2018年12月31日月曜日

今年もいろいろな友との出遭い・交流が出来た一方で、大切な友を失った。While I could exchange with many friends this year, I lost my precious friend.

 いよいよ2018年も今日で終了!明日からは平成時代最後の5か月が始まる「新年・元旦」だ。

 西高東低の気圧配置のお陰で、ここ数日首都圏は非常に寒く北風も強いが、空気も澄んで夕焼けが大変きれいに見える。たぶん明日元旦の朝陽も夕陽もきれいな事だろう。

 団塊世代の筆者が70歳になった今年は、東京ー人吉間を実に8回も往復している。そのうち7回はANAで、1回は自分の車を運転して往復した。
 その間に新しく親しく成ったり知り合ったのが男性8名、ヤマセミに詳しい川魚漁師さん2名、野鳥撮影愛好家で料理旅館のオーナー氏1名、メディアの映像関係制作ディレクター1名、プロのビデオカメラマン1名。グラフィックデザイナー2名。人吉の企業の社長さん1名などなど。
 女性陣は1名、やはり野鳥関係の団体さんメンバー。それ以外にも大学関係者や学会関係で知り合った方も増えた。

 その一方で、年賀状のやり取り、Facebook などのSNSで深く繋がりながら、病に倒れ亡くなった同い年の親友など3名とお別れになってしまい、非常に残念な年でもあった。

 改めて、70歳という年齢が如何に健康をキープしないと乗り越えられない壁のようなものであるかを身にしみて感じさせられた年でもあった。今後も体力保持、健康管理に勤しむべしと気合を入れ直す年の瀬だった。

 そういう事で、今年1年の締めくくりは、今年のヤマセミを通じての人との出会いの記録を羅列してみようと思う。多分に個人的な事なのだが、ヤマセミという野鳥が取り持つ人の輪の広がりを認識していただけると嬉しい。2019年12月に九州・福岡の九州大学で行われる「共創学会」の筆者のテーマがこの「ヤマセミを軸として広がる人の共創=仮題」なので、数年かかってため込んだ画像データその他が非常に重要なのだ。

 今年の総集編・大晦日はこれらのほんの一部、今年2018年の「人繋がり」の実際をご紹介してみた。
2018年まず最初は2月に八代市の金剛干拓で出逢ったカナダから来た野鳥愛好家の皆さんとの交流だった。ヤマセミに非常に興味を持たれて、写真集を差し上げたら「ぜひ人吉市へ行きたい」とガイドさんに交渉すると言っていた。

大手広告代理店に移動する前1979年~1983年に勤務した銀座の中堅広告代理店の関西支社勤務だった同僚とFBでは繋がって居たものの、逢ってなかった。今年再び自分の車で人吉へ行く際、河内長野市の岩湧の森に在る四季彩館を訪問。やっと出会えて念願を果たせた。

去年の夏から出させて頂いて、すでに20回以上放送された「球磨川スピリッツ」が9月で終わってしまったが、ヤマセミの話をAMラジオでいろいろご紹介できたのは非常に有意義な事だった。もう感謝に堪えない。ミックでも数回録音。ミックの名マスターの回も非常に評判になったようだ。

7月8日は梅雨の豪雨の中八代市ハーモニーホールでの講演会に呼んで頂き、基調講演としてヤマセミのお話をさせていただいた。遠くは長崎、佐賀、福岡などからも参加者があり、交通手段ズタズタの中大変感激した。

