2018年1月9日火曜日

アカゲラのちょっと変わった採餌生態に遭遇。 I encountered extraordinary feeding ecology of Great spotted woodpecker.

 オオマシコの採餌をレポートしている筆者の眼の前を横切っていく黒と赤の野鳥が眼に入った。アカゲラだ!雪原の2m程の高さを低く飛んで背の高いカラマツなどの樹林帯の太い木の幹に留まった。太陽の光の差し込まないエリアだった。

 低灌木の樹林帯から少しづつ雪道を移動して、アカゲラを撮影しやすい位置へゆーっくりと移動した。こちらは太陽を背にしているので、高い樹林帯に居るアカゲラが樹の裏側に回った時を見計らってはスススッと移動する。これって昔子供の頃に遊んだ長馬や缶蹴りの様な感じだと思いながら緊張が続いた。

 ご存じの通り、樹に穴をあけている時以外はアカゲラやアオゲラの様なキツツキ系は同じ所にはじっとしていない。
 数カット撮影した所で、いきなり樹林帯から飛び出たアカゲラが低空飛行で。日当たりの非常に良い開けた雪原の真ん中の低灌木(カラマツの若木か?)の枝に留まった。

 木の幹に縦に留まるアカゲラを見慣れた筆者は、カラ松っぽい実が沢山付いた細い木の枝に留まったりぶら下がったりするアカゲラを見るのは初めてだった。
 細い枝に虫が居るのか、コンコン枝を突くので、枝ごとアカゲラが揺れていた。暫く虫を食べている気配がしたが、鈴生りの木の実でなかなか姿全容が見えないまま数分が過ぎ、あっという間に去っていった。
最初は樹林帯にノーマルなスタイルで留まったアカゲラだった。


少し離れた低灌木の枝に低空飛行で移った。





メジロやエナガ、マヒワのように逆さまになって採餌中のアカゲラ。



アカゲラがお尻の穴を見せながら去っていく姿をきちんと撮れたのは収穫だった。何となく伊藤若冲の絵画の色目を感じてしまった。