2015年5月31日日曜日

知らなかった!スズメもフライングキャッチするのだ! I knew it for the first time! Aerial predation of the sparrow.

 ノビタキ、モズ、シジュウカラ、セキレイ系、もちろんツバメやブッポウソウなどが空中で昆虫を捕食する様は幾度も撮影してこのブログにも掲載してきた。しかし昨日セッカの空中の動きを撮影していて動きのおかしいのが数羽混じっているのでその場でデジタル画像を確認して驚いた。その変な動きをしている野鳥は何とスズメだった。

 基本的にスズメの飛び方はヒヨドリやアオゲラ・アカゲラ、あるいはシジュウカラなどの様に波打ちながら飛ばず、一直線に飛ぶので、上がったり下がったり急旋回するような動きをすると思って居なかったので驚いた。更に画像を拡大して腰を抜かすかと思うほど驚いた!何と空中で採餌、つまり昆虫をフライングキャッチしていたのだ!

 これは進化なのか?退化しないで残った本来の習性なのか?人吉エリアではごくごく当たり前の事なのだろうが、東京などの人口密集地域ではまず考えられない。人に教えても信じてはもらえない。現在は疑い深い人が多いうえ、嘘を平気でつく人もいるので「視た、居た」と言っただけでは信じてもらえない。したがって画像や映像で証拠を提出しないとまともに扱ってもらえない。その意味からすれば今回の画像は自分にとっても間違いないとご紹介できる。

 今は旅先なのでじっくり報告は出来ないが、撮影した場所の環境など詳しい内容は帰京後、機会をみて再度レポートしたい。

まずは既に口で捕食した虫を咥えているスズメ。

餌を咥えたまま目の前のほかの虫に気が付いた。

スズメは急反転し虫の方に向きを変え始め、完全に目線は虫を向いている。

完全に虫を捉え、捕食に向かう。

虫との距離差を図り・・・。

加速する。

大きな口を開いて捕食に入る。

捕食成功!幾つの餌を咥えているのだろう?此処までは連続撮影画像。

画像をチェックしてみたらその他幾つも捕食した場面の画像があった。

勿論500mm手持ち追い写しなのでピンボケも多いが、生態は判って頂けると思う。初めてこういう場面を知った喜びが野鳥観察の醍醐味だろうか?しかし都会のスズメはこの画像を見てなんというだろう?自信がつくか、俺達も・・・と奮起するか、あるいは俺達には無理!と悔し涙を流すか・・・もちろんスズメの涙ほどだろうが。


2015年5月30日土曜日

市房山で数多くの蝶とソウシチョウに遭遇。 I meet with many butterflies and red-billed leiothri in Mt. Ichifusa.

 梅雨入り間近の昨日、早朝再度県境を越えブッポウソウ・ポイントを訪れ様子を観察。その後一旦県内に戻り東に向かい市房山へ。市房山は全国的に蝶の多い所という事でその筋の人々には非常に有名な場所だそうだ。これは超貴重種のゴイシツバメシジミだけではなく、色々な種が過ごしやすい環境が整っているそうだ。

事実、キャンプ場に車を置いてカメラを抱えて登山道を進む途中で何と一か所蝶が固まって地面に浸みた水を吸っていた。ミネラルが豊富なのだろうか?なんと一画面に4種の蝶を入れて撮影できた。沖縄でしか視たことが無かったイシガケチョウも沢山いた。

頂上までは行かないが、途中で戻って来た後やたら笹薮が騒がしいのでなんだろうと思ったらソウシチョウの小群だった。白髪岳中腹の展望台にも沢山いたのを思い出した。昨日はいつものヤマセミ観察とは異なった幅広い自然を堪能できた。今日から八代~北九州・小倉へ移動、しばらく人吉を離れる。
天気も良く梅雨入り前最後の日和だったかもしれない。

