯がともる頃の桜

遠くに町の灯を・・。

六本木ヒルズと毛利庭園の桜、夜景。

神田川の花筏、早稲田附近。

同じく神田川

これも江戸川橋附近

目黒川の花筏。

目黒川の花筏。

2023年3月26日日曜日

団塊世代はお花見という「行楽」に最近疑問を感じて仕方がない。 The baby boomer generation can't help but feel doubts about the "excursion" of cherry blossom viewing these days.

  桜、特にソメイヨシノは江戸末期に江戸の染井村(豊島区附近)に居た庭木師により大島桜とエドヒガン桜を掛け合わせたクローン新種として「吉野桜」というネーミングで生み出されたもの。それが現在都会を中心に広がったソメイヨシノだという。

 何故かこれが気象庁の桜開花の標準木に成ったり、桜にしてはその短い樹齢(80年余)が人間の寿命に似ていること、散り際のはかなさから、人々は桜に妙な親近感を持つようになったらしい。

 そもそもクローンなので、咲くと綺麗だがその花期はほんの2週間。あとの殆どは毛虫やその他の虫が山ほど居付く青葉の季節か、葉が落ちて丸裸の季節が長い樹木。害虫や病気にも弱い。老木に成るとキノコが生えたり樹肌がぼこぼこに成ったりする。

 決して通年で愛でるような樹木ではないが、なぜか全国各地・地元民の行政への注文は公園や川の土手に桜を植えて欲しいというものが多い様だ。これだから日本中どこへ行っても地元の名所は「桜並木」という事に成る。観光ポスターやパンフを見るが良い、どこも一緒だ。

 埼玉県幸手の権現堂堤の桜、此処の場合は9月の曼殊沙華など定期的な効果がある。桜の今の時期は菜の花と共にアマチュアカメラマンだらけ。晴れた日には幸手の駅から大渋滞で、バスや車より歩いて行った方がはるかに早く着く。

 桜を観光誘致の目玉にしたくても、年間たった2週間しか開花の楽しみしかないのをどうやって実利に結び付けるのだろう?梅の方がはるかに花期が長いというのに・・。

 東京で例えれば、上野恩賜公園、千鳥ヶ淵、目黒川、神田川、飛鳥山、桜の名所は山ほどあるが、開花から満開迄そこに集う多くの人は決して桜を愛でに行っているのではない。断言する。特に酒飲みは間違いなく「お花見」を酒を飲む口実にしている。

 江戸時代からある江戸城外堀、その頃軍事施設(立入禁止)の土手に桜はなかった。最近水付き桜を伐採してしまい風情が無くなってしまった。数年待たねば元には戻らない。

 目黒川、地方から来る見物客が多い。桜が無ければ只のコンクリ用水路。ちょっとの豪雨で氾濫警戒水位を超える危ない河川の一つだ。メディアがこぞって報道し仕立て上げられた「桜の名所」だろう。桜の背景は高層マンションやビルだらけ。

目黒川に比べればはるかに歴史と伝統がある上野恩賜公園。人混みが好きな人向け。

吉祥寺の井の頭公園。別に桜の時期でなくても年中混んでいる。

 日本人の多くは人混みが好きなのだ。TVで報じられる桜の名所に皆が行っているから、自分も行かないと仲間外れになった気分になるのだろう。人々がまだ付けているからガラガラに空いている電車の中でもマスクを外せない。外を歩いていてもマスクを外せない・・・。これと全く同じだろうか?「人が行くから行かなきゃ・・。」万博でも映画でも何でも一緒。

 桜のお花見は独自性・個性が無い日本人特有の群集心理が反映されているのだろう。

 都内の桜の名所に行く人々の大半はこれが理由だ。本当に桜を愛でで楽しもうと思ったらそんな処へは行かないだろう?日本人、特に全国から集まった田舎者(勿論生まれは東京でも九州育ちの筆者も含む)で構成されている東京都民は実は桜の楽しみ方を知らない…と思う。

 中でも一番呆れるのが、ダサイタマ・チバラギと悪口を言われる埼玉・千葉・茨城から上京して目黒川や上野、千鳥ヶ淵に来る見物人たち。地元にいくらでももっとキレイな桜の名所があるだろうに?わざわざ東京都心の桜見物に来るのは「仲間に入りたい」「その時だけ東京人に成りたい」のだろうか?

