しかし、その2年間は別の球磨川支流のファミリーの幼鳥訓練を観察撮影出来たので、幸運にも結果6年連続で観察が出来たのだ。
このヤマセミの幼鳥訓練を視ていると色々な事に気が付く。まず巣立ち直後の幼鳥は動きもぎこちなく、動く範囲も狭い。とにかく親が餌を運んでくるのを待っている間、幼鳥同士で固まってお互いを突いたりして子猫や子犬のしぐさに似ている。
しかし、これが2~3日経つと突然行動範囲が広がり、自分自身の興味本位で好き勝手な場所に冒険に出る。もうこうなると親は追い掛けて体当たりして水面に叩き落すか、餌を見せびらかせて誘導し安全ないつもの場所へ戻すしかない。
この時期は初めて出逢う他の野鳥に対する興味の示し方などは観ていて非常に面白い。先日アップしてアクセス数の多かったコサギとの初対面シーンなど含めて数種類との遭遇シーンが撮れている。ハト、セグロセキレイ、カワセミ、ササゴイなどなど、幼鳥の行動は観ていて飽きが来ない。この時期数日間にのみ可能な生態観察だ。
今回は球磨川第3鉄橋にまで羽を伸ばしたヤマセミ幼鳥が、迫って来た肥薩線の列車に驚いて飛び去る様子まで撮ることが出来た。撮影者は轢かれやしないか冷や冷やものだった。これ以降この個体は鉄橋には近づかない様だ。学習能力も高いと視た。
集合場所から300mほど離れた第3鉄橋に遠征したヤマセミ幼鳥。
ハトが来た!釘づけで「お前は誰?」という感じで魅入る。
これが人吉のヤマセミの棲む環境なのだ。10分ほどここに居た。
こういう画像はヤマセミファンの夢を壊すかもしれないが・・・。
鉄橋の枕木などを飛び歩いて?遊ぶヤマセミ幼鳥。
他の野鳥は列車の迫る音だけで一斉に逃げまどうのに、平然と!
直前まで逃げない所がヤマセミの肝っ玉の太さか?
縦横替えてトリミング、だから人吉通いはやめられないのだ。