2025年6月16日月曜日

気のせいか、オオタカを観察していて顔を覚えられたような気がする。 Maybe it was just my imagination, but I felt like the goshawk had memorized my face while observing it.

  連日、オオタカの営巣を観察・撮影していて気になったことが有った。

 かれこれ東京の緑地に7日間以上通い、毎回ほぼ同じ場所(緑地内営巣周辺100m内4ポイント)で観察を続けている。人吉でのヤマセミ観察10年と同様毎回同じ格好(迷彩系が多い)で同じ迷彩帽子(被ったり被らなかったりする=オオタカの鳴き声の方向を正しく聴き定めるため)を被っている。

 もちろん空を飛ぶ動物の撮影だから三脚など使わず、重たいカメラは手持ち。座る腰掛も使わず飛び立ちを撮影する場合はしゃがむことが多い。一般の見物人がたくさん集まり営巣の巣を見上げる一群にはまず入らない。単独行動でオオタカの動きを予測して樹林帯を走り回っている。

 こうして、数多くの撮影を続けているのだが、画像を整理して此処へ来てオオタカに睨まれることが多くなったことに気が付いた。

 これは10年に及ぶ人吉市周辺のヤマセミ観察・撮影時に確信したのだが、スズメやカラス、あるいは小鳥系などと違い、生育エリア(縄張り)が確実で目の前の個体が昨日の個体と違わないと確信できる野鳥の場合、その野鳥は同じ時間帯に同じいでたちで同じ動きをする人間をしっかりと認識するという事。

 具体的に言うと、球磨川本流2カ所のヤマセミ、川辺川1カ所のヤマセミ。万江川1カ所のヤマセミ。野川のカワセミ(2カ所)、我が家の巣箱で営巣したシジュウカラ、八代市の金剛干拓地のチョウゲンボウ、ミサゴ。それに毎朝の愛犬散歩中同じ場所で出遭うカラス、オナガなど。

 これに今回のオオタカが入ったような気がする。

 人間を認識し、警戒感を持たなくなると逆に興味を持ち始める。その結果、ヤマセミの場合は近づいて来て脱糞をする。(これは幾度も撮影している)

 オオタカの場合、興味を示すと真っすぐ飛んできて目の前で反転し飛び去る、一種の威嚇なのだろうか?

 この行動を最初に受けた時の事をブログに掲載しているのでご参考。

https://yamasemiweb.blogspot.com/2018/12/what-do-you-do-if-you-are-pressed.html

 昨日オオタカを撮影していて、似たようなことが有ったのでレポートする次第。先ずはここ数日の画像を見て頂ければ筆者の言わんとしている事が多少理解して頂けると思うのだが・・・。

 まずは撮影者を注視・睨む画像。

 筆者は長い撮影経験で、この行動は視力が人間の8倍以上あると言われる猛禽類が、キラキラする大口径レンズを通して撮影者の目が見えて注目しているのではないかという仮説を立てている。いつか実験で証明してみたい。



もうヒナの時からレンズのキラキラは気になるようだ。




餌を持っている場合は非常に鋭い睨みを利かせる



7日以上も同じ格好で同じ時刻に同じ場所に居れば覚えられもしよう。

雨上がりの昨日は、とうとう周りに人がいなくなった頃

獲物を持って撮影者の方向へまっすぐ突進してきた!



 当然ターン時は近すぎてポンボケは仕方がない!まさにこの行動は2018年球磨川河口での状況に酷似している。



昨日のターン時と同じ!撮影終わって瞬間的にこのカットが頭に浮かんだ。

この距離を一直線にレンズめがけて飛んできたオオタカ!昨日の行動を撮影してある種の核心を得られたような気がする。これは実際にそういう体験をしなければ判らない事だと思う。

2025年6月14日土曜日

団塊世代のオオタカ営巣レポート、親鳥の奮闘編! A baby boomer’s report on the nesting of goshawks, including the struggles of the parent birds!

  かれこれ1か月になろうとしている団塊世代のオオタカ営巣2カ所レポートだが、猛禽類のヒナの成長は恐ろしく速い!

