2024年2月21日水曜日

004.ヤマセミ生態まとめ、通年つがいで過ごすー4月. 004. A summary of the ecology of the Crested kingfisher- where they live in pairs throughout the year - Apr.

  昨日に引き続き通年つがいで寄り添うヤマセミの繁殖期ど真ん中、4月!

 人吉市に10年通って、実は4月が一番ヤマセミに出遭う頻度が少なかった気がする。

 理由はヤマセミの親が巣に閉じこもったり、巣の入り口付近に常駐してヒナの面倒を見ている時期だから球磨川や川辺川の土手近くにはいないからだろう。遅い繁殖のつがいでも4月に昼日中二羽で飛び回っている事はまず無い。

 ただ、早朝と夕方に球磨川など川沿いでつがいが見受けられても、巣にはまだヒナ(=ある程度育ってから)が居る場合がある。理由はヒナが大きくなって餌をたくさん欲しがるので、親が二羽で川と巣穴をピストン輸送するから。

 ヒナが育つにつれて、朝から晩まで採餌して獲物を巣に運ぶヤマセミの姿を目撃する頻度が高くなる。しかしこの様子はヤマセミの繁殖行動の項でしっかりとご紹介予定。

 今回は4月も当然二羽で居るつがいの様子をご紹介。

営巣中のつがい、双方が採餌し巣へ魚を運んでいた 

2013年4月21日 撮影

球磨川土手 2010年4月3日

早朝、ダブルで採餌中 2013年4月21日

同上

鹿児島県のヤマセミつがい 2011年4月22日撮影

2024年2月20日火曜日

003.ヤマセミ生態まとめ、通年つがいで過ごすー3月. 003. A summary of the ecology of the Crested kingfisher- where they live in pairs throughout the year - Mar.

  3月ともなれば多くの野鳥が繁殖期に入る。交尾・産卵を厳冬期に行う猛禽類以外は3月は繁殖行動真っ盛りと言って良いだろう。いまや宗教雑誌に近いBIRDERもその特集だ。

読売新聞の一面に広告を出すような雑誌になったBIRDER、売れてんだろうな?

 我が家の庭の木にある巣箱へチェック行動、コケ類の運び込みを行うシジュウカラも2月末から3月上旬が繁殖行動を開始している。

 ヤマセミの場合、人吉市界隈で観察をした10年間の間、6か所の営巣~巣立ちを静止画・動画で記録しているが、それぞれ時期がバラバラでこれだ!という確証を決められない。

 これは人間と同じで、早婚もあれば晩婚もある。もちろん自由勝手な人間世界の場合、自然界にはない法律社会だから未婚のまま出産もある訳で、形はともあれ動物として命を得て生きている最低限の使命・義務は充分果たしている。自然界から見れば何の問題もない。

 しかしいつの頃からか動物としてペアを組んでいるにもかかわらず意図的に子孫を残さない勝手を野放しにし、それを指摘すると差別だ、子なしハラスメントだと声高になじり非難する今の人間社会。

 この辺り言葉で相手をなじり非難する人間、自然界の他の動物類とはずいぶん違う。筆者はあくまで自然界・動物界での思考回路からこれを述べている。

 自然界の動物は「繁殖し種を絶やさないために子供を作り残す」・・・・が生きている間最大の必須=使命だから、全ての生態・行動がこれを中心に形成されている。これが出来ない個体は長生きしないし、仲間外れとなり自然淘汰されていく。

 人間だけが違う。人間は違うから一緒にするな!というのは驕り以外の何物でもない。

 自由な考え、多様性を当然のように主張し、多くの人類が21世紀になって自由気ままな生き方をし、子つくり・子育てを面倒だと拒否し(すべてがそうではないが)自然界の動物としての根本を否定する子孫を残さない生き方をし始めているから、そのうち人類は滅亡すると多くの生物学者・環境学者たちが警鐘を鳴らしている。

