2024年5月26日日曜日

今更だが、八代駅前のミックという珈琲店について書こう。 It's too late, but I'd like to write about a coffee shop called Mick in front of Yatsushiro Station.

  熊本県の八代駅前二百歩の所にミックという珈琲店がある。老舗と言って良いと思う。

 昭和42年創業というから筆者高校三年生だ、12月生まれだから昭和42年の12月まで17歳。熊日新聞に連載された此のミックのマスター出水晃さんの話によると二十二歳の時だというからマスターは5歳先輩。

2013年1月23日から窯日新聞で連載の始まった出水 晃さんの話 熊日新聞出典

 京都に居る時大学生で…って軽く書いてあるが、実は京都大学文学部を卒業されている。我が父親が同じく京都大学の理学部だったので、同窓だ。筆者は現役時代工学部を受けたが落ちた。頭の良い人しか行けない所なのだ。

 願書を出すにあたり高校の担任の所へ京都大学を受けるので・・と告げたら、椅子に座ったまま顔だけこちらを向けて上目遣いで「シンジョー君が京都大学?・・・まあ、記念には良いだろう」と言われた、死ぬまで忘れない。

 昭和42年といえば、我が父だけ八代に残して母と兄弟三人は東京の東中野の祖母の家に居候していた頃。出来たばかりの珈琲店ミックに社宅から歩いて10分、我が父が行かない訳がない。JAZZには全く興味がない父だが、ひょっとするとマスター出水晃さんとは結構話をしたんじゃなかろうか?

 その息子の筆者が2001年以来、八代~人吉に来る都度此処ミックへ必ず立ち寄るのも何かのご縁だろう。筆者はこういう偶然とかご縁とかに異常なほど出遭う異常体質?運命なのだ。特に歳を重ねるにつれそれが増しているのでいささか自分でも呆れている昨今。

 最初に筆者が此のミックへ足を踏み入れたのは鹿児島の加世田市(現 南さつま市)での2001年世界室内自転車選手権大会という自転車の国際大会の運営支援で広告代理店博報堂の業務で鹿児島へ出張を繰り返していた頃。

 ある時荒天で鹿児島⇒福岡伊丹空港の飛行機が飛ばず、当時の鹿児島本線の特急つばめで博多駅を目指していた時の事。球磨川の鉄橋を渡る際、八代市の夜景を見て八代市立第二中学校(筆者は大田郷小学校でも二中でもマスターの後輩にあたる)在学時の街との変わりように驚いてスタッフを先に博多へ行かせ、プランBで八代駅に降り立ったのだ。

 降りたは良いが、もう誰も連絡先が判らないので頭が良く二中の1年生最初の級長になった多武君を探した。それがミックの喫茶店に在った電話帳だった。

 突然の電話にもよく筆者の事を覚えてくれていて、すぐに逢う事になった。もうとっくに暗いのにミックまで迎えに来てくれて自宅へ・・。そこに当時のクラスメートも来てくれて感激の一夜になったのだった。

2001年頃最初に撮ったミック、右の三角屋根


2001年最初に足を踏み入れてから24年経ったが、ほとんど何も変わらない。

 要は筆者の八代市との第二幕が上がったきっかけの場所が此処ミック珈琲店だったのだ。まだこの時点ではマスターとの繋がりは全くないと言って良い。

毎回大きな声で店に入る筆者へ「アーお帰り、よく来た!」と言ってくれるマスター。

出水マスターのお陰で、筆者のヤマセミ生態研究が始まったのだ。

ヤマセミとカワセミが仲が良い事も、このお店がきっかけで観察・判明したのだ。

熊本地震で壊れたというのでJBLのスピーカーをプレゼントさせて頂いた。

永年我家で愛用してきたので低音部の抜けは良くなっているはず。

ヤマセミのはく製にヤマセミのパッチワークアート!

このお店のお陰で高野茂樹博士ともお知り合いになれた。

クロツラヘラサギの世界的権威、高野先生に学ぶところは非常に大きい。

今回も3日間もご一緒に野鳥観察が出来た、ミックで昼食、ビーフカレー!

人吉市の鳥にヤマセミが追加制定されたのもミックや高野先生とのご縁も重要。

NHK「ニッポンの里山」で人吉市が取材され、市長ともFBで繋がった!

2024年5月25日土曜日

熊本空港関係者は利用客の気持ちをもう少し理解した方が良い。Kumamoto Airport officials should be more understanding of the feelings of passengers.

