今年はサンショウクイが多い様に感ずる。5月初旬に日光東大植物園で繁殖中のサンショウクイに遭遇、2日間観察・撮影出来た。中旬には九州でも繁殖中のリュウキュウサンショウクイを観察撮影出来た。
サンショウクイ系はその独特の鳴き声で、姿は見えずとも存在だけはハッキリと判る。ブッポウソウの繁殖地でも必ず聴こえたし、ヤマセミの営巣観察中にも間近で聴こえた。その際はアカショウビンの鳴き声とダブって野鳥研究者としては至福の時を過ごせたのだった。
どうやら、多摩地区・武蔵野エリアにもこの所サンショウクイが飛来しているようだが、普通のサンショウクイなのか、リュウキュウサンショウクイなのかは確認できていない。
このサンショウクイ2種、リュウキュウサンショウクイに関してはお腹が黒く、スマートではあるがあまり綺麗な感じがしないが、普通のサンショウクイはお腹が真っ白で、非常に印象深い野鳥だ。
胸の下から黒い部分が広がっているのがリュウキュウサンショウクイ。
主翼の表側は基本的に両方ともダークグレー。
飛翔中の姿を見ると胸から腹にかけての黒い部分が良く判る。
ヒナの排泄物を咥えて捨てに行く親鳥。
育雛中は青虫系の給餌が多い。
関東に居るサンショウクイはお腹が真っ白だ。
いつ見ても、宇宙人を彷彿させる風貌だ。
綺麗なお腹と長い尾羽が飛翔姿はオナガにも似ていると思う。
意外に素早い動きをする野鳥だ。ちなみに2012年の環境省でこのサンショウクイは絶滅危惧II類に指定されているようだ。
既に巣立ったヒナに対して樹上で給餌していた、5月7日の日光で。