2022年5月28日土曜日

標高1600mのノビタキにぐっと接近してみた。 I tried to get close to the Siberian Stonechat at an altitude of 1600m.

  野鳥の生態撮影を続けていると、いつの間にか「定番的距離で、定番的サイズの撮影画像」ばかりに成ってしまう。

 これは必然的にそうなるのであって、多分に致し方ない事なのだ。

 いわゆるノートリとか言って画面いっぱいに野鳥を野鳥図鑑がごとく撮影して自慢する方々とは違い、周りの環境、少なくともどういった環境下でいま撮影している野鳥の生態が進行しているのか見極める意味で少し引き気味で撮影するのが常であるためそうなるのだ。

 昨日のノビタキのダイブ採餌の連写などは後で繋ぐことを予想しての撮影距離なのだ。

 しかし最近は、そういう生態画像ばかりでは細かい部分の生態が判らないと思いぐっと近づいたアップの画像も撮影することにしている。

 で、今日は霧ケ峰で間近にいたノビタキのオスをできる限り接近して撮影してみた。




オオルリもキビタキそうだが、繁殖期にはよくこういうポーズをとる様だ。



やはり野鳥は飛んでいる時が一番美しい!

2022年5月27日金曜日

フライングキャッチだけではなかったノビタキの採餌生態。 Foraging ecology of the Siberian Stonechat was not only just catch a flying insects.

  今週月曜日5月23日にこのブログでノビタキのフライングキャッチの画像をご紹介したが、実は地上の草むらに居る昆虫を低灌木から舞い降りて捕獲・採餌する姿をも捉えていたので、今日ご紹介してみようと思う。

 いずれも連続撮影出来ていたので、その様子を合成してみた。モズやジョウビタキの地上ダイブにも似ている。

 ただ飛ぶ姿も連写できているので、併せてご覧頂ければ嬉しい。

今の時期、霧ケ峰などの高原はノビタキとホオアカで一杯だ。

高原ならではの飛翔を見せるノビタキのオス。

80㎝ほどの高さから草むらへダイブするシーン。

餌を咥えてほぼ真上に舞い戻るシークエンス!

再び、ほぼ真下へダイブし再度の採餌・・。

草原の牧畜用連絡電話に留まるノビタキ。

2022年5月26日木曜日

カラスの寄生虫駆除行動を間近に観察。 I observed the crow's parasite extermination behavior up close.

  野鳥の体・主翼には寄生虫やダニが沢山付いていて、年がら年中くちばしでその体や羽毛を突いているのはよく見る生態だ。何処に留まっていても、身づくろい、羽づくろいに余念がない姿を見たことがあると思う。

 あれは決して野鳥が綺麗好きだからではなく、体中寄生虫だらけだからという説の方が正しい様だ。

 その寄生虫やダニの多さを実感した事があった。数年前、我が家の巣箱からシジュウカラの雛が7羽孵ったことがあった。すべてが巣立ったので巣箱を掛けてあった樹の幹から外そうとした際、ダニの大群に襲われたのだ。トリサシダニという人間にも取り付き刺すという。

 慌てて風呂に入って全身を洗い防疫剤を噴霧してしばらくは動けなかった。

 ハトやカラスにも当然これが全身に寄生していると思われる。雛も同然だ。

 で、彼らはどうするかというと、年がら年じゅうをまさぐるのとは別に、熱くなった砂地やコンクリートの地べたに主翼を広げてダニや寄生虫を主翼や体から追い出すのだ。ヤマセミも川沿いの熱くなった岩に羽を広げてこの行動をする。幾度も撮影した画像がある。

 今回、カラスがこれとは異なる方法で寄生虫やダニを追い払う現場を観察できた。場所は明治神宮境内。まずカラスが樹の洞に巣食ったアリをつまんで体にこすりつけ、次に地上のアリの巣の上に羽を広げてアリを誘い出し、くちばしでアリを咥えて羽をしごくのだ。

 これはアリの出す蟻酸により寄生虫を追い出すのだという。普段と違うカラスの行動にしばし見とれてしまった。

最初は樹の洞に首を突っ込んで何か(アリ)を漁っているのに気が付いて・・・。

そのカラスが今度は地上で羽を広げて何かをついばんでいるのを発見!



よく見たらアリを咥えていた。

この行動を動画でも収録できた。




この行動を見て、カラスに親近感を覚えたように思う。

2022年5月25日水曜日

標高1600mでキジの生態を観察できた、その2。 I was able to observe the pheasant's ecology at an altitude of 1600m. Vol 2.