  9日間の南部九州各種打ち合わせ+探鳥を終えて、帰りの便に乗るべく熊本空港を経由したが、再び利用者へのサービスその他空港関係者の「無神経とビジネス感覚の無さ」に呆れてしまった。

 筆者は小学校6年生の半年間、中学1年生の1年間、約1年半の生活だったが熊本県人としての経歴がある。12~13歳といえば物心が付く時期で、方言言語の覚えも相当に速い時期だ。

 東京で生まれ、北九州小倉で小学校時代の主な時期を過ごした人間として、旧小倉市(北九州市になる前)や熊本県八代市に対する望郷の念、並びに同郷生活者への親近感は人並み以上持っている。

 しかし、熊本空港への「呆れる気持ち」と「残念な気持ち」は2006年頃から述べ100回以上利用した身としても、最近ますます強まるばかりで残念だ。

 その主な理由をまとめるとこうなる。

① 搭乗客と見送り者の分離区別・差別があまりに強引で、見送る者、見送られる者との間に生ずる「購買行動」を空港システムが消滅させてしまっている。これは飲食行動、お土産購買行動双方消滅によるテナント店舗売り上げに多大な障害となっている。

② 搭乗者しか入れない出発エリアの飲食営業時間がAM11:00からでしかなく、朝7時台からある国内線出発15便程の搭乗者へのサービスがまるで不十分だという、九州県内の空港で一番酷い利用者サービスである事。

③ レンタカー利用者への各会社ピックアップスペースまでの移動ルートが長く複雑で、しかもオープンエアーの部分も多く降雨時の荷物を引いての行動が非常に辛い。これも各空港中最悪の状況。

 これらの件に関しては数年前改装前にも投稿したし、昨年3月改装後初めて利用した際も投稿したが今回改めて3度目の投稿をしてみたい。

まずは2018年7月11日の投稿、改装前の熊本空港への感想投稿。

https://yamasemiweb.blogspot.com/2018/07/urgent-posting-restaurant-in-kumamoto.html

続いて昨年2023年4月16日の改装後の投稿。

https://yamasemiweb.blogspot.com/2023/04/the-baby-boomer-generation-was.html

この投稿が「実際行ってもいないのにいい加減な憶測で・・」と言われないための証拠。



ビジネス関係者か?行政か他からの視察団か?乗客でない一団に遭遇。

乗客しか入れないから土産物屋は閑古鳥

昼の11時すこし前でこれだ

搭乗客はけっこう出発ゲート前でたむろしている。

しかし、飲食コーナーは誰もいない、居る訳がない。11:00まで店がやってない!

11時に開店の飲食、熊本ラーメンの店にだけ列ができた、コスパが理由か?

 しかし、熊本ラーメンの有名ブランド2店舗を同じ店で営業。昨今の広告代理店の唱える雰囲気だけブランディングという軽いノリではない、「熊本ラーメンの50年以上にわたる伝統の老舗のれん2社」味千と桂花だ。筆者などは桂花ラーメンが東京に進出した三日後からの愛用者だから、もう50年の顧客。

 しかし、ルイ・ビトンとフェンディを同じ店で並べて売るか?ブランドにはそれぞれ独特の工夫に基づいたデザイン・風合が存在する、これはバッグ類でもラーメンでも同じだ。

 それぞれファンがいて、成り立っている極めて嗜好性の強いのがブランドなのだ。売り文句(コピーや宣伝)だけでブランディング(=他との差別)が出来るように言う広告代理店的なまやかしは、実際には通じないのだ。

 実際頼んでみて涙が出た。「これは偽物だ」香りが違う、スープが違う、麺がちがう、トッピングが違う。思わず竹内まりあの「家へ帰ろう=マイ・スウィート・ホーム⇒見る夢が違う・着る服が違う」を思い出してしまった。

ANAのメンバー常連もJALのメンバー常連も同じ箱の中に入れてまとめてしまった。永年ANAだけの利用客からすると、少し違和感を感じた。トイレの横というのも・・・。

9日間居て一滴の雨にも逢わずに済んだのに飛行機の席に座った途端窓に雨滴が・・。

2024年5月24日金曜日

今回、遠征先の八代市で遭遇した野鳥たち、超番外編! I encountered wild birds in Yatsushiro City, my destination! Real-time reporting. Super extra edition!

 昨日のこのブログでヤマセミを含む八代市の野鳥たちをご紹介したが、最終日の昨日とんでもない野鳥に遭遇した。1日経った今朝までドキドキしている。

 理由はアカショウビン!

