2022年10月31日月曜日

高度1700mの霧ヶ峰八島湿原でノスリに遭遇。 Encounter the Buzzards at Kirigamine Yashima Marsh at an altitude of 1700m.

  突然、早朝自宅そばのアオゲラ投稿で中断したが、晩秋の霧ヶ峰で遭遇した猛禽類二種類目はノスリ。

 霧ヶ峰のグライダー飛行場の南にある「池のくるみ」では数多くの猛禽類を見かける。特にノスリ、オオタカ、チョウゲンボウ、ハヤブサの類は多い様だ。

 そこから直線で北に5㎞の所にある八島湿原でも過去数回色々な猛禽類に遭遇している。多いのがチョウゲンボウとオオタカ。先日のハイイロチュウヒは初めてだった。

 で、今回も木道を静かに進む早朝、高さ10mほどの樹木の上に居たノスリを発見。動かず観察しながら撮影。500mmf4手持ち。


光の加減でこの時だけ薄日が射した様だ。




筆者を中心に円を描くようにこちらへ木道に沿って向かってきた。

2022年10月30日日曜日

団塊世代は日曜の朝、またもや鉄塔のアオゲラに遭遇した。 The baby boomer generation encountered the green woodpecker on the steel tower again on Sunday morning.

  10月17日のこのブログで三鷹の住宅街でやたらアオゲラが飛び回っているという投稿をした。あれから2週間、今朝また愛犬散歩から戻った直後「ピョーッ!ピョーッ!」という独特の鳴き声で再び筆者は玄関から飛び出した。

 前回は愛犬と一緒だしコンデジしか持っていなかったので充分な撮影ができなかった。しかし今回は自宅のすぐ傍、またもや鉄塔の上だ。

 筆者の脳にも学習能力くらいはまだ残っている。

 普通だったらアオゲラの鳴き声を聴いたら樹木の幹を探すに決まっている。しかし前回鉄塔に留まっていたことを忘れるわけがない。今回はすぐに鉄塔から探し始めてすぐに見つかった。

 鉄塔のトラスの陰から出てくれて助かった。まだしばらくこの個体はこういうことを繰り返すだろう、よほど鉄塔の感触が好きらしい。

 キツツキは樹に留まるものだと決めつけない方が良いかもしれない。何せ三鷹という所はセミもコンクリの電柱やモルタルの住宅の壁で平気で鳴き続ける場所だもの、たとえ野川の魚が空を飛んでももう驚かない。

 冗談さておき、久しぶりにアオゲラの飛翔も撮れた、さすが500mmf4の威力だろうか?

最初は日陰に居たのだが・・・。


数歩戻ってくれてサービス満点だった。


日曜日の朝、ラッキーだった!

2022年10月29日土曜日

団塊世代はカメラを持っての徘徊が高じ、とうとうこの1年間1日平均1万歩越え。The baby boomer generation is more likely to wander around with a camera, and has cleared an average of 10,000 steps a day for the past year.

  一時、厚労省だか何処だかの健康関連機関が「1日1万歩歩きましょう!」などと健康増進のための提言をしたことがあった。

 それからしばらくして「そんな1日1万歩など無理!体を壊す!」との記事がメディアに踊ったことがあった。

 かって、東京都健康長寿医療センター研究所 運動科学研究室長が「群馬県中之条町に住む65 歳以上の全住民5000人にモニターとなっていただき、1日24時間365日の生活行動データを15年にわたって収集・分析し、身体活動と病気予防の関係について調査してきました・・。」と雑誌・東洋経済誌上で発表したことがあったが、中之条町の65歳以上の住民のそれまでのスポーツ歴・労働歴などはどのようにバランスとったのだろう?

 5000人のうち、激しいスポーツを続けてきた方がどれだけいただろう?ほとんど激しいスポーツなど全くしてこなかった方の割合はどのくらいだろう?みな同じ生活をしてきた訳ではあるまい?

