2020年12月31日木曜日

明治神宮のカワセミは非常に観察しやすい。 The kingfisher at Meiji Jingu is very easy to observe.

  過去二回続けて明治神宮のオオタカやルリビタキをご紹介したが、今日はカワセミ。

 今や東京郊外でもほとんどの中小河川に戻ってきたカワセミ。1970年代の公害で東京中の河川からカワセミはおろか野鳥・昆虫・タヌキなどの小動物が消えた時期があった。此れが2000年を過ぎて「地球環境」を大切にする運動が始まり、河川がきれいに成り各種動物が戻ってきた。

 一番驚いたのが東京と川崎の間を流れる多摩川。天然のアユが戻ってきたのだ。海洋(水産)大学が調査したら、なんと稚魚がお台場の人口浜に居たという。世田谷の川にカワセミが戻ってきたのもこれらの変化の一つだろう。 数年前NHK総合TVの番組で高齢者の集団がカメラを提げてカワセミの動きにつれて世田谷区内の河川堤防道路を行ったり来たりする放送があったほどだ。願わくばカワセミを撮る老人クラブとしてのサロン活動だけではなく、他の野鳥へも眼を向けたり、野鳥保護のために自分たちが何を出来るかを考えられたら素晴らしい事だと思う。

 明治神宮や新宿御苑のカワセミがこの一環にどう関係しているのかは判らぬが・・・。

 明治神宮には北池と南池があり南池(なんち)は有料域の御苑内にある。観光客が多くて混雑する分、人が居ても警戒しなくなっている点で観察・撮影しやすいかもしれない。しかし行く都度¥500はちょっと、という感じだ。それなら新宿御苑の方が池の数や種類が多い分良いかも知れない。新宿御苑の場合はあらゆる方向から池を見られるので、常時逆光の明治神宮の南池と異なって光線の向きを考えないで良い分撮り易いと思う。

 三鷹の野川や、球磨川のカワセミと違って魚よりモエビを捕獲するほうが多い様だが、環境に則した生き方をしているのだろう。

三脚を使えないので訓練が必要かもしれない。


やはり獲物はモエビが多い様だ。

背景が暗いので綺麗な写真を撮ってコンテストに出したい方には良いかも。

但し三脚撮影は禁止されているので手持ちで練習が必須。


幾度かお参り兼ねての撮影練習が良いかもしれない、罰は当たるまい?

2020年12月30日水曜日

再び野川流域でオオタカのハンティングダイブ・シークエンス。 The Northern Goshawk hunting dive sequence again in the Nogawa basin.

  三鷹市附近は「三鷹」というだけあって東京都でも猛禽類が豊富に居るエリアらしい。過去において遭遇した猛禽類(撮影したもの)はオオタカ、ハイタカ、ノスリ、ハヤブサ、ツミなどで、最小サイズのモズを入れると6種に上る。フクロウはこの中に入れていない。

 ここ数年、オオタカの繁殖が上手く行っているようで、数が増えて今年は若鳥が二羽いる。昨日撮影したオオタカはいつもこのエリアの頂点に居る成鳥。

 何とか鳥インフルになど罹らず生き延びて欲しいものだ。この年末・年始に幾度出遭えるだろう。

此処のオオタカをこういった形で撮れたのは初めての事。しかし凄い視力だ。

200mほどは離れていようか。手持ち撮影では手振れ防止があっても限界だ。

ただ移動する場合はこういう飛び立ち方をしない。

明らかに視線を獲物に固定したまま一直線という感じだ。




このまま下部の森林へ消えていった。前回同様獲物を引っかけて戻ってくるかと思ったが来なかった。地上で食事しているのかもしれない。

2020年12月29日火曜日

2020年もあと3日余り、年の瀬の野川流域自然情報。 The Naure information on the Nogawa river area , about three days remaining in 2020.