 遭遇した場所は一番近い住宅から60m、集落からは100mの丘の上というか山の中腹。れっきとした八代市の町名が付いた場所。宅急便も郵便もちゃんと配達される場所だ。公衆トイレ完備の公営駐車場もすぐ傍に存在する。

 9日間、依頼要件や球磨川流域復興プロジェクト参加をこなしながら、人吉~八代探鳥ツアーの最終日、空港へ向かわなければいけない朝のほんの1時間で訪れた場所でアカショウビン!

 本来は八代市の山の手でキビタキの声がしたとかヤイロチョウの声がしたというかすかな情報で向かったモノ。よくある野鳥仲間からいつ何処に何時頃どういう出現‥といった情報を基に向かったのではない。静寂な朝、誰も居ない山奥、それも大して分け入る程の深山ではない所で、少しの時間野鳥と対峙したかっただけなのだが・・。

 昨日のこのアカショウビン、宮崎県霧島の御池公園奥のハイド(=野鳥観察小屋)で待ち続けて同じアングルから撮れるアカショウビンとは違い、遠くで鳴いた声を聴きつけ鳴き真似をして近くまで呼び寄せて遭遇できたもの。

 筆者は長年フィールドで野鳥を観察していて、ある種の野鳥は鳴き声を真似すると縄張りを荒らされたと勘違いして排除の為近寄ってくることを実体験で知った。

 その代表が繁殖期のアオゲラとこのアカショウビンだ。ヤマセミやカワセミなど他野鳥の声は人間の声帯では出ない領域なので無理。キビタキはかろうじて練習を重ねれば出来るかも?

 アオゲラは三鷹の住宅街や野川流域で実証済みだし、幾度もこのブログでご紹介した。アカショウビンに関しては人吉市近郊の山奥でしか遭遇していないが、曇りで雨が降りそうな明け方、夕方に5か所で間違いなく鳴き声がして真似をすると近寄ってきた。

 情けない声で、ヒュルルルル⤵と音程を下げる悲しげな鳴き声なのだが、個体によって細かい違いも感じられる。昨日遭遇した個体はヒュッ⤴ヒュルルルル⤵という感じだった。

 これをそっくり同じ音階音程で特徴を生かして真似すると最初300mくらいの距離に感じていたのが、だんだん近寄りいきなりほぼ真上の樹に飛んできてゲリュルル、ゲリュル♪と威嚇するような鳴き声で甲高く鳴いた。

 こちらは整地された場所にある古くからあったベンチのようなところに座ったまま動かなかった。もちろん迷彩のブラインドに入っている訳でもハイドに入っている訳でもない。ただ薄手の迷彩の長パンに迷彩のベストを着ていた。帽子は被らずゴマ塩頭のままだ。

 あらかじめ録音した野鳥の声を音声再生機器を使って流し、呼び寄せるマナー違反者が多いようだが、昔からあるバードコールのもっと原始的な人間のマネ地声で呼び寄せるのは決して悪い事ではないだろう。野鳥観察の努力の極致だと思うが如何だろう?

 前置きが長くなったが、撮れたカットは全部で10カット。ベンチに座ったままレンズをゆっくり動かしてフォーカスして撮影。こちらが隠れていない状態でアカショウビンと対峙したのは人生で初めての事だった。

連写の機能をこれほど感謝したことは無かった。

基本的に最初に気が付いたのはこのシチュエーション

枝を歩いて場所を移動して後ろ向きに1周して少し移動したところから飛んで行った。

 飛去したその後も声が遠ざからなかったので、幾度か真似をしたが近寄っているのに姿は視えなかった。最短時は距離にして10mくらいだったろうか?ブラインドやハイドからではないオープンエアー森の中での至福の15分間だった。

 八代市ではこのアカショウビンはじめ、ヤマセミも今回確認撮影したし、2日前にはヤマセミを撮影した山奥道路を運転中間違いなくブッポウソウの「ゲゲッ、ゲゲッ」という声を至近距離で聴いた。まさかと思ったが情報のたまり場的喫茶店でウソではないとの確証も得た。
 さらにはヤイロチョウの声を聴いたという野鳥専門家の話もあり、今後目を離せない八代市だ。

2024年5月23日木曜日

今回、遠征先の八代市で遭遇した野鳥たち! I encountered wild birds in Yatsushiro City, my destination! Real-time reporting.