 日本人の殆どは山奥で緑に囲まれた中での桜の美しさ、山藤の美しさを知らない。人工的に造られ、人工的に植えられた桜並木を「お花見」と称してその下で酒を飲み騒ぐ!アルコール分解酵素の無い筆者は大嫌いだ。オリンピックやサッカーワールドカップの日本人観戦者のように、後のゴミを片付けて行けよな?

 メディア・マスコミもそのあたり分けて報道しないで欲しい。片づけて褒めるのも、花見のゴミを放ったらかして帰るのも、同じ日本人なんだからさあ。

 筆者も使うカメラがデジカメに成った2000年頃から野鳥の撮影のついでなどに春先は桜を良く撮影した。都内の桜の名所などの画像を改めて見てみると、時代の変遷が良く判るし筆者自身が歳をとったのも良く判る。その意味からすれば筆者にとって「桜」も我が人生に確実に関わってきたのだとも思うが・・・。

2006年の六義園の枝垂れ桜、毎年保持が大変だろうと思う。

 2006年はまだスマホではないから、ガラケーの端末で写真を撮る人はあまりいないのが良く判る。小型のコンデジで撮影している姿が多い。ピントを合わせにくいのでスマホをかざしながら他の撮影者の前を遮り被写体にどんどん寄って行ってしまう様な馬鹿者は一人も居なかった時代。まだ良い時代だった。この下の画像が何よりの証拠だ。

 先日のWBC優勝した我が日本の侍ジャパンチームが成田空港に帰ってきた際の出迎え客たちの差し出すスマホの凄さ!一種の宗教団体の何かかと思ってしまった。
WBC出迎えファンたち。JIJI.COMより

 それらメディアに載って、これでもかこれでもかと報じられる「桜の名所」に行くより、自宅近所やマイナーな場所で桜の名所を探したらどうなの?というのが筆者の提案だ。
 
石神井川沿いも桜の隠れた名所

神田川の江戸川橋~高戸橋辺りも目黒川などよりずーっと趣がある。

北関東の寺院などは桜の名所が多い

多摩地区に多数存在する大学構内も桜が多い。

 中でも三鷹の国際基督教大学の正門からバスの終点までの並木は有名だが、コロナ過の規制が終わったというのに、この基督教大学は未だにコロナ過以前のように散歩などで自然を愛でていた地元の人々を入れない。通り抜けも許さない。

 皇族の子弟が学んだという事で偉そうな対応が目につく。聞くところによると、特にこのキャンパスの守衛の偉そうな上から目線の物言いは近所住民の顰蹙を買っているようだ。

 海外からの留学生が多いが、主に車が右側通行の国から来た留学生たちの自転車マナーが非常に悪く、買い物帰りの高齢者にぶつかったり引き倒したりして問題になっているようだ。筆者もジモティだけに気に成る所。

2023年3月25日土曜日

団塊世代はWBC優勝で久々に感動したが、どうしても気に成る点二つある。 The baby boomer generation was moved by the WBC victory for the first time in a while, but there are two things that really bother me.

   大谷の無邪気で自然な野球小僧仕草(決してパフォーマンスとは言わない)に感動し、映画や漫画の原作者でも考え付かない「出来過ぎのストーリー」で世界中が湧いたWBC=ワールド・ベースボール・クラシック。

 団塊世代は色々な点で見識を新たにした。例えば初めて現役MLBメジャーリーガーの日系ヌートバー選手が日本チームで大活躍をした事。あのベーブルースが日米野球で1934年(=昭和9年)来日して以来、日米の野球に関する環境がずいぶん変わったことを実感した。