  GOTOトラベル キャンペーンはまだ止める段階ではないと断言した直後、全面的中断宣言をし、それも即実行せず2週間の猶予を持たせた結果、連日最大値を更新し続ける新型コロナウイルス禍。

 感染者・重病者・死者の増大もさるものながら経済を回さねばと、命に係わるこの非常時に観光客相手の商売屋だけサポートするGOTOキャンペーン。これを強引に推し進め国民を全国に散らばせて感染拡大を広めておいて、今更急に感染拡大が酷くなったので「年末年始は自粛で静かに過ごしてほしい」だと。

 医療関係者や多くの国民の心配をしり目にGOTOキャンペーンを推し進めた菅首相ならびに会食自粛破りの二階幹事長が何を言おうと、もう国民はいう事など聞く訳もない。5人以上の会食は控えよと発した政府。しかしその同じ政府の要人が次々にこれを破り、ああだこうだの言い訳三昧。政府は完全に国民からの信用・信頼を無くしたのだ。

 国民の多くは、当の昔に自分のコロナ防御を持ち、自分の考えに乗って行動を始めた様だ。もう政府や都が何を言っても「いまさら聞く耳は持ってない」状態だろう。この先は新規感染者数が1000の大台を越えれば、内閣保持も危ないかもしれないので、数値をいじって少なめに発表させたりするのではないだろうか?

 こうして迫りくる年の瀬、いつもの野川流域の自然情報をご紹介しておきたい。

昼、まだ陽が高い時刻にお出ましのオオタカ成鳥。

 距離200mほどはあろうが、しっかりとこちらを目視している。やっとこのレベルで撮影出来たがしっかりと睨まれてしまった。猛禽類の視力の凄さを実感させられた。

10分ほど居て急降下採餌に入った。そのシークエンスはまた後日。

丸まった枯れ葉の裏に居る蜘蛛や昆虫を食事中のシジュウカラ。

こちらは何やら木の実を突いている。

今日もアオゲラは元気に飛び回っていた。

コゲラは盛んに木を小突いていた。

水仙は12月初旬には咲いていたが、蠟梅がもう咲始めとは驚いた。

2020年12月28日月曜日

コロナ禍で正月事前詣でに行った明治神宮でルリビタキと遊んだ。I played with the Red-flanked Bluetail at the Meiji Jingu , where I visited in advance of the New Year in Covid-19 pandemic .

  感染拡大の首都圏・東京で、正月三が日の初詣でを分散してほしいとの関係各所からの要請に協力する意味で、昨日北関東の研究所帰りに明治神宮へ参拝する為立ち寄った。

 もう表参道含めて明治神宮境内も正月への準備は着々と行われていた。

 実は一昨日も北関東へ行く途中で軽く立ち寄り、ルリビタキの若オスとメスを同時に一つのファインダーに収録できていたので、昨日再確認を兼ねて立ち寄ったもの。

 結果として確かにまだ居たので境内で越冬するのだろうと思われる。場所的には例年出没するエリアとは多少違うが、広い境内だもの、何処にでも出没する様だ。

 新宿御苑にも居るし、明治神宮にも居る。しかし正月の初詣で人出の多い1月7日くらいまではこぞって新宿御苑の方に疎開しているかもしれない。

 例年であれば1月6~7日頃行われる横綱奉納土俵入りが、2021年はコロナ禍で中止に成ったので、例年よりは人出は少ないだろう。新宿御苑へ行ってみるもよし、明治神宮の広い境内を回ってみるもよし。いずれにせよ数多くの野鳥に出遭えるだろう。

恒例の表参道正月装飾は完了していた。原宿駅付近から246青山通り方面を望む。


分散参拝に協力して、結構人が来ていた。筆者も事前参拝完了!

 こんな状態の明治神宮だが、広い境内の林間散策コースにルリビタキが出没。もう8年間毎年正月前後に境内で遭遇しているので、筆者的にはポイントは判っている。オオタカにしても同様。意外に人の通る路地沿いにこういったポイントはあるようだ。

昨日も居た若いオスのようにも見えるが・・。

こちらは明らかにメスのもよう。

地面に舞い降りて採餌開始。筆者的にはこういう瞬間の撮影が好きなのだ。




路地で盛んに大口を開けて採餌していたが、いったい何を食べているのだろう?

 最近は明治神宮も新宿御苑も、狭い路地にはとても適しているとは思えない大砲レンズを抱えたバーダーが増えた。筆者もかっては大砲レンズを持って行ったことがあったが、効果があったのは高い樹の上に留まっているオオタカやサーマルに乗って高高度を旋回するオオタカを撮影する時だけだった。

 たとえて言えば市街戦に巡航ミサイルを持って行くようなものだ。小回りは効かず、暗い小道で被写体にチョロチョロ動かれれば、あっという間にファインダーから消えてしまう。こう云う時はズームに限る。昨日の若者もまだ初心者なのだろう、勉強したと思う。