   今回人吉での一仕事を終え、八代市に移動してから出遭った野鳥たちをランダムにご紹介。まずは総集編で各種野鳥の生態。

 今回の八代での野鳥の目玉は旅鳥キアシシギ、ソリハシシギ、チュウシャクシギなど干潟を賑わす各種シギチドリの観察と撮影だった。

 4日間の滞在で最初の頃数多かったダイゼンなどは最終近くの昨日今日は一羽も居なかった。ちょうど移動の最終盤にやっと間に合った感じだった。

 各種別のレポートは東京へ帰ってから画像を精査して再度行う所存。

晴れた日のクロツラヘラサギ研究者、高野茂樹博士と

チュウシャクシギとキアシシギのツーショット

キアシシギの採餌

ソリハシシギ、潮引きを岩の上で待つ

ソリハシシギの群れ飛び

昨日は曇天、ぐっと野鳥の数が減った。移動してしまったか?

干拓地の土手の上から肉眼では非常に見つけにくい。

ヒッヒッヒッと鳴きながら上昇するセッカ

干潟から離れた山奥で八代市のヤマセミに遭遇

メスは営巣中でオスだけが長い事動かなかった。

2024年5月22日水曜日

店先で巣立ったツバメが喫茶店に入って大騒動! A swallow that fledged in front of the store entered the coffee shop and caused a big commotion!

  熊本県の八代市、八代駅前150歩の所(新幹線の新八代駅ではない、1908年=明治41年6月1日に開業)にミックという喫茶店がある。

 もう創業60年ほどになる。神田神保町の「さぼうる」に匹敵する歴史と由緒ある文化のたまり場。ほぼ毎日八代市の文化人、作家、アーティストが集まる。

 この店には昭和から現代に至るまでの熊本県の文化風俗・芸術の歴史本、写真集が揃っている。ある意味行政・官製の文化施設よりはるかに色々な「本モノ」が揃っている。

 残念ながら、熊本市、人吉市、水俣市といった熊本県内の他の都市にはこういう文化的な「場」はまず無い。

 名物マスターの出水晃さんは京都大学文学部で学んだ、全てのジャンルにわたる博識者だ。もう80歳になるが、毎日カウンターに立ち動き回る為、脳も肉体も現役バリバリ。

 毎日顔を見せる作家の前山光則さんも、出水マスターも熊日新聞に連載された文化人だ。

 ネットの九州ガスのサイトいろいろ紹介されているので、ご覧いただけばこの店の匂いが判るだろう。

https://www.kyugas.co.jp/pickup/12128/

https://www.kyugas.co.jp/pickup/12137/

https://www.kyugas.co.jp/pickup/12145/

https://www.kyugas.co.jp/pickup/12151/

 この店の入り口の鴨居に今年もツバメが営巣して数羽が巣立った。そうして巣立った翌日くらいに幼鳥がフレッシュな空気を入れ替えるために、朝開店から暫く開けっ放しの入り口ドアから店内に入り込んで大騒ぎに・・・。でも毎年の事らしい。

 ちょうど厚焼きトースト・モーニングを食べに入ったら大騒ぎの真っ最中だった。まだパタパタしか飛べない幼鳥を気遣って、親鳥が店の外で狂ったように飛び回っている。

 部屋に虫や野鳥が入った場合は灯りを全部消して、窓を開ければ明るい方へ飛んで出てくことを知っているので、それを薦めたらすぐに出て行った。

東京から行く都度通い始めて22年になる。

これは別の所のツバメの巣

出水マスターの作る厚焼きトースト、逸品!


こういう店内をツバメが飛ぶ喫茶店の画像もあまりないのでは?

入り口のガラスの向こう側に親鳥、右端が巣立った幼鳥

親は狂ったように気遣っている

結局別の窓から出て行った

2024年5月21日火曜日

球磨川河口部は旅鳥チュウシャクシギの名所かもしれない。 The mouth of the Kuma River may be a famous spot for the Whimbrel.

  八代市の「八代野鳥愛好会」の主宰者:高野茂樹博士はクロツラヘラサギの世界的研究者・権威であることは野鳥を少しでもご存じの方は皆知っている事。

 その高野先生に坂本を含む八代市の野鳥に関して学んで早くも15年が経った。

 今回は人吉から降りてきて最初にコンタクトし、球磨川河口でシギチドリを観察した。今の時期、キアシシギが通過の最中で、目視できただけで50羽以上は居た。

 チュウシャクシギも数十羽確認したが、干潟ではなく金剛干拓の内陸に居たのには初めて遭遇。今日はそれをご紹介。

60歳にして博士の学位を取られた熱意の科学者。高野茂樹先生。

向こうがチュウシャクシギ、手前は同時期飛来するキアシシギ。いずれも旅鳥。

通常はヤマセミなどと同じく海面上を低く飛ぶのだが

時々内陸上空をこういった高度で飛ぶ



一見、やたらうるさく急降下を繰り返すオオジシギの様だが・・・。