登山道の一つは崩落で通行できなかった。

棚田は田植えも終わり、独特の季節感を醸し出していた。

古い家屋も多く、こういった佇まいだけを撮影に再訪しようと思う。

一画面に4種の蝶!関東では考えられない。決して合成ではない、念のため。アオスジアゲハから時計回りに、モンキアゲハ、イシガケチョウ、キタキチョウ(たぶん)。蝶の達人に画像を送って名前を教わった。

イシガケチョウは平らになって羽を広げてペタンと留まる事が多いが、こうして立っている所は初めて視た。羽根の裏側(表なのか?)も同じ模様だった。

騒がしいソウシチョウ。しかし囀りではない地鳴きの声は濁声だった。

いつの間にか勢力を拡大している外来種・篭脱け?だが彼らのお蔭でウグイスが減っているって本当なのだろうか?



2015年5月29日金曜日

人吉で見かけた意外な場所で意外な野鳥。The wild bird which is surprising at the unexpected place that I saw in Hitoyoshi.

 通常カワセミやヤマセミは川や池の傍、カワセミは都会にでもいるが、ヤマセミは深山の峡谷と基本的には相場が決まっているモノだ。しかし、人吉・球磨と云う所はこの常識を覆すような場面に幾度も遭遇させられる。
 偶然出遭って撮影できた、本来そう云う所ではあまりお目に掛かれない画像をアップしてみた。人間で例えて言うなら、政治家の国会討論会に本来海の家に居るようなビーチサンダルと短パンのお兄さんが出現したような感じか?

 
まずは街中の電線に留まったコゲラ、初めて観た光景。

同じく電線に留まっていたササゴイ。独特のギャオーン!と鳴いて飛び去った。

これは非常に珍しい杉の木につがいで留まるヤマセミファミリー。ヤマセミが大きな針葉樹に留まるところを初めて視た。

こちらは街中の民家の庭先で鉄のフェンスに留まるヤマセミのメス。

まさかこの家で餌付けしているとは思わないが、この後庭先へ消えた。






2015年5月28日木曜日

今年のブッポウソウは繁殖が遅いようだ。As for the Dollarbird of this year, time of the breeding seems to be late.

 県境のいつものポイントにブッポウソウの様子を観に行ったら、いつもの様な雛の為の給餌往復便が視られず、2羽しか目視出来なかった。もう一か所でも1羽が確認できたがすぐに木立に引っ込んでしまい、まともには観られなかった。

 しかし、その2羽が何と眼の前・・・・と言っても100mは離れているだろう対岸の木立で交尾を始めたのだ!これには驚いた。今頃交尾かよ?じゃいつもの動きは7月半ばじゃん?とショックを受けてしまった。

 とりあえずは予定してた投稿内容を急遽ブッポウソウの繁殖ニュースに変更したい。とはいうものの交尾はヤマセミ同様抱卵中、育雛中にも行わないとは限らないので、雛への給餌往復便は来週すぐにでも始まるかもしれない。
野鳥でこれほど仲の良い仕草をするのを視たことが無いほど親密だった。

その次の瞬間この姿勢だ!「えっ?ウソー!」という感じで慌てて動画機能に切り替えたため静止画での記録はこのカットしか無い。珍しく500mmf4を三脚にセットしていて大正解だった。

そのあとはこの場所からしばらく動かず、多分オスだろうと思われる方が二度ほど飛び立ち、空中キャッチで虫を捕えメスに与えていた。交尾後の給餌だった。これはヤマセミも行う事がある。

暑いのか?ブッポウソウは良くこの様に口を開けて留まっている事が多い。

いつもより季節の進みが早いせいか緑が濃い風景の中でのブッポウソウは視難い。

光沢の強い主翼の特徴が良く出ていた。

南洋の野鳥なのだろう、非常に派手な配色だ。

まだトンボなど夏の昆虫の数は多くないので蝶や蛾の類を採餌しているようだ。

 

2015年5月26日火曜日

球磨川土手のツクシイバラとセッカ! Zitting Cisticola flying at wild rose garden of Kuma river bank.

