2025年5月15日木曜日

団塊世代が観察した繁殖やり直しのカワセミの生態 その2. The ecology of rebreeding kingfishers observed by the baby boomer generation: Part2.

  4月以来二度目の突然の発熱(38.5℃)で1日寝込んだため、ブログ更新が中一日となってしまった。

 春先は気温の極端な上下に体が付いて行かず、体温調整のメカニズムが壊れて急な悪寒・発熱がたびたび起こる。これが後期高齢者になった自分の体質なのだと諦めてはいるが、1日で大体正常に復活(薬はのまず20時間で平熱)できるので最近は病だとは思っていない。

 毎日1万歩を歩くことを続けて5年、足腰は全く問題ないのだが各種感染症に関して免疫力が落ちているせいか弱くなって居る気がする。手洗い、うがいに今後は心がけようと思うがどこまで出来るか・・・?


 で、カワセミの繁殖やり直しの観察。2回目は求愛給餌。

 野鳥の多くでは繁殖行為の一つとして「求愛給餌」と呼ばれるオスからメスへの獲物プレゼントが観られる。

https://www.hirahaku.jp/hakubutsukan_archive/seibutsu/00000059/94.html ご参考

 このネット情報には出ていないが、筆者が観察し撮影した野鳥ではヤマセミの求愛給餌が一番多い。

 実はカワセミに関してはあまり収録できていなかった。ヤマセミはその性格上いつも居る場所が決まっていて探しやすいのだが、カワセミは小さい上スピードが速いのでその生態観察ならびに撮影はヤマセミよりはるかに難しい。

 そんな中、野川のカワセミを2日間じっくり観察して、その行動範囲、行動時間、繁殖行為の場所が特定できたため撮影に入った。

 そうして得た成果がコレ。




求愛給餌が一応完了!この後オス・メスともに水浴びを繰り返す。

 筆者が観察したヤマセミの場合だと、餌を咥えたオスがメスを呼び、そこへメスが飛んできて餌を受け取る(奪い取るように見えるケースが多い)のだが、カワセミの場合はメスが遠くで鳴いて待ち、オスが餌を咥えて其処まで飛んでいく状況だった。

 一見横着なメスのようにも思えたが、オスの方がずーっと若い個体なのかもしれない。

2025年5月13日火曜日

団塊世代が観察した繁殖やり直しのカワセミの生態 その1. The ecology of rebreeding kingfishers observed by the baby boomer generation: Part 1.

  数日前ご紹介した野川の繁殖やり直しカワセミカップルの後日談。

 雨で増水した野川で巣が水に浸かり、繁殖が中断したためやり直しているように見えるカワセミのつがい。連休直後に時間が取れて4日間野川に通ってみた。

 通うと言ってもカワセミの存在位置は既に把握しているので、日中2時間ほどの散策のみ。

 人吉での10年間に及ぶヤマセミの生態観察の際に得た「観察スキル」は、遠く離れた東京での同属のカワセミの場合にも充分通用するものだった。

 シラスや土の壁に巣穴を掘って繁殖し、ダイブして川魚や甲殻類、水生昆虫を捕獲し主食とする意味では大きさこそ違えどもヤマセミとカワセミはほとんど同じ生態をしている。

 しかし、そのサイズがあまりに違うので競合する部分は殆ど無く、一緒に居たり、一緒に飛んだりする場面はいくらでも収録している。

 かってCANON PHOTOPRESSOという自費出版システムがあり、「ヤマセミカワセミ」という写真集を自費出版したことが有ったくらいだ。現在リクエストに応えてキチンとした写真集にしようと企画中だが、相変わらず印刷部数は相変わらず2~300しか考えていない。

CANON PHOTOPRESSOで1冊2~3000円したので20冊しか印刷しなかった。

生態がまるで相似形

サイズが違うため同じ生態でも競合しない仲の良い2種

 こういうカワセミの生態をヤマセミ同様少し追ってみようと思ったのが、人吉へ行かなくなって2~3年経った頃だった。人吉へ行かなくなった理由は2020年の球磨川豪雨災害後の復旧工事で河川補修の為、ヤマセミが人吉市周辺の球磨川・川辺川から支流奥地へ退いて観察できなくなったため。