 子孫を残さない人間の自由な生き方の結果は、既に顕著な人口減少・雌雄の混乱を招いている。そういう類(たぐい)の人間が「動物愛護」だの「自然保護」だのを唱える姿は、日々自然を尊重し、対峙し、理解を深めている筆者から言わせれば、義務は果たさずに権利ばかり主張する典型で、ブラックジョークにしか映らない。

 人類が、子孫を残す義務を果たさず。自由な生き方(権利)を主張した結果、人口減少がどうなるか?原発事故、人工廃棄物による自然汚染・破壊、二酸化炭素放出による自然環境破壊などより遥かに早く人類が滅亡に近づくことを知らない者が多すぎる。

 実は「差別するな、個人の自由を尊重しろ!」とアジるメディアがその急先鋒だ。

 このジャンルの話はまたいずれまとめて行おうと思う。


 で、3月のヤマセミ。その多くは巣穴づくりだったり、すでに抱卵体制に入ったり様々だが、求愛給餌と言われるほとんどの野鳥に観られる繁殖行動、交尾行動も3月には頻繁に観察できる。調べたら求愛給餌のシーンは16例、交尾に至っては20例以上の静止画・動画を収録している。

 しかし、今回のシリーズは「通年で一緒に生活するヤマセミのつがい」が主旨なので、個々の繁殖に関する著述は随分後に成る。

川辺川のつがい 2012年の3月撮影

上の画像と同じ個体 2014年3月撮影 つがいで巣穴掘りの最中

球磨川本流 ヒマワリ亭横の架線上のつがい 2013年3月1日撮影

上と同じつがい 筆者が移動しての撮影 2013年3月1日撮影

これも2013年3月1日の撮影 上2枚と同じつがい

球磨川支流 万江川(まえがわ)2013年3月3日撮影 今までとは別の個体

2024年2月19日月曜日

002.ヤマセミ生態まとめ、通年つがいで過ごすー2月. 002. A summary of the ecology of the Crested kingfisher- where they live in pairs throughout the year - Feb.

  2月のヤマセミは既に繁殖期に入っている為、110年間の観察においては過去交尾行動が垣間見られることが多かった。

 筆者は人吉エリアのヤマセミしか観察していないので、北海道千歳川やその他全国あまたのヤマセミが2月にどうしているかは計り知れない。人吉での生態がそのまま全国のヤマセミの生態と同じだとはとても思えない。

 通常深山に棲むと言われているヤマセミが、人口数万の内陸都市のど真ん中の河川で生活をしていること自体とても稀有な事なのだから・・。

 しかし観察している限り2月はホットな時期ではあるものの、二羽のつがいの距離が年間で一番近づく頃ではあることは間違いない。




 いずれも球磨川本流、旧国民宿舎くまがわ荘前に在った架線上のヤマセミ。人吉市はこの架線を無くしたことで大きな財産を失ったと言って良い。
 行政関係者にも幾度もこの架線が在る事によりヤマセミをいつでも観察できたのに、何故再構築しないのだ?と問うたが何の反応も無かった。大きく考えなかったのだろう。

 したがって現在人吉市へ行っても、ヤマセミを確実に観察できる場所が無くなってしまった。これではせっかく市の鳥に指定しても意味がないではないか?

 人吉市は観光資源を自ら失ったわけで、いくら観光活性化に励みましょうと言っても掛け声だけで具体策がない現状は残念極まりない。
 球磨川洪水災害の後、どうやって観光活性化したらよいか、地元新聞を見る限り誰にでも考えつきそうな、全国どこでも考える事しか発想していない。地元の魅力に本当に全く気が付いていない・・情けない。

球磨川支流の万江川架線で

水の色が球磨川本流とは全く違う川辺川でのつがい。(オスは画面左上)

2024年2月18日日曜日

ウグイスが藪から出てきたら春が来たと思って良い。 When a warbler comes out of the bushes, you can think that spring has come.

  急激に気温が上がり、花粉も飛び始めてもうすでに春は相当深く始まっている様だ。今日のブログは早朝出て千葉~東京~横浜と遠征したので遅くなりました。明日も遅配予定。

 今日の野鳥はウグイス!