 今、人吉盆地あさぎり町~錦町球磨川土手・河原のツクシイバラ(筑紫薔薇)が満開だ。人吉市内でも超満開の所が多いが錦町の群生地にはいろいろな野鳥も居て花鳥好みには最高の状態だろうと思う。さすがに真昼は昨日も30℃超えで死にそうだったが、朝夕は光もよく写真撮影にはうってつけの場所ではないだろうか?・・・・・・と言って別に知り合いは誰もいないし、宣伝をしている訳ではない。
 セッカは空中を飛んでいるのを見つけるのが結構難しいのだが、今回はきちんととらえられた。
夕暮れ時に再度挑戦する予定。

花壇で手入れされた薔薇も良いが、個人的にはこの野生の薔薇が気に入っている。

花が虫を呼び、その虫を狙って野鳥が集まる!

だから薔薇の群生地には必ず野鳥が居る。

球磨川とツクシイバラと土手の向こうにくまがわ鉄道。

セッカ、ヒッヒッヒッと大きな声でホバリング移動中、これが結構速いのだ!

背筋を伸ばしたセッカ

振り返ってお花見か?


2015年5月24日日曜日

キビタキにやっと出遭えた。Narcissus Flycatcher is coming!

 今年は奥日光でオオルリにたくさん出遭えてしまったので、キビタキのお目見えが遅いように感じたが、あくまで個人のタイミングの問題だったようで安心した。何処となく情けないような消え入るような囀りがやっと聴こえて今年も春がやっと来たかと思いきや、連日の高温で春は何処かへ吹き飛んで既に初夏も半ばという感じ。しかし5月が史上最高気温で推移したとしても梅雨は必ずあるので、長雨冷夏にならないよう願いたいものだ。

 自分が勤めていた青山のヴァン ヂャケット、通称VANが倒産したのは1976年長雨冷夏の影響もその大きな原因の一つだった。その年のキビタキがどうだったかなどまったく判らないが、今年も順調に季節が移ってくれることを期待したい。

もうこんな顔で魅入られたらタマランだろうと思う。

思い直したようにきりっとした顔でメスを呼んでいるのか縄張りを主張しているのか?

そのうち左のメスの周りをせわしなくぐるぐる回り始め・・・。

背中をそっくり返してディスプレイ!

南洋のフウチョウのようにはいかないが、枝を移りつつ精いっぱいのパフォーマンス!

尾羽まで上げて徐々に接近!もう涙ぐましくて・・・・自分も昔、此処まではやらんかったな。






2015年5月23日土曜日

カラスに追われてヤマセミ危機一髪! Crested Kingfisher close call chased by crow !

 昨日のこのブログの画像でカラスに追われているヤマセミがあったが、何と数名の方から似たような場面を目撃したとのメールを頂いた。幸いな事に全てギリギリの所でカラスが追跡を止めたそうだが、川辺川での撮影時には3度ほどヤマセミが水中に没して反転し、見事に逃げている場面を収録できた。この模様は次に発行する予定のヤマセミ生態写真集などに掲載しようと思っている。

 今日の画像は割りに近くで撮影できたカラスに追われるヤマセミの画像。2年前の5月の撮影。場所は球磨川本流、人吉市より上流の郊外。周りに人の気配は全然無い場所での出来事だった。
1年以上前に一度紹介したはずだが、いつだったか?

高速で飛ぶカラスとヤマセミではカラスのほうがスピードは早いようだ。

徐々に間合いが詰まっていくヤマセミとカラス。

感覚的に間合いが詰まりきる直前ヤマセミは動きに変化を見せる。

向きを変えつつ空中でブレーキをかけている様に見える。

カラスは勢い余って真上を飛びながら行き過ぎそうに成るが・・・。

最接近下危機一髪の場面がこの画像。この直後充分脅したと満足したのかカラスは上空へ飛び去りヤマセミは無事こちら側の岸の岩に着地、大きく肩で息をしていた・・・と言うのは嘘だが日常で慣れっこに成っているのだろうか、別に興奮しているとも思えなかった。画像で見る限り雌の成鳥だが、此れが幼鳥だったらどうなっていただろうか?