低気圧通過の初日の雨と打って変わって、晴れたのだが湿気が残った日本海側は早朝猛烈な霧に覆われてしまった。
高速ドライブに濃霧は危険信号。山の尾根を走っている京都縦貫道は神戸の吉川ジャンクションまで結構な霧のままだった。
中国道へ入り霧が少し減少してきた頃、加西SAで最初の休憩06:44。1時間後の07:50大佐SAで休憩。おにぎりとカップみそ汁で朝食。
食べたら眠くなるので10分間仮眠。完全に霧が晴れたので先を急ぐ。今日は日曜日なので少しは道はすいているだろうと期待して行ったが、期待以上の超ガラガラ状態。結論から言うと吉川ジャンクションから中国道・山陽道の合流地点まで抜かれたのはほんの数台。抜いた台数でも100台程度か?
5月の連休後とはいえ、山は新緑のコントラストが綺麗でまさに見頃、山藤も満開で空は澄み切った青空。これ以上の行楽日和は無かろうと思うのだが、朝10時の「安佐(あさ)SA」では広い駐車場に我が車を入れてたったの3台しか駐車していないって、どういう事だろう?
途中でアップダウン・カーブの連続エリアに入って飛ばすが、前も後ろも車は視えない。ところが急なカーブエリアで同じ速度で走って来るフェンダーミラーの白いセダンがチラチラ見え隠れするのを発見!即覆面と判断しシフトダウンして100km/h以下に。追いついたセダンはぴったり後ろに付いたが、多摩ナンバーに驚いたのか直ぐに追い抜いて行った。まさに日曜日の朝10時半、危ない所だった。
山陽道と中国道が合流する山口ジャンクションからは、さすがに車の量も増えたが、それでも東京近郊の道路とは全然違う感じだった。
下関ジャンクションを越えて関門橋が見えた時は、あまりのあっけなさに少々驚かされた。日本はやはりそう大きくないなーと思ったのだが、これは単なる2日目の「慣れ」から来る感覚だったのだと後で知った。
今回、全走行距離は2,850km程、正確にはフェリーから回収の東京都内の37kmをプラスするともっと多いが、これが一体どのくらいの距離に当たるかグーグル・マップのルートチェックで調べて驚いた!
何とアメリカ東海岸北部、カナダのモントリオールからフロリダのマイアミまでより長いのだ。同じくあのケネディ大統領が撃たれて亡くなったダラスから故郷マサチューセッツのボストンまでとほぼ同じ距離という事だった。
一方ヨーロッパで言えばあのオリエント急行のトルコ・イスタンブールからドーバー海峡のフランス・カレーまでよりも遠い。スエーデンのストックホルムからスペインのバルセロナくらいの距離なのだ。
これで考えると、普段観ている世界地図がメルカトール図法の為高緯度が拡張されているため歪に見えているモノの、思いのほか地球は小さいのかもしれない。しかし日本の大きさを、自分で走ってみて実体感した人はあまり居ないだろうから、良い経験ではあったと思う。
考えてみれば、これがいつも借りる空港レンタカーのファミリーカーだったらもっと疲労感も大きく大変だったろうと思う。さすが日本の誇るスバルのツーリングワゴン・レガシィ・アウトバックだ。ホイールベースの長さが長距離運転に最適なのだろう。ツーリングワゴンのネーミング意味が良く理解できた。
九州には午前11時50分に到着出来たので、約束の時間まで3時間もあり、以前門司在住のクラスメート(歯科医師)に連れて行ってもらった白野江植物園に探鳥に行くほどの余裕が出来たのは何よりだった。
夜はもちろん小倉の附属小学校のいつものメンバーで隠れ食事処での夕食。日本一の和食コースを堪能し、疲れを取り去った。
二日目の画像レポートは以下の通り。
天橋立宮津インターから京都縦貫道路へ入ったのが朝5時前。
猛烈な霧で90km/h以下での走行を強いられた。
中国道に入ってもしばらくは霧の中
大佐SAに入る頃もまだ完全に霧は晴れず。
生まれて初めての道だが徐々に西へ来ている事は景色や標識で判別。
ナビを時々見て自分の居所をつかんで、気力配分。
周りの景色は最高の行楽シーズンを示していた。
中国道はカーブの連続。
アップダウンももちろん多いが九州道の八代~人吉間に慣れてしまった筆者にとってはごく普通だ。
これだけの行楽日和の日曜日なのに車は少ない。
安佐(あさ)SAに至ってはこの通り、決してフォトショップで消したりはしていない。
表示で九州が近くなってきたが、本当かよ?という感じだった。
しかし、関門橋が見えてきた時はさすがに一安心だった。
この関門橋は1973年筆者が社会人になった年に開通。それまではちょうど1958年筆者が小倉に居た小学校時代に開通した関門トンネル(自動車と人間)と1947年開通した鉄道専用の関門トンネルしかなかった。
橋の上から勘で撮った関門海峡。左が九州、右が本州下関側。
昼前についてしまったので門司の白野江植物園でさっそく探鳥と植物観察。
ホテルに車を入れ久しぶりに足立山を見る!
ホテルの部屋からは、先ほど渡った関門橋が見えた。
夜はいつもの附属小学校時代の仲良しと隠れ家一軒家ディナー。
しめは氷を包丁でカッ捌いた氷菓子!2日目はこうして終了。