 2カ所を数度訪れ、撮影する日もしない日もその生態を観察しているが、我が家の巣箱で巣立ったシジュウカラの繁殖と違って、樹上むき出しの巣の中のヒナを平均3日に一回のペースで観察すると、そのスピードに驚かされる。

 2カ所を回って観察者を観ていると、毎日必ず居る人も数名確認している。いずれ繁殖が終わったらこれら2カ所における観察者の方々の生態もレポートしてみたい。

最初に偶然遭遇したAポイントの営巣場所。場所特定防止の為人工物は消し込んだ。

数日後に遭遇したBポイント、こちらも人工物は除去させて頂いた。

 今日は、営巣中のヒナたちに毎日欠かさず餌を獲ってきて与える親鳥の奮闘ぶりをレポートしてみたい。


 親鳥、オス、メスの奮闘ぶりはそれぞれ役割分担がはっきりしており改めて視たままを詳細レポートする予定だが、とりあえず今回は普段上空高高度をサーマル(上昇気流)に乗って旋回する姿しか視ることが少ないオオタカを、間近に捉えられる千載一遇のチャンスで撮影した幾つかの画像をご紹介。

 さすがに迫力が在るので、普段地元野川で撮影するカワセミや遠く人吉で撮影したヤマセミとは撮影中もいささか違う感じだ。

オスが獲物を持って来て、受け渡しの場所へ急ぐメスの親鳥

鳴いていないのだが、口を開けている事が多い。人間には聞こえない周波数の声を出しているのだろうか?撮影していて不思議。

オスから貰う獲物は毎回違うが、野鳥のヒナが多いようだ。

ムクドリもヒヨドリも繁殖期なので餌には不自由しないようだ。

晴れた日より曇りの日の方が空抜けは撮影しやすい。


樹林帯を飛ぶ姿は、まず撮影される方がいないようだ。

 筆者的には巣の中で親鳥がヒナに餌を与えている場面は、ほとんどどれも同じなので興味が無いので、滅多に撮れない飛翔シーンそれも餌を抱えてのシーン撮影に努力したい。

2025年6月11日水曜日

営巣中のオオタカ、雨の日レポート。 A rainy day report of nesting goshawks.

  昨日から関東甲信越も梅雨入りしたと気象庁が発表した。東京も雨、最近の天気予報は昔に比べてどうも大げさに天候の変化を報じるような気がする。

 昔は、雨でも平気で何処へでも傘さして出かけた。最近は地下通路やモール地下街が出来て傘を差さずに色々な所へ行けるのに、雨だと出ない人が多いと聞く。

 雨の質が違うとはいえ、英国人は多少の雨では傘を差さない。別に気取って真似をする訳では無いが筆者も多少の雨では傘を差さない・・・というよりビニール透明の傘でもあまり持ち歩かない。

 1970年頃、横浜の大学時代は油紙製の番傘を差して粋がっていたのがウソのようだ。


 で、昨日は朝から夕方まで終日雨だったが、都心へ出たついでに東京緑地の最初の遭遇地をチェックしてみた。雨の日オオタカの営巣地はどうなっているのだろう?というごく単純な理由から興味が湧いていたのだ。見上げて観察確認するので筆者的には珍しく透明ビニール傘の大きめのモノを持って出た。

 結論から言うと、昨日程度のポツポツ雨であれば、まったく「関係ないもんね!」といった感じで普通にしていた。

 むしろ、いつものような観察者・見物人が誰もいない点で逆に注目されてしまった。猛禽類の視力はとんでもなく良いので、逆にこちらが観察されているようだった。

最初のポイントのヒナは三羽、見えている二羽の右のヒナの頭に頭上の三羽目のヒナの尾羽が掛かって見える。三羽順調に育っているようで安心した。

上の画像の二羽が接近した

頭上の1羽を別の角度から撮影したモノ

ヒナへの給餌を終えた親鳥が、明るみに出て来て自分も食事を始めた。

画面の白い丸点は雨の滴だ、雨の日の撮影は傘を差しながらだからしんどい

自分の食事が終わった親鳥ににらまれた。

2025年6月9日月曜日

梅雨入り前の東京緑地におけるオオタカの繁殖レポート。 A report of goshawk breeding in Tokyo Green Space before the rainy season.

  筆者は東京三鷹市に住んでいるが、三鷹より都心側の複数の緑地でオオタカが営巣中であることは、ここ2週間ほどのこのブログで既報の通り。

 いつもの初夏どおり、今年も気温の上下が激しい梅雨入り前の5・6月だがオオタカのヒナは順調に育っている様だ。

 2カ所のヒナの合計は5羽、巣立ち間近の幼鳥が2羽、まだ白い産毛のヒナが3羽。都心に近いエリアで新規に5羽オオタカが増えると生息密度が高まる。

 武蔵小金井以東の東京でオオタカが営巣可能な広さを持つ緑地は数えるだけで40以上存在する。

 三鷹以西・田園地域に至れば「オオタカの森」などという駅名を付けずとも、杉やヒノキの高木が5~6本ある神社や寺でも猛禽類は営巣する。

 これらすべてでオオタカが営巣する訳では無いが、東京の既存緑地1/3で1つがいが営巣すれば東京都の人間生活圏(奥多摩など人口閑散地・山地などを除く)で30羽以上のヒナが育つ可能性がある訳だ。