 昨日のこの二人連れも撮影中二人で喋りっぱなしだったが「もっとあっちの方で撒いて寄せよう・・」みたいな事を言っていた。
 これがもし餌を撒いて野鳥をおびき寄せようとしているのであれば、とんでもないマナー違反・ルール違反だ。筆者の聴き間違えであって欲しい。

 筆者もヤマセミ撮影で癖がついたのか、野鳥の動きを察知して動く瞬間シャッターを切る癖が在るのだが、この大砲レンズ君、ルリビタキがジーッとしている時に機関銃のように大きなシャッター音を上げながら、毎回8~10枚の高速連写をしていた。多分練習なのだろうとは思うが、一体何を撮っているのだろうかとビックリしてしまった。

2020年12月27日日曜日

結局今年の干し柿は9個もメジロやヒヨドリに横取りされてしまった! After all, nine dried persimmons this year have been stolen by white-eyes and bulbuls !

  安倍前総理の言い訳記者会見が行われ、翌日国会の両院で言い訳お詫びの説明がなされ、結局秘書が100万円の罰金を払って事が終わりそうな気配だが、メディアも国会も議員たちも何か重大な事を忘れていやしないだろうか?

 「知らなかったこととはいえ・・。」と他人事のような顔をして己が言い続けてきたウソ、100回以上に上る虚偽答弁をただゴメンナサイと詫びるだけで終わらせていいのだろうか?自分の個人事務所の秘書のせいにして・・。

 虚偽答弁で言い逃れた数々の疑惑、虚偽答弁でスルーしてしまった悪事の、数々の関連事案は、ウソだったという事を基にもう一度すべて再検討する必要があるのではないのか?ウソを言ってスルーしてしまった、言い逃れてしまった数々の事を「ゴメンナサイ、知らなかったためウソを言ってしまっていたようです。」の部分だけで終わらせていいのか?何かおかしくないか?

 安倍首相並びにその防御役を長年務めた菅官房長官二人が「桜を観る会」に関しての、木で鼻を括った様な厚かましいウソ説明・答弁を延々と?マークで聴いて来た筆者などは、「秘書がやったことを全然知りませんでした・・・」の下りで、もうこの政治屋は終わったな‥と思ったのだが、世の中のメディアも検察も許してしまうようだ。この仕組みが判らない。

  しかし、ここへ来て河合夫妻議員の問題(安倍に近い)、吉川元農水大臣問題(菅に近い)含め、実は三選を狙う安倍元首相Vs権力を得た菅首相の泥仕合が「桜」に関して影を落としており、今後メディアを賑わすのではないだろうかという見方もある。この両陣営からの情報リークで検察は「お手柄」をもらい受けているため安倍元首相に対し厳しくしないのだという説もある。もしこれが事実なら検察庁など「正義も誇りもない集団」に成ってしまう。

 庶民は似たような話を「相棒」の杉下右京さんに懲らしめてもらい、留飲を下げるしかないのだろうか?情けない国に成り下がったものだ我が国ニッポンも。

 嘘は泥棒の始まり・・どころか、ウソは総理大臣の始まりという事なのだ。TVのワイドショーのコメンテーター達もこういう時こそ庶民の目、視聴者の目でガンガン切っていってほしいのだが、こういう時に限って「コメンテーターと言ってもタレントですから・・。」などと逃げに入るのだろうなぁ。

 今日の野鳥ブログはウソと似たような干し柿泥棒の話。

 今年の干し柿を近所の野鳥に9個も取られたという嘆きの話は、このブログで既報の通りだが、その泥棒たちの画像を此処で公開したい。今更指名手配するつもりもないが。

基本的に干し柿はこうして鳥除けネットで全面を覆ったのだが・・・。

このメジロたちが今年のドロボーの主役。






シジュウカラも干し柿が好きなようだ。

頭を突っ込んで盛んに食べていると・・。

後からメジロがまたやってきた。

しかし、縄張り争いはシジュウカラの勝ち!この個体我が家の巣箱から巣立った個体かもしれない。干し柿の手入れでベランダに出ても1mも離れていない木の枝で筆者が部屋に入るのを待っていた。



やはりヒヨドリが一番大食漢だった。このヒヨドリがハチドリの様にネットの外でホバリングしながら干し柿を突くのだから驚いた。来年は是非その画像と動画を収録したい。

晴天と低温乾燥で今年は良い色が出た。

しかし今年の柿はウラで絶対数が少ない為、手に入る渋柿の数が少なく贈れる数が少なく期待に応えられず残念だった。