 で、野川の繁殖やり直しのカワセミつがいをしばらく追う事に。

今の野川は菜の花が終わってノイバラの満開シーズン

最近雨量が多いので、水量も多く流れはきれいだ

カワセミのダイブも頻繁に行われている

昨日はオスがとてつもない大物を仕留め

叩きに叩いて

メスへ求愛給餌を試みたが

 筆者は護岸堤防の上の道から草越しに見下ろしているので、なんとか捉えられているが、野川沿いの下の草路を進むアマチュアカメラマン(ご本人からは伸びた草でカワセミは見えないのだが)が近づきすぎて警戒し揃って飛んでしまった。

 しかし、2日間でその行動範囲、止まり枝、求愛給餌の場所、交尾の場所を調査済みなので慌てず、場所を移動して30秒後には生態を観察することを続けられた。レポートは続く・・・。

2025年5月12日月曜日

住宅街でオナガが巣立った幼鳥へ頻繁に給餌中。 In a residential area, the Azure-winged Magpie is frequently feeding its baby birds.

  野川で再繁殖中のカワセミつがいは求愛給餌・交尾を繰り返しているようだが、今年の春先大雨の日が多いので再び繁殖が中断する可能性が高い。災難の年になりそうな気配だ。

 昨日も求愛給餌を繰り返していたが、行為自体真っ暗な橋の下で行うため良い画像が撮れなかった。再度挑戦の予定。

 一方で、早く巣立った野鳥種の中には、住宅街でひな鳥に親が給餌する場面を幾度か観察できた。やっとカップリングが成立したアオゲラ、既にひな鳥に給餌するオナガ、再度の繁殖に入っているカワセミ・・。今年の野鳥の繁殖は生息環境によって千差万別だ。

 オナガはカラスの一種だが、カケスに次いでカラフルと言って言い。首都圏東京では江戸時代から街中を縦横無尽に飛びまくっている様だ。下町台東区辺りにも現在も沢山居る。

 三鷹の住宅地では数年前から繁殖が顕著で、オオタカがオナガの幼鳥を捕獲して連れ去る場面を数度目撃した。

 今日はそのオナガが電線上でひな鳥に給餌する模様をコンデジで撮影したもののご紹介。

ひな鳥が餌をくれと羽ばたきながら親に訴える

親が餌を咥えて飛んできた

ヒナは早く早くと羽ばたきを止めずに餌をせがむ

この様子はツバメに非常によく似ている


ヒナは一度程度では満足せず羽ばたきを止めない。

2025年5月11日日曜日

今年も三鷹の住宅街を飛び回るキツツキ、アオゲラの飛翔! It's that season again, Green woodpeckers fly around the residential areas of Mitaka, Flying scene !

  今日でキツツキ特集は終わり!

 過去キツツキの飛翔はアオゲラ、アカゲラ、オオアカゲラ、コゲラのみ撮影できている。これはそれ以外にまだ出遭った事が無いから。

 クマゲラもノグチゲラも声さへ聴いたことが無い。

 三鷹の住宅街のキツツキ=アオゲラ特集も今日でお終い。日曜日の今朝も我が家から一番近い高圧線鉄塔でピョーッ♪ピョーッ♪ピョーッ♪・・・を繰り返し3度いらっしゃった。

 今後もしばらく続くだろう、楽しみでしょうがない。

傍の鉄塔のステイでさんざんドラミングをした後

ヒラリと方向を変えて

飛んで行った。これが住宅街のアオゲラ

隣の緑地へ去っていった

これは緑地沿いの道路からの撮影

緑地の樹木を背景に

野川の方向へ飛んで行った。

此処からの3カットは我が部屋から窓を開けて撮影

隣の緑地から飛び出したアオゲラ

見事な飛翔を見せてくれた、有難う!

2025年5月10日土曜日

今年も三鷹の住宅街を飛び回るキツツキ、アオゲラの第2弾! It's that season again, Green woodpeckers fly around the residential areas of Mitaka, Part2 !