 自然淘汰でどれだけ生き延びるか判らぬが、首都圏東京でオオタカが増えていくのは非常に面白い。

 東京で河川の水質が良くなったおかげで、ここ20年カワセミが東京のありとあらゆる場所で増えているのと同様、野鳥ファンにとっては嬉しい事に違いない。

生まれて数週間程度のヒナと思われる

母親は巣から離れた見通しの良い梢でオスが採餌してくるのを待つ

オスが獲物を運んでくると、お互い鳴きながら餌渡しの場所へ

餌を受け取ったメスは一気にヒナの待つ巣へ急ぐ

樹林帯でも木々の間を抜けていく最短距離を知っている

ムクドリのヒナらしき獲物を咥えた親鳥

餌を与えると親は長居しないで巣を見渡せる見張りの梢へ移動する

何度か観察をしてオオタカの行動を把握することが大切。

2025年6月8日日曜日

団塊世代は令和米騒動の一番のポイントを発見した! The baby boomer generation has discovered the most important point of the Reiwa rice commotion!

  連日メディアを騒がせている「令和米騒動」だが、流通段階で卸系企業が米を高値安定を目論んで隠していたり、海外でに国産ブランド米が日本よりはるかに安い価格で売られている事実が続々とばれてしまっている現在大ごとになる気配が見えて来た。

https://www.youtube.com/shorts/xCq5IGtWkMU

 しかし、日本のコメ流通システムの何処で、誰が流通コントロール上の利益を上げているかなど小泉コメ大臣が名前は言わないが前年比500%の利益を上げている流通業者がいるとコメントした。更には流通業界平均で前年比250%利潤が増えている・・。と今後解明への期待を国民に示しているが、実は今回の令和米騒動で明るみに出た重要な事はそういう事ではないのではないかと筆者は思っている。

 Youtubeなどを観ると、連日新たに「米を隠したのは誰だ?」だの「米が消えた理由が判りました!」など、米に関するそれぞれの立ち位置での言い分、言い訳、責任転嫁などのネタが多い。

 更にはネット上での自称情報通や自称評論家気取りの著名人が「米騒動これが真実!」的情報拡散で今やYoutubeの扉ページは半分以上がこの内容になっている。

 大きく分けると、JA農協・米流通サイドの情報発信 Vs 消費者サイド発信の一騎打ち的様相を成している。暇が出来たら片っ端からご覧になると良いと思う。 



 一方で、スーパーで売っている備蓄米なんか不味くて食えない!と豪語するサイトもあるようだが、これに至ってはあまりにも一方的ですぐ「ウソ」であることが判ってしまう情けない投稿だ。

 料理が美味い・美味くない・・などは実際自分で食べ比べてみなければ判る訳が無かろう?
「個人の味覚・感覚の差」は好きな料理、食べ物が人により千差万別で異なるように、こういったサイトのアジテーターの主張を鵜呑みにしてはいけない。

 筆者は随分前から人気飲食店の料理をネットの口コミ(知らない人の味覚での評価)を見ただけで店頭に並ぶ最近の若者に?マークを付けている。皆、余程自分の味覚に自信が無いのだろう。

 しかし日本の茶の間でTVのワイドショーでコメンテーターをしている二流芸人や忘れ去られた自称評論家の言う事を鵜呑みにしてしまう日本人の何と多い事か?世論なんて結構こういうレベルが集まってできてしまうのだ。

 何度も言うが何の根拠も証拠もない「昔からシジミって体に良いっていうじゃない?」というコメントだけでシジミサプリをポチってしまう庶民!日本とはそういう国なのだ。

  
 こういった色々な状況が生まれている「令和の米騒動」なのだが、実は一番大きなポイントが生まれている事に筆者は気が付いた!

 その一つが、政府がメディアを集めて行った’24年収穫米、古米(’23年収穫)、古古米(’22年収穫)、古古古米(’21年収穫)の目隠し食べ比べで、水分が多少少なかった古古古米(’21年収穫・ただし水加減を多めにすれば差異が判らなくなってしまう)以外「味覚・匂い」に関しては判別できなかった=皆美味しかった!という事実をメディアを通じて国民皆が知ってしまった事だろう。米業界、これが実のところ一番ヤバいと思っているのではないだろうか?

 さらに掘り下げれば、収穫年による味の差が判らないのであれば、ブランドの差(魚沼産コシヒカリ、宮城のササニシキ、など)などもっと判らないのでは?という疑問が生じて来たという事だ。

 そうなってしまうと「ブランド米の神話」が崩れてしまい宣伝文句だけでコメの優劣を信じ込まされてきた消費者の目が覚めてしまう事になる。

一応ネットでAIに訊いてみると・・。

・・・と言う事になっているが、これらの特AだAだのの差は今問題のJA農協や農林水産省など「米流通諸悪の根源グループ」が評価しているという点で、一般消費者が信じなくなる可能性が高くなっていくのではないだろうか?

