昨日の50年ほど前のモノクロ画像には、数多くの反応があって驚くとともに、写真の基本であるモノクロの表現を好む方が意外に多くてびっくりした。大変ご丁寧な投稿を頂くなど恐縮しきりだ。頂いた方々にはこの場で感謝申し上げたい。
同時に、モノクロの良さを今まで素通りしてきた自分を叱り、大きく反省した次第。
そうやって、モノクロ写真の持つ「味の深さ」「色がない事で、逆に色を含めて撮影現場の空気を想像させる効果」にやっと気が付いた筆者、今後少し小回りの利く小さめのカメラであちこち行ってみようと思った。
今日のモノクロ画像は同じく50年ほど前能登の輪島、飛騨高山の朝市で撮影した物売りの人々をご紹介。当時大学生だった自分がいろいろなアングルを試しているのが判る。
輪島の朝市は1970年には既に観光案内書にも出ている程有名になっていたようだ。Google Mapのストリートビューでこの場所らしき所を見てみたが、対岸の岸壁の形状と樹木でしか判断できず、おおよその場所しか判らなかった。
白菜出始めの時期で、白菜を売る農家の女性が沢山店を出していた。
朝市で花だけを売るという事がとても新鮮に感じたのを覚えている。
道路に寝転んで撮ったのか、カメラを置いてシャッターを切ったのか・・・。
天然の茸だけを売りに来ていた爺様。出で立ちが山からそのままという感じ。少し離れた場所で両手両足を丸太に結ばれぶら下がった大きなイノシシが、丸ごと売りに出ていた。売りに出て即、大きな旅館が買っていったと聞いた。今思えば地産地消の原点だったのだ。最短最速の地物・物流って事。
値段交渉なのか、噂話なのかは判らない。
こちらは輪島の朝市。観光的な要素はほとんど無く、生活感100%の実務的朝市。
一家総出なのだろう、売り手の家族が駐車場で保育園していた。
今考えると背負子(しょいこ)など生活用具は懐かしいものばかり。