1975年頃のテロリスト過激派、桐島聡 確保と言うニュースがメディアを駆け巡った。
筆者は1967年、現役で入った早稲田大学教育学部を1か月で辞め(注:決して不祥事で退学ではない、念のため)、阿佐ヶ谷美術専門学校に入った。その後先輩の一言で再度大学を受験し、1969年全共闘学生運動のさなか横浜国立大学の教育学部美術専攻科に入った。
この頃の様子は「団塊世代のヤマセミ狂い外伝 #61.」 大学二度目の入試はもうドタバタ!その1.その2.・・をご参考。
https://yamasemiweb.blogspot.com/2014/08/blog-post_23.html
https://yamasemiweb.blogspot.com/2014/08/blog-post_24.html
この辺りは、戦後最大の人口過多ゾーン「団塊世代」であれば別に驚くに当たらない普通の進学経路だと思う。東大や東京教育大学が入試を直前に中止するなど、人生で最も「意外・絶望」の瞬間を過ごしたのが此の団塊世代だったのではないだろうか?
しかしその中でも一番ヤバい籤を引いた一群の一人が筆者だった訳だ。
どちらかと言えば保守的・右翼的な考え方を持っていた当時の筆者だが、横浜国立大学に入ってみて「アッ!と驚くタメゴロー」状態になったのだ。もう時すでに遅し、入ってみてわかったのが左翼過激派のブランド集団・白ヘルで有名な「中核派」の巣だったのだ。
要は過激派が日常バリケード封鎖されたキャンパス内を白いヘルメットをかぶってウロウロしている「戦場」に近い環境と言ってよかっただろう。学食すら開いていない時期が1年以上続いた。
教育学部美術科と言う部門だけに女子学生が多く、キャンパスの出入り(バリケード封鎖とヘルメット+タオル顔隠しの門番が居た)や夕方暗くなって、キャンパスのある清水が丘から長い坂を下ってドンドン商店街というジョージ秋山の漫画の様な街を抜け、京急南太田の駅まで、幾度となくクラスメート達をエスコートした記憶がある。いわば集団下校ってやつ?
https://dondon-shotenkai.jimdofree.com/ →ドンドン商店街(ご参考)
で、その横浜国大に入ってすぐ筆者は念願のサッカー部に入部する。(※都立広尾高校は校庭が狭くてサッカー部がなかった)同好会ではなく純粋の体育会系サッカー部だ。
一方でキャンパスは全共闘に封鎖・ロックアウトされていたため、大学に入っても1年間は授業は行われなかった。だからサッカー部での活動も3年間やり放題、強くなるわけだ。かの防衛大サッカー部には一度として負けたことがない。
此のサッカー部で筆者は背番号11、右ウイング(フォワード)だった。実質クラブ練習が動き始めたのは1970年4月からだった。4月の三浦半島初声中学校での合宿から参加し、夏の箱根仙石原中学校で合宿中、得点王になりレギュラーポジションを得たのだが、その頃の反対側・左ウイングがあの上赤塚交番襲撃事件の京浜安保共闘・渡辺正則先輩だったのだ。
ある日渡辺先輩が練習に来なかったので「何で?」と訊いたら、「お前知らないの?交番襲撃して警官に打たれてケガしてつかまったんだよ」という事だった。
京浜安保共闘のこの時の襲撃事件には、もう一人横国大生・柴野春彦(事件で撃たれて死亡)が加わっていた。こうやって今考えると、筆者は当時相当ヤバい環境下に生きていたのだ。
それを考えると、その5年後とは言え、丸の内でもっと大掛かりな爆弾を爆発させたテログループのメンバーだった桐野聡が、今頃になって末期がんでもうすぐ死ぬから最期は本名で死にたい・・・、なんと身勝手な奴だろうと思った。
しかも、鎌倉?大船?の病院に入院しているという。ウインドサーフィンの大会などで散々お世話になった鎌倉市の病院に入っているんだと。今まで神奈川県内の土建業界で生きてきたんだという。
しかし声を大にして言いたい。警視庁も「重要指名手配」の写真、もう少し考えた方が良いんじゃないだろうか?今の今まで人口の多い神奈川県で生きて来たってことは、全然これらが意味無かったってことでしょ?
それに、桐野聡はこの写真意外資料は無いのだろうか?生成AIがこれだけ騒がれているんだから、いくつかの写真を基に生成系AI駆使して今の姿を制作し貼りだすぐらいのこと出来ないのだろうか?生成系AIってそのために在るんじゃないの?
アニメやエロ写真を生成系AIで作るなんぞより、こういった似顔絵だとかモンタージュ写真作成に役立てるべきではないだろうか?
AI技術の専門家集団たち、自分たちの持つ高度なスキルの有効的な使い方に頭が回らないって・・、天は二物を与えなかったのかなぁ?残念至極。
我々団塊世代は、同じ中学や高校、大学のクラスメートのクラス会ですら「お前誰だっけ?」状態なのに、1975年の写真を基に「重要指名手配」犯人逮捕に情報を!って・・無理だと思いませんか?
一部生成系AIで作った小説が芥川賞になる時代だもの・・。