2017年11月30日木曜日

チョウゲンボウの野ネズミ採餌行動を観察・その2。I encountered the kestrel's hunting of mouse at Yatushiro plain・Part2.

 昨日のこのブログのアクセスが300を超えたという事で、その続編=採餌の成果画像をすぐにアップすべきと考えた。
 チョウゲンボウは畑に舞い降りて大型の昆虫、オケラなどを採餌するシーンをよく見ているが、飛んでいる野鳥(ムクドリ、ヒヨドリ、カワラヒワなど)や野ネズミを採餌したシーンも幾度か撮影出来ている。

 すでに捕らえた獲物を食べているシーンは良くインスタなどSNSでも見るが捕獲シーンと運搬シーンは余程幸運か熱心な観察が必要だろう。
 勿論今回の筆者の場合はラッキーだったのだが・・・。いわば海釣りの沖合五目釣りで大物が掛かったようなものだろうか。

 野鳥の観察・写真撮影を始めた初期はなかなか猛禽類を目視出来ず、上空を飛んでいる様子もカラスやトビは判ってもその他の猛禽類はなかなか見分ける事が出来ず、最近になってやっと「あっ、鷹だ!」という感じで発見できるようになって来た。

 余談はさておき、今日の画像は野ネズミを捕獲したチョウゲンボウが電柱へ獲物を運び周りを警戒する様をアップしたい。



強い北風の中、この後堤防の斜面に降りて食べ始めた。

食事の邪魔をしてはと思い、此のカットを最後に移動した。その判断がナベヅルの飛来遭遇に繋がったのだ。

2017年11月29日水曜日

チョウゲンボウの野ネズミ採餌行動を観察。I encountered the kestrel's hunting of mouse at Yatushiro plain.

 先日の綺麗なチョウゲンボウの野ネズミハンティングに遭遇した。本来は急降下からの一部始終を撮影できたはずなのだが、筆者の撮影技術が未熟で、目の前を通過する部分がボケボケなのでパスさせて頂く。情けないったらありゃしない。

 しかし、70m程の距離で空中ホバリングから目の前を横切り、反対方向の草の中の野ネズミをハンティングする猛禽類のスピードと目の良さに驚かされた一瞬だった。

 ミサゴが空中高い位置のホバリングから体をよじるようにして水面へツッコミ、両足で大きな魚を鷲掴みにして持って行くのとは随分違うハンティング方法に感動すら覚えた。

 障害物で見えなくなってしまったチョウゲンボウのカワラヒワ攻撃とは違い、きちんと獲物をゲットした画像が撮れたのは嬉しかった。
ホバリング状態からこちらへ向かって飛んでくるチョウゲンボウ!


この直後目の前を横切るのだがズームで追えない角度と距離とスピードだった。

一旦草むらに消えた直後低く飛んで堤防の斜面へ移動中。

見事に獲物を足で掴んでいるようだ。

この角度では獲物をつかんでいる様子は見え難い。

何度も周りを見渡し、獲物を横取りされないか警戒している様子だった。この後遠くの電信柱の電線へ移動する。そのシーンは次回以降。

2017年11月28日火曜日

間近でエナガを撮る! Photographing the Long-tailed Tit with very close.

 野鳥を撮影し始めて2~3番目に成果として挙げられるのがエナガではないだろうか?ズリ―、ズリ―と鳴きながら10~15羽程度の小群で木から木へと移動する様をご覧になった方は多いと思う。

 しかしあまりセコセコ動くので、捉えにくく撮影は意外に難しいのがこのエナガ。しかも樹の下から見上げて撮る事が多いので枝かぶりや、気が付いたら撮れていなかったなどという事も大いのではないだろうか?

 今回、球磨川堤防の道路わきの墜落防止の高さ1m程のコンクリのフェンスから頭だけ出して眼下の灌木に群がって通過中のエナガの群れを移すチャンスに恵まれた。これであれば上からの撮影になるので、今までのような失敗もなく撮影出来た。野鳥は上方への警戒心が強いのが常一般的だが、撮影者の頭だけ見える程度であれば気にしない様だ。 



オーストラリアに行った際に撮影したファンテイルにも似ていた。


エナガは上からの脅威にはあまり警戒心を持たぬようだ。


2017年11月27日月曜日

今年も八代平野にタゲ リが飛来! A Northern lapwing also comes flying to Yatsushiro plain this year!

 ハイイロチュウヒやチョウゲンボウのアップで猛禽類の宝庫のようにも思える八代平野だが、この八代平野、思いのほからい広い。北は松橋(まつばせ)から日奈久エリアまで南北30㎞弱、東西10㎞も在り、マナヅル飛来が新聞に載った金峰山裏のこじんまりとした横島干拓などとは規模が全然違う。その為野鳥観察者も全域をチェックなどとても出来ないため、今後意外な野鳥の情報がどんどん入るだろう。今後の高野茂樹博士がリーダーの八代野鳥愛好会の皆さんの活動が楽しみだ。

 今回2日間回っただけの金剛干拓地だったが、猛禽類は豊富だし、ナベヅルをはじめ大小合わせて意外な野鳥群にも出遭えた。今日はその中からタゲリに関してアップしてみたい。

 このタゲリ最初に遭遇したのは居間から5年前、人吉盆地の「たかんばる」と言われる旧海軍飛行場跡の牧草地だった。その他八代平野の一部不知火干拓地でも20羽ほどの群れに遭遇している。