 筆者は「1万歩歩こう!」と言う提言も「いやそんなに歩いたら体に毒だ!」という提言どっちもどっちだと思う。

 要は1日1万歩など実際歩いたこともなければ、歩くとどうなるかなど自分自身で実践したこともない輩が「提言」や「諫め」をしているのが見て取れるからだ。

 こういう記事をよく考えずに掲載するメディアもメディアだ。もちろん一般のメディア担当者も1日1万歩など歩いている訳がない。ただ一誌、マガジンハウスの「雑誌ターザン」の編集者を除いて。

 逆に「雑誌ターザン」の編集スタッフはトレイルランニングやデイリーランニングの経験者ばかりだから、自分でやってみて「体に良いか悪いか」をよく知っている。我が50年来の友の一人がここのエディターなので良く判る。

 この友は「自分で実際やってみなければ記事にしない」という超まじめなジャーナリストだ。この号でも執筆投稿している。

 ランニングシューズと普通のスニーカーの根本的違いも彼に教わった。スキー靴、スノボシューズ、アイスホッケーのスケート靴は裸足で履いたほうが、雪や氷の感触を直接足裏や指のセンサーがキャッチしやすい・・・と教わり、実際まったくそうだったので現役時代はそれぞれ裸足で履いていた。

 こういったフィジカル面の実践知識人の言うことと、医学に関しての専門医のコメントを日常つぶさに拾って自分の知識にして団塊世代の筆者は健康な生活を心がけている。

 大阪市立大学医学部の井上正康名誉教授の説く新型コロナウイルス関連の知識、ワクチンの知識などはずいぶん「目からウロコ」状態にしてくれた。

 その彼が説く話の中で一番うなづけたのが次の一説だ。「人間は一人ひとり全く違う環境下で違う育ち方をしています。なおかつ親から得たDNAは全ての人において違います。だから各人のフィジカルデータ、特にその人の持つ基本値は全て違います。よくある年齢別の平均値が当てはまる人は実はあまりいないと言って良いでしょう。」

 普段血圧が120~75という平均値の人でも、診察室へ行って白衣の女医さんや看護師さんに手を取られて測ると上が135に成ったり、あがり症の人は140に成ったりする、これを「白衣高血圧症」などと言いますが・・・」などと冗談風にわかりやすく説明してくれる。

メディアは高齢者というものを一律で考えすぎていないだろうか?

 要は、フィジカル個性(各数値)が千差万別、状況によって「身体反応」も個人差が激しいのに、一律で標準値を決め投薬や治療をしてしまう現代医学は逆に非常に危険だと警告を発している。 以下は時間のある時にご参考までに・・。

https://www.nicovideo.jp/watch/sm41238075

新型コロナ感染症に関しては・・・

https://www.nicovideo.jp/watch/so41250166 

 これを元に考えれば、ウォーキングだってランニングだってその人に合ったレベルで行うべきなのに、やれ1万歩は歩き過ぎで危険だ、逆に病の元になる可能性が大きいと平気で述べる「提言者」たちのなんといい加減な事か?

典型的な決めつけ記事。著者が1日1万歩を実際歩いて書いたとはとても思えない。

 数年前終わったラグビー・ワールドカップの選手たちと、碌なスポーツもせず普段渋谷のスクランブル交差点や町中をスマホ歩きで歩く程度の若者が、それぞれ高齢者になった時に同じ運動量や同じ食生活や同じ睡眠方法でいい訳が無かろうと筆者は思う。

 要は団塊世代の高齢者だって、60歳還暦を迎えるまでスポーツに明け暮れてきた者と、まったく運動は嫌いでやってこなかった者が同じウォーキングをするにしても8,000歩だの10,000歩だの決めつけないでほしいのだ。またそれを鵜呑みになどしてはいけなと思うのだ。もちろん長年スポーツをしてきた者は判っていよう。

 ただし、自分の体以外での条件は気を付けなければいけない。


50歳以上の中高齢者はこういったフィジカル面に気を付けねば・・・。同時に緑地帯の樹木の多いエリアの早朝は、夜間植物が放出した二酸化炭素が林道に溜まっているので「酸欠」になる可能性があるのでランニングもウォーキングも気をつけなばならない。

今月も2日を残し、2021年11月1日~2022年10月28日までの363日で年間1日平均1万歩を昨夜クリヤーしていた。一応集計しているが、正確な数値含めたデータは明後日ご紹介としたい。

 とりあえず今日はここまで・・・。

2022年10月28日金曜日

霧ヶ峰で初めて遭遇したハイイロチュウヒらしき猛禽類! A bird of prey that looks like the Hen harrier that I encountered for the first time in Kirigamine!