 つまり、米の味・品質はブランド米だろうがそうでないコメであろうが、普段主食として食べるにおいては大差ない!だから普段の食卓は安いコメで充分!

 高いコメはランチやディナーで数千円~数万円かかる高級飲食店が使えば良いんでは?そこでご飯が不味ければ、客として「こんなに高い料理なのにご飯が不味かった!」と投稿すれば良いのだから・・。飲食店は真っ青だろうに。

 今までブラックボックス的だったコメの味と価格。この領域に国民が目覚めた点が今回の「令和米騒動」で一番のポイントではないかと筆者は思う、如何だろう?

  国連が提唱して日本人が一番世界でまじめに取り組んでいるという「SDGs」この何番目かに「つくる責任とつかう責任」というのが在る。しかし「売る責任」というのは存在しない!だから筆者はこのSDGsを全く認めていない。

 このSDGs、筆者は当初から大問題だと思っている。あらかじめ「売る責任=流通・販売」に関しては問題が多すぎるから外したのではないだろうかと怪しんでいる。

 小泉進次郎議員が環境大臣になった際、レジ袋を有料化したが、お店は1枚3~5円で消費者に売りつけている。これらの製造価格をご存じか?普通スーパー、コンビニ程度の店なら1枚当たり50銭もしないだろう。無地ではなく店名をプリントしての話だ。

 だからSDGsの名の元、小売店は実はレジ袋で儲かっているのだ!だから筆者はどうしてもレジ袋が必要な場合は買うが、裏返しにしろと店に言う。何故消費者が店の名前をプリントしたレジ袋をお金を出して買って店の宣伝をしなくてはいけないのだ?

 日本の消費者はあまりに人が好さすぎる。


 次に「米」というモノに、新米とブランド米くらいしか知らなかった「一般人知識」の中に、実は世の中に怪しいコメが存在するという事を知り始めた点も忘れてはいけないと思う。

 それは「プラスティック米」と「新プラスティック米」という聞きなれない言葉だ。

 

精米改良剤・・TVのワイドショーやNHKでも聴いたことが無かった。

コンビニがスポンサーの大きな位置を占めている民放ではまず取り上げまい?

 今回の令和米騒動、参院選へ布石だとか言う前に、消費者として「主食の米」に関してもっと眼を見開いて知識吸収が必要だと思い始めた大きな転換点のような気がする。コメの値段が高い安い…より筆者はもっと重要な事に気が付かされてしまった。

2025年6月6日金曜日

最初に遭遇したオオタカの営巣、ヒナが二羽生まれた! The first place I encountered nesting goshawk, and there were finally two chicks bourn !

  梅雨に入る直前、晴れが数日続くというので東京の緑地二ヶ所のオオタカの営巣地を廻ってみた。

 最初に偶然営巣を発見した緑地は、鳴き声も聞こえなかったのでまだヒナが孵化したか否かも判らない状態だった。一方で二番目に遭遇した緑地は最初に観た日にすでに三羽のヒナがいて、このブログでもご紹介した通り。兄弟三羽のうち二羽の育ちが速く、三番めの末っ子がまだ白無垢で、遅れている感じが見て取れた。

 昨日はその二番目に遭遇した緑地の方を先に見学したが、早育ちのヒナは巣から出て傍の太い木の枝に留まっていた。巣立ちの初期段階に入っていた。

 昼過ぎになって、最初の営巣地に行ってみたら巣から元気なヒナの声が聴こえて来た。孵化したようだ。

 その孵化したヒナへの親鳥の給餌行動を観察、撮影できたのでご紹介。

 このブログでも幾度も断わっている通り、「野鳥の凄い瞬間をコンテストに出す為の一枚だけをキレイに撮影する」努力より、「ボケていても良いから生態を理解するためのカットを数多く撮りたい」・・筆者の理念に沿っていくつか撮影できた。


 この理念に沿って撮った昨日のオオタカのヒナ給餌・・・。

巣を目視で見通せる高い樹の上でオスの採餌を待ち、巣のヒナと鳴きかわす親。

其処へオスが餌を捕えて戻って来た。

餌を受け取ったメスが啼きながら巣へ向かう。獲物の小さな足が確認できる。

夕方15:54、西に向かっての撮影、超逆光でシルエットに近い。

巣には二羽のヒナが確認できる。

餌を貰ったヒナが呑み込む!

親鳥は巣に長居はしない、給餌を終えるとすぐに巣を離れる。

餌渡しを終えたオスなのか、ヒナ給餌を終えたメスなのか?