アカゲラの縄張り争い、交尾、アオゲラとのツーショット、キツツキ系の撮影は過去何度も行ってきた。飛翔シーンもアカゲラ、アオゲラ、コゲラと撮影はしてきたが、アカゲラとオオアカゲラが共存している場面に遭遇したことは無かった。
例えば奥日光戦場ヶ原界隈にはアカゲラは非常に多い、オオアカゲラもわりに多い。しかしその生息テリトリーは赤池付近を中心にアカゲラ、湯滝方面はオオアカゲラと棲み分けが行われている気がする。
勿論、筆者が実際に遭遇した場所で勝手にそう思い込んでいるだけで、実際は平均に混在しているのかもしれない。このアカゲラとオオアカゲラが一緒に居る所は今まで見たことがなかったからでもある。
しかし、昨日偶然このアカゲラとオオアカゲラが1つのフレームに入ってくれた。筆者的に言えば奇跡に近い事件だった。過去、アカゲラとアオゲラが1フレームに入った画像は二度ほど撮影できたが、アカゲラとオオアカゲラというのは別々の場所だが同じ日に観たというのも奥日光でたった1日しかなかった。それだけ珍しいという事だろうか。
今回遭遇の場所は関東、東京都心から小1時間と言った場所。今まで数回訪れた場所だが過去一度もアカゲラにもオオアカゲラにも遭遇したことは無い。アオゲラには一度遭遇した。コゲラに至っては毎回遭遇する。そういう場所だ。
まずはアカゲラ。大砲レンズを持っていかなかったので50-500ZOOM手持ち。80mの距離はこれが限度。
胸が真っ白であることがアカゲラの特徴
主翼を横から見て縦の白く広い部分が特徴
最初、アカゲラはメス1羽だと思っていたが、画像を全部チェックしてみたら後頭部に赤い部分のあるオスがすぐ傍にいる事を発見!
つがいに成っているのか否かは不明だが、オス・メスそろっていることは確か。
そうしてオオアカゲラ、どうもメスの様だ。
胸の縦じまと主翼の白黒ブチ模様が特徴。
で、この二種(アカゲラ・メス、オオアカゲラ・メス)が混在して争う事も無く、すぐ傍にいて生息している事実に筆者は驚かされたのだ。専門的な本や文献でもこのアカゲラとオオアカゲラを同時に撮った画像は今まで見たことがなかった。
この2種のこれだけの接近遭遇は普通は縄張り争いや「嫌気争い」になるが・・。
この2羽はまるで兄弟の様な雰囲気だった。
一応飛んでアカゲラが移動したが
その後も、このように上下に・・。
少し離れても上のアカゲラが左下の樹の陰のオオアカゲラを観やっている。
約10分ほどの事だったが、筆者も唖然とする出来事だった。この画像群をじっくり見て生態を観察するのに3時間以上かかってしまい、今朝のアップが遅れた。
結局、アカゲラのオスとメス、オオアカゲラのメスがすぐ傍で混在して共存している場面を確認できた意味では相当大きな事だったと思う。
再度チャンスがあれば観察に行こうと思っている。