 藪鳥の女王と言っても良い、藪の中をちょろちょろし、生えている藪の枝の動きで居所がかろうじてわかるという忍者鳥だ。

 これが、繁殖期になると途端に樹の梢で大きな声で囀り始める。ミソサザイ同様体に似合わない大きな声で囀る。囀り始めたら探すのは簡単。

 しかし千葉県の緑地帯では昼日中、繁殖期でもないのに葦原の上をチョロチョロ動き回る。撮影しやすい数少ない場所だ。

地鳴きをしながら飛び回るウグイス

もう足元3~4mで餌を探し回るウグイス


最初はムジセッカかと思うほどのんびりしていたが、チャッチャッの声で

ウグイスであることが判った。

人気の野鳥に出遭えずとも、ウグイスをきちんと撮影できれば御の字だ。

2024年2月17日土曜日

久しぶりの代々木公園と明治神宮の境目でリュウキュウサンショウクイ。 It's been a long time since I encountered the Ryukyu minivet at the border between Yoyogi Park and Meiji Shrine.

  平日がヤマセミ集大成のまとめシリーズに成る為、週末土日はデイリーの野鳥生態情報をご紹介しようと思う。世の中の一般的重大話題は随時予定を組まず割り込みブログでご紹介の予定。

 今日は昨日代々木公園に久しぶりに入って、風の強さに負けてブランケで風が弱い明治神宮寄りを進んだら、リュウキュウサンショウクイ数羽に遭遇。その様子をご紹介。

 公園内一周し30分くらいして戻ったらもうどこにもいなかったので、どこかへ移動したものと思われる。このブログを観て行っても出遭える可能性は5%も無いと思う。

 明るい樹林帯を好むサンショウクイの仲間は樹の梢に近い高い所にいる事が多いが、たまたま昨日は風が非常に強かったので低い所まで下りてきていたのだろうと推察する。

 風が強く、人間の入園者も非常に少なかったせいか、じっくり撮影できた。

 リュウキュウサンショウクイと言えば、昨年暮れの都心の緑地、小石川植物園でエナガの群れと行動を共にする単独行動の1羽に遭遇。

 しかし今回は3~4羽で行動していた。なおかつそのうち一羽はお腹が真っ白で普通のサンショウクイのようにも見えるが、頭のおでこが普通のサンショウクイではない坊ちゃん刈りなので、混合種の可能性があるかもしれない。

まぎれも無いリュウキュウサンショウクイ

数羽の群れだからだろうかレンズを観ても落ち着いていた。

こちらを見て時々首をかしげる

飛んでもそう遠くへは行かず

枝移り程度で数羽が交差していた

顔つきはリュウキュウなのにお腹が妙に白い個体が一羽だけいた。

色々調べたり、権威者に訊いたらどうも普通のサンショウクイのメスらしい。どう見ても変な個体だった。広い公園の明るい所にいた。

遭遇した時間は昼12時頃、ベンチでサンドウィッチを食べるチョイ前。

2024年2月16日金曜日

001.ヤマセミ生態まとめ、通年つがいで過ごすー1. 001.A summary of the ecology of the Crested kingfisher- where they live in pairs throughout the year - 1.

  このブログを2013年5月に始めて既に11年が経過した。同時にヤマセミの観察は熊本県人吉市において2010年4月1日~2023年4月(球磨川洪水災害影響下の2022年7月~23年3月を除く)に至る13年間、基本的にヤマセミの生態を観察してきた。