  アオゲラが住宅街を飛び回るって、人吉市という山中の都市の中心部を希少種ヤマセミが問い回るに等しい、一般的にはあまり無い事のように思われる。

 以前、11月頃の人吉市の飲み屋街の植え込みでアカショウビンが弱っていたとか、街道沿いの民家の部屋にアカショウビンが入り込んで、野生動物に詳しいご主人が保護して放したという記録(画像も動画も存在する)にも似ている。

人吉市界隈の民家で部屋に入り込んだアカショウビンを大切に保護・放鳥。

 民家の庭に入り込んだ餌付け不可能なアカショウビン、人吉市は何処よりも自然豊富だ。大切に保護をして優しく放鳥されたご主人、野生動物に慣れた方に違いない。野鳥ファン全員から感謝されるはず。

 人工物に留まってドラミングをしたり、大声で鳴いたりするアオゲラの音声や映像は昨日のブログでご紹介した通り。今日以降は飛翔中や縄張り主張の雄叫びの様子を静止画だけでご紹介。

 何度も繰り返すが、早朝の愛犬散歩の際筆者の撮影画像はその半分以上がコンパクト・デジカメ=CANONのPowershot SX740HSだ。どっしり三脚を構えての大砲レンズ撮影ではないので、達人のバーダーさんがこぞって写真展に出展されるような素晴らしい画像を見慣れている方々にとっては「何これ?」状態の画像だと思う。ご容赦願いたい。

 例えるのも、失礼でとんでもないとは思うが、要はかの尊敬するロバート・キャパの戦場での臨場感溢れるノールック撮影による作品い近い状態での野鳥生態画像と思って頂けると嬉しい。

 早朝の住宅街は筆者同様犬の散歩や早朝出勤者で意外に人通りがある。いくら人慣れしたと思われる野鳥でもコンデジのAFセンサーのレーザービームを照射されれば逃げ去る。

 普段よく出遭い人慣れしていると思われるオナガやヒヨドリ、スズメ、メジロ、シジュウカラなどでも、そういう時は危険を察知して飛び去るのを何度も経験している。さらに住宅街に慣れていない野鳥は長く同じ所にとどまらないので、撮影チャンス=シャッターチャンスが非常に少ないという事を言いたい。

 しかし、4~5月は野鳥の繁殖期。毎朝の愛犬散歩でこうしたアオゲラの行動に遭遇する機会は年間で一番確率が高い。

 今日の画像はそういった中での住宅街撮影のアオゲラ。先ずは住宅街の道路から撮影したアオゲラの巣穴掘り画像。



道路から見える範疇の樹木に穴を開けるアオゲラ



公団アパートの庭木に留まってドラミングしたアオゲラのオス

樹の上の方ま登って、電柱へ飛び移り昨日の動画に続いた。

住宅街の公園の高い樹の梢で縄張り叫びをするアオゲラ。

この時は3分程止まっていてくれた。

これが功を奏したのか、1か月後メスを伴ってカップルで来た。もう鳴かない。

2025年5月9日金曜日

今年も三鷹の住宅街を飛び回るキツツキ、アオゲラの季節! It's that season again, Green woodpeckers fly around the residential areas of Mitaka!

  数年前から春先になると三鷹の住宅街を早朝、夕暮れ時アオゲラが飛び交い大きな声で鳴きかわす。時々高圧線鉄塔の金属ステイをドラミングする!

 今年は電信柱の金属ステイを叩くことを覚えたらしく、非常にうるさい。昨日収録。

https://www.youtube.com/watch?v=cYYJShtlj0U 

 毎朝ポケットにキャノンのコンデジ=SX740HS(現在)を入れて愛犬散歩に出始めて早くも10年。四季折々の野鳥を写真や動画に収録。

 中型以上の野鳥としてはオオタカ、ツミ、チョウゲンボウ、ハヤブサなどに4~5年前からアオゲラが加わった。

 特に、オオタカ、ツミ、アオゲラは住宅街の庭木や屋根に居たりするので驚かされる。

 今回のブログネタは、ここ1年我家の周りで収録したアオゲラをご紹介。いずれも早朝5時~7時が一番多い。ついで夕方の日没の頃。まずは高圧線鉄塔や電信柱の金属ステイに留まって金属ステイをドラミングしたり、縄張り主張の鳴き声「ピョーツ!ピョーッ!」と鳴く状況などから・・・。

電柱の金属ステイ

夕陽に晒されて高圧線鉄塔


此処からは早朝編



鉄板叩いてドラミング

大体お気に入りの場所は決まっているので、見つけやすくなった。最初の時は20分探しても判らず、時々鳴らすドラミングの音や鳴き声で探した。通りすがりの人たちが「何ですか?」と訊いて来ることも多い。