 このタゲリ、子供の頃の遊びの一つカン蹴りをしている様な動きをする。じーっと止まっていて、1羽がス・ス・ス―と数歩進むと、近くの他のタゲリ達もそれぞれの方向へ数歩進むのだ。それでピタッと止まる。止まったら20秒ほど動作が固まって動かない。

 撮影者からは完全に見えて判っているのだが、この動作はいつも変わらない。で、見張り役が危険だと判断すると一声ピィーッ!と割に情けない声をあげて鳴き飛び立つ。
 これに合わせてほぼ一斉に小群れが飛び立つ事が多い。

 なんだか団扇のような主翼で、飛び方もヤツガシラを思わせる頼りないものだが、人吉盆地の観察ではカラスに追い立てられても逃げ切るほどのスピードで飛翔していた。意外に早く飛べるのだ。
こうしてジーッと見つめられるとこちらも動けない。

その極めて日本的な色彩にファンは多い。


何かに追われたのか撮影者の方に向かってきた時は驚いた。



遠目に見ても決して速そうな翼ではない。

まだ多分金剛干拓地に居るだろうと思う。越冬するのではないだろうか?

2017年11月26日日曜日

チョウゲンボウのカワラヒワ襲撃に遭遇した! I encountered the place where a kestrel attacks a oriental greenfinch.

 チョウゲンボウの続きはハンティングのシーン!一旦オケラもしくはバッタのような獲物をゲットしたチョウゲンボウ君!やにわに風上に飛び立って東へまっすぐ飛んで行った。その直後強い北風になびく樹木から20羽ほどの小鳥群が飛び立った!

 後でPCで視たらカワラヒワの群れだったが、チョウゲンボウ君は一旦遠くへ飛び去る様な行動を取り、いきなり急反転してカワラヒワの群れに突っ込んだ。
 カワラヒワの群れはパニックになり2つの群れに別れた。

 その後の狩りの様子は建物と樹木に隠れてしまいその成果は判らなかったが、攻撃をするそのテクニック、小鳥たちを欺く作戦が見事だと思った。

 しかしこういう生態を間近に見られるという事はさすが広い干拓地だと思った。
建物の中からいきなり飛び出すような工夫で、狙いを定めたカワラヒワの群れに迫るチョウゲンボウ。

チョウゲンボウを目視したカワラヒワは慌てて飛び立った。

しかし、チョウゲンボウは一旦群れと直角の方向へ飛びぬけた。

そうして強風に乗じて旋回を始める・・。

旋回しながら高度を下げつつ加速!

次の瞬間、ヒラリと向きを変え、カワラヒワの群れに突入!

上のカットの少し拡大、

周りのカワラヒワとの位置関係を見るとチョウゲンボウの速さが判ろう。

2017年11月25日土曜日

チョウゲンボウは飽きない猛禽類だ! Common Kestrel is very interesting Raptores.

 チョウゲンボウは過去 此のブログで数回アップした。阿蘇山の火口原の農耕地と鹿児島の干拓農地、人吉のたかんばる(=旧海軍飛行場跡)その他三鷹の住宅街の上空での飛翔などもアップした。

 それ程身近な猛禽類なのだが、今回のチョウゲンボウは頭が青グレーの綺麗な個体だった。調べたら頭がブルーグレーなのはオスだそうだ。
 その30分後に遭遇した茶色い頭のチョウゲンボウがメスであれば、同時に雌雄を撮影できた訳だ。幸運だったのだろう。

 その生態を2~3回に分けてアップしたいが、この場合はオスメス混合に成る。まず今日の投稿はオスのチョウゲンボウの綺麗な画像から。
強い北風が吹いていたので、風上に向かって飛んでくれればじっくり撮影出来ると思ったのだが、幸運にも注文どおり飛んでくれた!







もうとにかく美しい個体だと思う。遭遇できて大変嬉しかった。

2017年11月24日金曜日

住宅の軒先にハイイロチュウヒ! Northern harrier flying very close to farmer's home.

 今回の熊本行きで、人吉のヤマセミはもちろんだが八代市の金剛干拓地でナベヅルやハイイロチュウヒに遭遇できたことは非常に大きな収穫だった。例年八代妙見祭の行われる11月23日前後には必ず八代に滞在していたのだが、今年は諸事情で少し前にほんの一週間だけ熊本県に滞在した。八代市には2泊したが、まさかここでハイイロチュウヒやナベヅルに出遭えるとは思っていなかった。

 鹿児島の隼人市干拓地でこのハイイロチュウヒに遭遇したのも朝早くだった。音もなくクリークの上を左右に揺れV字滑空しながら筆者を追い抜いて行った。この時は綺麗なオスだった。一方人吉盆地の錦町で遭遇した個体はメスもしくはオスの幼鳥で鷹縞が綺麗だった。今回の個体も後者だろうと思う。

刈り取りの終った金剛干拓地の一番外周のクリーク沿いに飛んで来たハイイロチュウヒの若鳥もしくはメス。

自分の車を追い越して暫くはクリーク沿いに前方へ行ったが、いきなり民家が現れた。

時計回りの急旋回で敷地内へ・・・。

自家用車の前を通り越してさらに奥へ・・。

もうこうなると作業場だろうが母屋だろうが関係なく飛び回っていた。



獲物はいないと諦めたのか、きびすを返して元の巡航ラインに戻った。

そのまま外周の堤防を越えて不知火海へ出たハイイロチュウヒ。


やはり恐い猛禽類なのだろう、トビの場合と異なって、姿を見ただけでカモ類がバーッとこちらへ逃げて来た。