2018年1月18日木曜日

2018年初頭・霞ヶ浦野鳥シリーズ その3.ハイイロチュウヒ♂  The wild-bird series from Kasumigaura area. Vol.3 Northern harrier.of male

 一般的なチュウヒとは違うハイイロチュウヒは一種異様な色形をしているのと日本への飛来個体数が少ない事もあって非常に人気の野鳥だ。 特に少し小型でスピーディなオスは野鳥の色とは思えないモノトーンに黄色い眼が印象的なスタイルで非常に人気があるのはご存知の通りだ。

 筆者は過去において渡良瀬遊水地、鹿児島県の隼人市天降川(あもりがわ)河口部、同じく鹿児島県薩摩川内市郊外の干拓地、阿蘇外輪山、そうして今回霞ケ浦の湖畔で遭遇している。メスは渡良瀬遊水地、阿蘇外輪山、人吉市郊外の球磨川土手、八代市金剛干拓などで最近遭遇している。

 渡良瀬遊水地などでは野鳥ファンが車を並べて塒入りを狙うようだが、やはり陽が高い時刻の飛翔姿が素晴らしい。晴れていて陽が高い時には遠くから見ると真っ白いカモメのように見えるから、ついうっかり見過ごしてしまいそうになる。

 阿蘇外輪山や鹿児島の錦江湾では朝だったせいか地上数メートルをVの字飛行で抜けて行った。冗談ポイが昆虫用の補虫網でも捕れそうな高さだった。

 今回は一日に二度もハイイロチュウヒの♂に出遭えるとは思いもしなかったので夕方の場所ではすっかり油断していた。しかも昼間10km程離れた場所で撮影した個体はしっかりと撮れていたし、既に日没後の暗い時間だったのでISO感度も1万以上の画像が荒れて当然の条件下だった。葦原やすすき野でコミミズクと同じネズミやモグラなど小動物を狙うので低空飛行を繰り返す。従って暗い日没後、葦の穂先ぎりぎりを飛ぶので見え隠れで発見しにくいのが難点だ。

 この日昼間のポイントでは風が強く、結構高い所を飛んでくれて撮影しやすかった。夕方日没後のポイントでは風は治まっていたが光が足りず情けない画像に成ってしまっているが、証拠画像としてアップしたい。
昼間の強風下での飛翔。高度は10m程

風の強さに斜めになって飛んで来た。

だんだん葦原に近く降りてきたが風が強く左右へ振られる。

それでも数度葦原にダイブして採餌をしていたが、捕まえた瞬間は撮れなかった。

この後夕方日没時前に別の場所へ移動してチュウヒ、大陸型チュウヒの撮影をしていた所、コミミズクの情報を頂き内陸部へ同行。コミミズクの飛翔を暫く撮影して元の場所へ戻ったらハイイロチュウヒの♂がやって来た。

もう既に陽は沈んでいるのでこれがやっとの撮影。

普通のチュウヒと一緒に暫く飛び回っていた。


霞ケ浦バックに穏やかに飛ぶハイイロチュウヒの♂


この後もう一周してスーッと葦原に沈んで塒入りした。