 あの野茂英雄が渡米して以来、イチロー、松井、それに大谷、普及レベルはサッカーに及ばないものの世界でトップを争える団体スポーツはそう数多くない。

 その点から見れば日本のサッカーはまだまだだろうとも思った。

 最終の決勝戦が終わって数日が過ぎたのに、連日TVは週刊ニュース・ワイドショーなどで、準決勝の吉田の同点本塁打、大谷の二塁打・鼓舞、村上の逆転サヨナラ打。決勝戦最後の大谷の全米一の強打者マイク・トラウトとの一騎打ち⇒三振⇒優勝、大谷の帽子飛ばし・グローブ飛ばし・・・。合計何回放映されただろう?

マイク・トラウトを高速スライダーで空振り三振にした瞬間!

 もうビデオ収録の必要が無いほどの放映頻度だった。その余波はこれを書いている土曜日25日まで続いている。ネットの普及はビデオデッキの機器そのものの不要を生み出しているようだ。

 世界一おめでとう、日本の野球のパワーおめでとう!

 とりあえず、筆者も興奮して喜んでいるのは間違いない。

 しかし、しかしだ…疑問が二点!

 トーナメント表が大会に進むにつれ急遽変更されたのだ!スポーツの大会でこんなこと考えられない。本来、日本が春分の日で祝日の3月21日に準決勝「日本Vs米国」に成るはずだった?

 これはスポンサー、WBC関係国の思惑がそうさせたのだろうとは思うが・・。

 しかし更にトーナメントが進み決勝戦でそのカードが行われるように仕組みが変わったというのだ。どうも非常にきな臭い。

 この辺りを詳細に報じた野球通さんのブログを見つけた。これだ。

https://bloghanashinotane.com/wbc-semi-finals-conspiracy/ 

 サッカーワールドカップの大盛況を視て、野球のプレー人口減少に共に悩む日米両国が協力して今回WBCを盛り上げに掛かったという視方も、無いではないし理解できる。

 もう一つがVAR 甲斐キャノンと言われる捕手の盗塁阻止送球の場面。一旦出たセーフ判定がVARで覆ってアウトになったが、その場面での詳細判定覆り説明がなされていない。

 あの三苫の1㎜はきちんと画像共々説明があって世界中が納得したが、今回の源田選手のタッチが何処でアウト成立に成ったかVAR画面の「この場面!でタッチ成立!」が詳細に説明されていない。


 ビデオを見る限りこの部分で源田選手のグローブがメキシコ選手トレホの足に触れている気はするが、WBCサイドの詳しい解説説明はまだ見ていない、在ったのだろうか?三苫の1㎜の場合は何度も立体画像で説明された。まだまだ野球の場合のVARは初歩なのだろうか?

 源田選手が二度目のタッチに行った際はトレホの足はベースにしっかり着いていた。この走者が生きるのと死ぬのではこの準決勝の結果は違っていただろう?
 
 走者の足が離れて二度目のタッチをしたが、その際は既に足はベースに着いている。この辺りのネット報道も非常に少ない辺り「怪しい?」気がする筆者なのだが・・・。

2023年3月24日金曜日

花鳥画と同じく花鳥画像は意外に撮れるものだ。 As with bird-and-flower paintings, bird-and-flower images can be taken unexpectedly.

  関東地方は数日雨模様が続くので、今まで撮り溜めた花に寄り添う野鳥の画像を集めてみた。ほんの20分過去データを探ったら、あっという間に200カット以上の画像がまとまった。

 お花見の際の桜ソメイヨシノに群がるメジロやヒヨドリは別として、なるべくそれ以外の野鳥の花にまつわる画像をご紹介。

まずはコゲラ、三鷹の野川沿いでコゲラ。

つい先日自宅横の桜の樹でアオゲラ。

野川沿いの緑地帯の桜の樹でアトリ。

野川沿いの武蔵野公園でシメ。

丘の上の金網でヤマガラ。

隣の緑地で椿にメジロ。

北関東の観光地でカワセミ。

上の画像と同じ場所でヒヨドリ。

地元野川沿いの桜でシジュウカラ。