 その記録画像、証拠画像を基にそのユニークな生態を解説しようとする筆者の試み、そろそろまとめに入ろうと思う。

 実は5年以上前に全体の構想は出来上がっており、内容に合わせた画像を10万カットを越えるヤマセミの生態画像の中から選別するのに時間が掛かっていたのだ。

 このブログでも幾度かこれに沿ってヤマセミの生態全集をご紹介しようとしたが、幾度か証拠画像不備など問題点を発見、頓挫してきたのが実情だ。

既に100ページを超える論文・解説文章は80%の完成度で出来上がっている。

全体のまとめ方を今までの鳥類学問書とは違う、判り易い方法で行おうと考慮中。

 まとめの内容に沿って、このブログを読んでいけば一冊のヤマセミ文書に成れば本当は良いのだが、筆者の頭の中がまだまとまっていないので解説順序など試行錯誤中。

 とりあえず、ヤマセミという野鳥が今まで言われてきた生態(通説・定説)と随分違う実態を中心に証拠画像を基に述べていきたい。

 ご存じの通りヤマセミは他の野鳥種以上に縄張り意識の強い特徴を持っている。なおかつ一度つがいを形成したら、片方が死ぬまで添い遂げる。
 例えばつがいのメスが死ぬと、そのつがいの残されたオスが自分たちの子供のメスと新たなつがいに成ったりする。

 筆者の目撃経験・撮影画像記録からすると、営巣中の巣穴にアオダイショウが入りメスと卵が全滅した事が有った。しかし、そのほんの1週間後には新たなメスが何処からともなく2羽出現し、跡目争いで戦っている現場を撮影できた。メス同士の争いは非常に珍しいので、その争いの理由と目的は一部始終を把握している筆者にはすぐに分かった。

 第1回は、通年で仲良く暮らしているヤマセミのつがいを、1年間毎月の画像でご紹介する。まずは1月のつがい。 

 なおこの個体はある特定の場所で通年観察を続けた同じつがいで、他のつがいでないことはその縄張りキープが非常に厳格なヤマセミの特徴であることから明白である。
球磨川本流 1月




2014年1月20日 球磨川本流 以上5カット

同上 2013年1月14日

2013年1月15日

~球磨川本流 2014年1月14日、以上全て同じつがい

川辺川 2014年1月21日 川辺川

川辺川 2014年1月21日(上の画像と同じペア)

球磨川本流と川辺川では観察の比率が5:1くらいの頻度差になる為、圧倒的に球磨川本流の生態画像の方が多い。

2024年2月15日木曜日

最近三鷹ではワカケホンセイインコが低空飛行する。 Recently, the Ring-necked parakeet has been flying low in Mitaka.

  世田谷区大岡山に在る東京工業大学キャンパスを塒にし、20世紀から繁殖してきたワカケホンセイインコ。筆者の住む三鷹市では朝夕上空70mほどを行き来する姿が2000年頃から目立っていた。

 それが、東京工大キャンパスの大がかりな工事で塒が無くなり、3つのグループに分かれて分散したとの話を聞いたことが有った。要は東京の都心緑地に分散して繁殖を始めたようだ。

本来の生息地は中央アフリカ附近とインド附近 Wikipediaより

 本来アフリカの赤道の少し上、中央アフリカという国付近とインド全域に生息している大型インコだが、ペットの篭脱けで広がったのか、東京中心に広がったようだ。進入生物データベースに載っているが、農作物の食害、他種の塒(ねぐら)横取りで生態系に影響が出るのではないかと危惧されているようだ。

 今まで筆者が撮影したのは、上野恩賜公園、小石川東大植物園、目黒自然教育園、明治神宮、神代植物園、野川流域、カラスの代わりにこのインコが都心に蔓延ってくれれば・・・どうなんだろう?

 以前も一度このブログでカラスの群れを追い払うこのインコの生態をご紹介したのだが、最近とみに低空で住宅街を旋回することが増えてきた。 

尾が長いので遅いかと思いきや、結構なスピードで飛びまわる。

野川上空を何度も旋回した際の画像


一羽ずつ撮影するのは意外に難しい




朝の愛犬散歩でコンデジ撮影した個体

野川流域では群れでカラスを撃退していた

カラス数羽を倍の数で追いやる

意気揚々と凱旋するワカケホンセイインコの群れ、群れ意識が強いようだ。