  今回秋の真ん中だとばかり思いこんで赴いた霧ヶ峰エリア、行ってみたらもう冬だったというのはここ数日間ご紹介のこのブログで納得して頂けた事だろう。

 昨日のエナガに続いて、今日は完全に冬鳥の中飛、それもハイイロチュウヒのメス、もしくはオスの若鳥と思われる個体。

 ご存じのようにチュウヒ類は猛禽類の中でも特異な飛び方をすることで知られている。いわゆるVの字飛行で草原の低い所をゆらゆらと飛ぶので一目で他の猛禽類とは異なることが判別できる。

 今回も遠くからそのV字飛行と低い高度で即チュウヒだ!と判った。

 で、50-500ZOOMを装着の軽めのカメラで追えたのが良かったのかもしれない。500㎜f4を手持ちで追えればもっと解像度の良い画像を撮れたと思うが、筆者的には霧ヶ峰で初めて遭遇できたチュウヒだったので充分。しかも戻ってPCで拡大したらハイイロチュウヒらしいので更に満足度が増したところ。

 何せ霧ヶ峰の草原は斜面が多いので、足場を考えれば十分な成果だと思う。

ゆらゆらと左右へ振れながら迫ってくる。

このVの字飛行は他の猛禽類には見られないスタイル。

こちらを睨む顔は猫のようにも見える。

丸太をぶった切ったような顔つきは独特、コミミズクにも似ている。





手前の灌木に留まったのに気が付かず、惜しいことをした。

2022年10月27日木曜日

秋の霧ヶ峰の野鳥たち その1、エナガ。 Wild birds of Kirigamine in autumn Part 1, long-tailed tit.

 団塊世代の隠れ家、霧ヶ峰のヒュッテに泊まって観察・撮影した野鳥シリーズ、その最初はエナガ。尻尾、つまり尾羽を取ってしまうと多分国内で一番小さな野鳥ではないだろうか?

 ミソサザイも小さいが、白くて目立つわりに胴体が小さいのはエナガの方のような気がする。

 撮影自体は晴れた日と翌朝雨上がりでの遭遇だった。今回の霧ヶ峰行、野鳥の数も種類も少なかった。夏鳥がいなくなり冬鳥の到着が遅れているようで、ちょうど谷間に入ってしまった感があった。

 そんな中で目立ったのが留鳥であるエナガの小群だった。

木の葉が散った樹に留まるエナガは見やすかった。





夕方のエナガを撮ったのち、宿へ入った。

翌朝暗いうちは雪、すぐに融けて水分がまだ樹木に付いている状態でエナガ。

ズーリ、ズーリ、と10羽ほどが移動していった。

エナガの飛翔はなかなか撮影しにくい。

2022年10月26日水曜日

団塊世代の心休まる場所、その続き。 A restful place for the baby boomer generation, the continuation.

  テレ朝系列の「ポツンと一軒家」じゃないけれど、霧ヶ峰の草原にポツンとあるヒュッテが筆者の野鳥撮影のベースでもあり、一人で脳内洗浄、脳内整理を行う場所。

 子供の頃から都会ではなく地方の自然が多い所で育ったせいか、人混み・草木がはえていない所、屋内・・が苦手。

 小学校に入った最初の3ヶ月だけ、本郷追分に在った当時の東京学芸大附属追分小学校に北区の一里塚から黄色と緑色のツートンカラーの都電で通った。しかしその年の夏以降北九州は小倉市の市立中島小学校(草刈正雄が後輩)~福岡学芸大学附属小倉分校(中尾ミエが先輩)~熊本県八代市立太田郷小学校(卒業)で常に自然と隣接した学校環境で過ごした。

 だから、東京および近郊で育ったの団塊世代の人々とは何かが違うような気がする。

 だいぶ錆が回った団塊世代の脳を洗浄するには、多少の事ではうまく行かない。緑地帯や海・川へ行かないと「再起動」できないのだ。

 そんな筆者なので・・・。

 本来狙いは野鳥なのだが、こうした高原にポツンと一軒のヒュッテをたびたび訪れ「脳内洗浄」を行うと、此処の生活、空間、空気、光などを画像にしてみたいと思うようになってきている。

 きっちりきっかりした写真ではなく、コンデジで撮った割にいい加減な画像をPCの画像処理でパステル調にしてみたらどうなるか?

 夜明けの高原で一瞬しか観られないような自然の移ろいを画像化してみたらどうなる?