最後にいつまでも会場に居残った方々での記念撮影。全体では70名以上の参加者があったそうだ。

幹事の方々と反省懇親会。

人吉市役所でも2012年以来のお付き合いを頂いている小林敏郎さん。ヤマセミが人吉市の鳥に追加された一連のイベントの大切な影の功労者。

今年はなんといっても首都圏~全国をカバーするメインのメディアの方が人吉市のヤマセミと人の関係に関して興味を持ってくだったのが一番大きなことだろう。

取材は、筆者の先輩やお師匠さん中心に情報収集から始まった。

時には収録中の早朝、球磨川土手をジョギングされている人吉市長さんにも遭遇。

別称「ヤマセミ神社」の名を持つ矢黒神社の大祭にも参加、一部収録。

収録後は幹事役の方のお宅に招待され大祭の後の宴にスタッフともども加わらせていただいた。人吉という所の人々の温かさを直に感じられた。左端が大変お世話になった刺網漁師の塩見さん。

収録は暗い朝から日没後まで、地元のいろいろな方々の協力で長時間に渡って行われた。

ヤマセミを筆頭に野鳥に関しての地元観察者の方々が連日総出でお手伝いくださった。

クロツラヘラサギの世界的権威、八代市の野鳥愛好会主宰者・高野茂樹博士とは、今年3度の野鳥観察に同行、いろいろ学ばせていただいた。夏は球磨川河口でシギ・チドリの群れ。

この12月には同じく球磨川河口部でオオタカの正面画像を撮影するチャンスを頂いた。

11月に人吉へ行った際はカモフラージュのギリースーツ(軍用狙撃兵カモフラージュ)の実力をテスト。大きな成果が上がった。草地で寝そべっていたらキジのつがいが脇を抜けていった。

芦北町田浦のヤマセミ・カワセミ観察・撮影者の濱崎さんご夫妻から芦北の老舗料理旅館オーナー田中氏をご紹介いただき、またまたヤマセミの輪が広がった。濱崎さんはNHK熊本放送局の「クマロク」の投稿者として常連だ。

1970年代から尊敬している写真家・佐藤秀明さんとも数度のミーティングがあり、奥が深い写真の世界を学ばせていただいた。

1998年長野オリンピックの頃からのお付き合いを頂いている、滅茶苦茶明るいプロスノーボーダー牛山基樹選手と佐藤秀明さんとの繋がりは今年一番の出来事だったかもしれない。

高校時代、写真部に所属していたクラスメート(筆者はバレーボール部)とも動物中心の写真展や写真美術館に他のメンバーともども数度一緒した。

12月8日の筆者70歳の誕生日には「共創学会」の年次発表会で「人吉市におけるヤマセミと川魚漁師との関係」について研究発表を行った。

学会が終わって数日後、今年8回目の人吉行では八代市で行われた熊本大学市民講座の一つ、球磨川でも越冬するクロツラヘラサギの研究をされている韓国の研究者の勉強会に参加。7月のヤマセミ主体の勉強会の際のメンバーと再会!

八代野鳥愛好会の中心的メンバー栂野さん高野先生と記念撮影。

これ以外、Facebook で繋がっている「文化人類学・アート専攻科」のメンバーとのドレスコード(今回はアロハ)付きミーティングも数回実施。写真集やアートに関して話が盛り上がった。次回のミーティングのドレスコードはクルーネックセーター。

人吉へ行く都度、必ず数度は立ち寄るJR八代駅前のミック珈琲店。さて来年2019年は何度顔を出せるだろう?

 今年もご覧頂きありがとうございました。来年(明日から)も是非御贔屓によろしくお願い申し上げます。

 

2018年12月30日日曜日

11年連続で水質日本一の清流川辺川でヤマセミの水浴び! Bathing of Crested kingfisher at the Clear stream Kawabe River, Japan's highest water quality eleven consecutive years!