  キジのホロ打ちは目立つので一生懸命撮ったが、それ以外の時のキジの生態・行動は極めて腰が低く、匍匐前進の様な動きだ。

 今日は昨日の続きでホロ打ち以外の収録画像で面白いものをご紹介。

路肩に停めた車の中からの撮影。早朝の草原にキジを発見!



全くこのスタイルがキジの匍匐前進だ。

これだけカラフルだもの、判らないわけがない。

一瞬目が合って、「しまった!」というような顔をしたキジ。

右奥にメスが現れた。

こちらもゆーっくりと匍匐前進に近い。

2022年5月24日火曜日

標高1600mでキジの生態を観察できた。 I was able to observe the pheasant's ecology at an altitude of 1600m.

  今回の霧ケ峰シリーズは色々な野鳥の繁殖期の生態を割にじっくりと観察できて、非常に満足している。

 今日のキジは早朝霧ケ峰の八島湿原へ行く途中の道路脇から車を止めて車内から撮影出来たもの。まだ朝7時くらいで気温は5~6度だったろうか?

 一日中、キジの雄叫びがあちこちから聴こえてくる状況だ。しかしこの記事の雄叫びを何故昔の人は「ケーン!ケーン♪」聴きなしたのだろう?実際にはあまりケーンケーンとは聴こえない。鳴き声を何回も聴くと、かすれたハスキーな金属音に聴こえるのでケーンケーンが近い表現なのかもしれない。

 詳しい野鳥関係の生態説明の際も何故だか「ケーンケーン」という鳴き声・・との記述が多い。もっとほかの表現があってもいいように思うのだが如何だろう?

 この雄叫びと同時に翼を広げてホロ打ちを行う。ちなみにホロ打ち(母衣打ち)とは雄叫びの事ではなく、羽ばたく際の翼の動きと音をあらわすもので、雄叫びの鳴き声の事ではないと記述がある。

 ヤマセミのキャラッ、ケレッ(ほとんどの図鑑などでこの表現が使われるが・・・)という鳴き声も全く実際とは違う事を考えると「聴きなし」の不確実性に首をかしげざるを得ない。

 声は別として、キジを遠くから観察していると、この鳥程、腰の低い生き物はいないだろうと思えてきた。霞が関の官僚や政治家たちに是非見習わせたくなってしまう。

 雄叫びを運良く撮れたので、今回「キジ」シリーズはまずその画像から・・。

100m程離れた草原の岩の上にキジのオスを発見!

すぐに降りてしまったので、まともな画像はこのカットだけ。

しばらくこちらへ近づいたのち、いきなり縄張りの雄叫びを上げ始めた。

声が先で、次のステップで主翼を広げ煽るように羽ばたく。これが母衣打ち。

胴体に比べて翼面積が小さいが、これでも川幅200mの球磨川を飛んで渡るシーンを幾度も撮影出来ている。意外に飛翔力は高いとみた。

日に何度も行うのだろう、聴いた回数は数えてはいないが1日に10回は下らない。

2022年5月23日月曜日

標高1600mの高原でノビタキのフライングキャッチを観察! I observed flying catch of the siberian stonechats on a plateau at an altitude of 1600m !

  スズメ目ヒタキ科の類はフライングキャッチの名人だ。元祖雀だって飛んでいる羽虫をフライングキャッチする。

 大自然の中で生きている雀だけでなく、三鷹の住宅街で生まれて育った雀でも小さな我が飛んでいるのを見つけ電柱をぐるっと一周して追いかけていた。愛犬の散歩中だったので持ち歩いているコンデジを取り出す時間がなく撮影はできなかったが・・・。

 5日前に訪れた信州の高原1600m、シーズン的にはまだ少し早い時期で人間を見るとすぐに逃げるが、繁殖相手へのディスプレーだろうかオスが空中を鳴きながら少し長い時間(10~15秒ほど)ぐるぐる飛び回っている。

 どちらかというとセッカのオスのディスプレーにも似ているような気がした。

 これとは別に木々のてっぺん近くで四方を見まわし、一気に飛んで反転する行動もある。これはたいがい採餌・フライングキャッチだ。

 50~500mズームを手持ちで撮影してみたが、なんとか羽虫に迫って採餌したシーンを収録できたのでご紹介。中には羽虫が写っていない場合もある。



見事ゲット!

飛び出しは左、獲物は右下。

大きく口を開けて!



こちらは獲物が見えないが、パターンは一緒。

しばらく1~2週間はこの繰り返しがみられるだろう。

2022年5月22日日曜日

団塊世代は神宮外苑の再開発によく調べもせずに反対する者たちを憂える。 The baby-boomer generation is worried about those who oppose the redevelopment of Jingu Gaien without even details examining it.