 写真の面白さを野鳥撮影とはまた別の切り口でチャレンジしてみたくなる。そういう場所がこのヒュッテにはある気がしている。宿のご主人夫妻が素晴らしいのももちろんだが・・。

風がなければ全く音がしない。

晩秋の平日、日の出直後・早朝は誰もいない。慣れていないと怖いくらいだ。

行楽気分で来る者もいれば、真剣に重装備でトレッキングする者もいる。

雨あられと木の葉が舞い落ちてくる。

風が強くて木の葉がバラバラ音を立てて飛んでいく!


駐車場から約2㎞、荷物を背負って2~30分歩かねば行けない。それが良いのだ。

雨上がりの木道は非常に滑りやすいから要注意。


色々な人種が交錯するコミュニケーション空間でもある場所。

質素でも質実剛健な夕食。

朝は管理人直々のドリップコーヒーで始まる。

もう完ぺきな厚切りトースト!マーガリンなんかじゃなくてちゃんとバターだ。

これがあるから、きちんと腹ごしらえ出来て野鳥撮影に行ける。

2022年10月25日火曜日

団塊世代は久しぶりに心休まる場所で至福の時間を過ごした。 For the first time in a long time, the baby boomers spent a blissful time in a relaxing place.

  良く高齢者向けの雑誌に「男の隠れ家」だの「中高年の山歩き」だのがあるが、古くはマガジンハウスの「ブルータス」辺りが中高年齢者ゾーンへの入口だったかもしれない。

 小学館も「ブルータス」の後追い二流版として「ラピタ」などを出したが、編集スタッフのせいだか編集長の性格によるものだろうか中身が薄く、2000年に入ってすぐ廃刊になってしまった。

 「ブルータス」も「ラピタ」も編集人には参加したことがないが、マガジンハウスで言えば「ポパイ」「オリーブ」「ターザン」などに編集参加させて頂いたことがそれぞれ数度あった。小学館では「BE-PAL」の創刊時に数度編集参加し、ビルの屋上でキャンプ用のテント生活したり、夜中にポタリング用サイクルで走り回った事もある。創刊号の電車の車内吊り広告のモデルにもなった記憶がある。

 しかしいつの時代も日常から外れ、「脱日常」「脱都会」などという言葉がメディアを賑わし始めたのもこの頃1980年代からだろうか?

 筆者はこのブログでも数度紹介してきたが霧ヶ峰に在る「男の隠れ家」的山の家を安らぎの場所として利用させていただいている。

 今回もここへ秋の盛りの霧ヶ峰を味わおうと思って行ったらなんと!初冬だった。

 泊まった一昨日が明けて昨日の朝、なんと薄っすらと雪化粧。このところ天気予報が外しまくっていて不安だったので2日前古いが夏タイヤを冬用のスタッドレスに替えておいたのが功を奏した。聞けばヒュッテのご主人もまだスタッドレスに替えていないらしい。

 野鳥撮影が勿論主目的だが、今回の成果をご紹介する前にこの宿の魅力をまずご紹介。

 車で乗り付けられない、公共駐車場から木道を歩いて20分ほど進まないとそのヒュッテにはたどり着けない。これが良いのだ、覚悟していかないとダメ!ぽっとんトイレだし、有名シェフのメディアで紹介されるグルメ料理もない。自炊用施設が完備しているので自炊客の方が多いくらいだ。

 時代が70年ほど遡ったような空間が其処に在る。そういう意味では団塊世代の場所かも。

 いつも早朝日の出時期に雨でも部屋から野鳥を撮れるという意味からしても超便利な山小屋だと思う。

幾度このシーンを撮っただろう?奥霧ヶ峰と言ってもいい場所。

昭和20年~30年代のヒュッテと思われる。まだ周りに樹木が一切ない。

霧ヶ峰~車山トレッキングの客たちも一休みする場所。

お気に入りの部屋、二方向の野鳥観察が可能。

真冬になると火が入る大型薪ストーブ。やかんがデカい!

客人たちは趣味人、音楽家が多い。



司馬遼太郎の「街道をゆく」もここなら2日で読破できそう。

朝起きて今年の初雪(自分にとっての)

日の出に標高1700mを観察できるのは最高の安らぎを得られる。

昨日は帰りがけに大型の白いモズを確認、遠かったが何とか撮影出来た。

野鳥に関しては今後ゆっくりご紹介。