 日本には自称を含めて数多くの清流が存在し、何処もが「オラが〇〇川こそ日本一の清流だ!」と自慢している。特に観光PRでは日本一があちこちに存在しているようだ。

 しかし、国土交通省 水管理・国土保全局が毎年発表する全国一級河川の水質状況によると、川辺川が2018年で実に11年連続で水質最高位を続けている。第2位の北海道の尻別川が8年連続。一見大自然に囲まれた北海道の方が清流が多いだろうと思いそうだが、川辺川(11年連続)、球磨川(2年連続)の綺麗さが際立って感じられるのは贔屓目からだけではないようだ。

 その川辺川では、2011年から定点観察的に同じ場所でヤマセミのつがいを撮影していたが、今日はその中でも川の水が綺麗な冬期の生態をご紹介したい。

 採餌直後のお清めダイブ⇒毛繕いは念入りに行うのがヤマセミの一般的な生態。冬はさすがにそう長く入っていないが、夏の暑い時期は水中で泳ぐようなしぐさを見せたりするので、水浴びが好きなのかと思ったりもする。

 今回は河原の低い位置で寝そべって撮影したので、水面が低い。
水平フライトから

頭から突っ込む!



水中で向きを変えつつ、


豪快に飛び上がった。

実は同じ場所でメスも水浴びをしているお気に入りの場所らしい。


2018年12月29日土曜日

12月のヤマセミの生態幾つか。 Crested kingfisher in December at Hitoyoshi area.

 今年も残す所数日、よくもまあ来る日も来る日もヤマセミの画像をこのブログに投稿させて頂いているが、既にピンボケ、他の野鳥・風景・人々などを除いても10万カット以上のヤマセミ画像が在るので、観て頂く方々に飽きられない限り今しばらく続けて行こうと思っている。

 情報によると、筆者の自宅から歩いても行けそうな距離の吉祥寺駅南側に在る井の頭自然文化園に、もう12年飼育されているヤマセミが居るという事だ。2週間ほど前RKKラジオ熊本の名物番組だった「球磨川スピリッツ」のMC石岡まゆみさんから「シンジョーさん!こんな情報がありました」と教えて頂いた話だが、ついに今日東京の民放TVニュースで報じられていた。

 2010年以来、人吉に通い続けてユニークなヤマセミの生態を観察研究してきたが、何と地元に12年生き続けているヤマセミが居た事を今になって知ったというのも、何だかなー・・・・という感じだ。

 ヤマセミの寿命が7~8年という今までの文献が真っ赤なウソ、というか、環境次第で12年以上生きられるという「新事実」を知っただけでも大きな成果をあげた今年のヤマセミ研究だった。

 複雑な事は別として、今日はヤマセミの飛翔中の魅力をご紹介。
来年春の繁殖もお約束の、つがいで静水上を飛ぶ晩秋のヤマセミ。

この時期、次期繁殖期へ向けてカップリングを堅固にするための給餌。

この時期のつがいは場所取り合戦に見えるほど接近して行動する。


大物を仕留めてまさに飛び上がる寸前!

大物を咥えるとさすがになかなか急上昇できない。




今日の画像はそれぞれ晩秋から初冬のヤマセミだが全て川辺川で撮影。

2018年12月28日金曜日

晩秋の人吉盆地で遭遇した野鳥たち。  I encountered several kind of wild birds at Hitoyoshi basin in early winter.

 今年の晩秋が異常に暖かかった影響が自然界に色々な形で現れている事をこのブログでご紹介してきたが、今日は野鳥にそれが現れた実例をご紹介しよう。

 人吉盆地と言っても入り口のJR肥薩線「渡=わたり」駅付近から、一番奥の市房ダム湖へ上がるループ橋道路の付け根まで30km程もあり結構広い。

 しかも、球磨川の河畔付近から白髪岳山麓まで、その種類も豊富だ。今日はその中で晩秋から初冬に良く視られる野鳥をご紹介。
まずは秋の通過中のムギマキのメス。盆地外輪山地で。


いつもは11月初頭の通過だが、今年は少し遅い様だ。



一応留鳥となっているセイタカシギ、水を張った休耕田で・・・。

黄色いアイリングも凛々しいコチドリ。

キジウマという郷土玩具の生みの親「雉=キジ」オスが三羽で藪の中。

やはり、トリはヤマセミ脱糞の瞬間でゴメンナサイ!