  あれだけ世間の反対を押し切り、横暴なスポーツ利権者IOCに魂を売ってしまった政府・スポーツ関係者たちが開催したTOKYO2020。大した盛り上がりもないまま終了したのがあっという間の10か月前だった。

 その後、会場施設・跡地をレガシイなどという名で美化してきた東京都、その後のフォローも新型コロナ感染拡大の波に紛れほとんど聞こえてこなかった。地方からの観光客がオリンピックの五輪の輪のモニュメントの前で記念撮影する姿も、そのモニュメントが撤去されると同時に潮が引くようにいなくなった。

 ところが神宮外苑辺りが最近またまた騒がしくなってきているようだ。

 神宮外苑(国立競技場を除く)と言えば本来の所有者・地権者は1926年以来明治神宮なのだ。このエリア中心に現在再開発の計画がメディアの脚光を浴びるようになってきたらしい。その脚光というのは、ろくに詳細を調べもせずに行われ始めた「再開発に対する反対意見・運動」だという事だ。

 そそっかしいクレーマーは、SNSやほんの少しのネット記事を見て、「数年前紅葉を見に行ったあの綺麗な銀杏並木が切られちゃう!大変だ!」と反対署名をしたりするという。

神宮外苑再開発でこの銀杏並木は何の変化もない。切られる訳がない。

 まず、一般的にはこの銀杏並木の印象しかない神宮外苑だが、この緑地は1926年から造成された人口の杜、つまり明治神宮百年の杜(=人造の森)と同じなのだ。
 ただし、100年かけて自然の森にして良い明治神宮そのものとは違い、道路や住宅施設、商業施設に隣接する神宮外苑緑地は相当な手間暇・お金を掛けて保全しなければならないのだ。
昨年7月、オリンピック開催直前今から10か月前の状態だ。

外苑の絵画館周回路の樹木は100年経って鬱蒼とした野放し状態。
 
 正直、外苑サイトの緑地・樹木は100年間充分な手入れがなされて来たとは言い難い。

 大体において銀杏並木に行った程度で、そのほかの外苑エリアには足を踏み入れたこともなく、現状がどうなっているかも知らないで、ネット記事を見て「木が切られちゃう、可哀そう、環境破壊だ!良くない・・再開発反対!」と短絡思考で同調する付和雷同・馬鹿者のなんと多い事か?

 樹齢100年近い樹木の数々を、樹木ごと本来の寿命や基本も知らず、ただの一度も現場を見ず、自分で剪定や手入れを手伝ったこともなく、普段は緑の環境の恩恵をタダで受けているだけなのに、再開発の計画に一部の樹木伐採・整理をする項目があるのに目を付け、「自然破壊だ、植物がかわいそうだ」の騒ぎ始めているようだ。もちろんこの手のクレーム集団・クレーム運動には音頭取りが裏に居るのは判っている。

 外苑の環境が整った遥かに後の年代からアパート・マンションその他に住み着き、外苑の緑環境を借景で日々過ごしている地元住民の一部の我儘やエゴ・要望などを受けて声高の威圧的な景観変更反対。

 どこかおかしくないだろうか?、外苑の所有者でもない者達の我儘・エゴ、団塊爺は聞き捨てならん・・・が、今日のブログネタだ。

 環境が変わるのは許せないだの、歴史的風致地区に高層ビルが乱立するのが許せないだの、自分たちはただ外苑が出来た遥か後に環境が良いと移り住んでそこで生活し生きているだけなのに・・・。

 ご存じの通り、植物は二酸化炭素を吸って大きくなり、日中は酸素を放出してくれている。しかし車の通行量が増え、出す排気ガスの量が多いと樹木は設計者たちの想像をはるかに超えるスピードで大きくなる。1964年東京オリンピックでマラソンコースになった甲州街道のケヤキ並木など、甲州街道の車の排気ガスで大きくなりすぎ、えらい事になっている。

 伐採するのに一本当たり相当な金額が掛かっている。果たしてこの甲州街道の並木樹木伐採時に反対運動は起きただろうか?同じ植物、樹齢がどうのこうのは神宮外苑地域と全く同じだろう?地元住民でもないのにネットで情報を知り、そーだそーだと反対を唱える輩は甲州街道の大木伐採の際にも「植物がかわいそうだ、緑の樹木を伐採などケシカラン・・。」と反対したのだろうか?

 ましてやそこの住民でもないのに、そこの環境保全に普段から何らかの努力・たとえボランティアでも参加した事もないのに、ただ「税金を払っているから・・。」の理屈でそこの所有者・関係者が一つの目的を持って事前調査を重ねて進めようとする再開発・整備に簡単に反対する。これはSNSその他が情報を薄く・広く・速く発信するが故の弊害と言って良いのではないだろうか?

 関係者は何ページ、厚さ何cmにも及ぶ関係資料・会議録を学んでそれぞれの専門分野のプロとして事業に参加している。幾度も協議を重ね長い事このエリアの再開発にとって何が一番適しているか考えてきたはずだ。

 しかしSNSで1ページにも満たない上っ面のネット情報を見て「大切な樹が切られてしまう、何とかしなきゃ」だけの「その時だけ良い人」のノリで反対したり署名したりする行為に筆者は怒りを禁じえない、憂えざるを得ない。

 ウイキペディアにも載っている。明治神宮外苑のページに出ている1948年出来た当時の航空写真を見るがいい。住居関係・マンションなどは一軒もないし飲食店もない。この周りに住民が住み着いたのは樹木環境が整った後の話だ。不動産屋などが緑の借景目当ての裕福層に不動産・借家を販売したのだろう。

 それが今どうなっているか現場を見たことがあるだろうか?ネット報道は現状の緑地がどうなっているかエリア図でしか報じない。



これら野放しエリアに対し、絵画館や千駄ヶ谷駅前などは整備・保全されている。


昭和時代には神宮プールまで山中、コンラッズ、ローズなどの水泳観に歩いた道。

 桜(ソメイヨシノ)の平均寿命は70年余、ポプラは100年だ。バターや飴の缶の絵で有名な北海道大学に140年前造られたポプラ並木は当の昔に寿命になり、現在は二代目が育っている。外苑エリアでもこれら寿命に近い大木は倒壊の恐れがある。1926年に出来た外苑エリアは人間の生活領域に近い所の大木は倒壊前に切り倒したり植え替えて新たに植樹するのが常識だ。

 筆者は思う、後から住み着いた人間にその景観に関する変化へ軽々にクレームなど付ける権利はないと。例えば、東京タワーが見える場所に住みたいと不動産を手に入れて住み始めたが、老朽化で東京タワーが取り壊されるのは困る!と騒ぐに等しくないか?

左1948年、まだ銀杏並木の右側のアパート群は無い。、右1989年。
 

 これは沖縄の普天間基地への危険性を騒ぐメディアや政治団体に対しての筆者の考え方にも似ている。

 戦争直後、普天間基地の周りはまだだだっ広い何もない耕作地・畑だった。航空写真を見ればすぐに判る。もちろん小学校や大学や病院は在るわけがない。それがいつの間にか内地から沖縄への移住者が増え、普天間基地ぎりぎりまで一般人の生活域が出来てしまった。

戦争直後の普天間飛行場(建設中)Wikipedeia 


2022年の普天間飛行場 Google map

 もちろん基地の危険性は判っていて、じわじわとフェンスまで住宅その他の施設も迫ったのであろう。その歴史的経緯を棚に上げて、まるで後から住宅密集地に基地が出来たように「基地は危険だ!米軍は出て行け!」の声を応援するメディア。後出しじゃんけんの要領だ。

 まだTVニュース、新聞報道やYoutubeで戦いを高みの見物をしているロシアのウクライナ侵攻だから、我々日本国民に直接の危機は無いが、今回のウクライナ侵攻を例に中国、北朝鮮、ロシアの似たような脅威が我が国の目の前にぶら下がった時どうする?

 フィンランドやスエーデン、その他ポーランドやバルト三国の急速な自国防衛手段・行動はまさに「言葉だけではない脅威」への備えの表れだろう。

 まさかここでも我が国の人々は「我々は税金を払っているから国や自衛隊さん、何とかしろよな」というのではないだろうな?

 TVで名の知れた口先だけのコメンテーター(橋下徹、玉川徹など)が「命が大切だからウクライナは早めにロシアに妥協して・・。」などと軽口を叩き、国内外から集中クレームを受けたのは周知の事実だ。我が国の恥!

 ポーランド、フィンランド、スエーデンの国民が祖国を守るために民兵に志願しているのと同じ心構えが今の日本人にはとてもあると思えない。覚悟がない、当事者意識の希薄な、言うだけの日本人気質。

 平和憲法の教育下、我が国ニッポンには人が殺される戦争などというものは「平和・戦争反対!」を唱えているから起こらないと思い込んでいやしないだろうか?

団塊世代の筆者が歳をとって憂える事の一番の不安材料がこのあたりだ。