http://yamasemiweb.blogspot.jp/2017/05/it-is-great-reed-warbler-in-takanbaru.html
ご存じのとおり、オオヨシキリは水辺の葦原で盛んに鳴きあげるムシクイの中型野鳥だ。あまり詳しい事は知らないが2006年より前はムシクイの仲間に列せられていて、北海道でよく見かけるシマセンニュウなどと同じ仲間だったようだが、現在はヨシキリ科が新設されセンニュウ科とも細分化されているようだ。
今まで、渡良瀬遊水地、霞ケ浦、あるいは佐賀県の大授搦(=東与賀干潟)の堤防内側の葦原で盛んに鳴いていたが、内陸、海から30kmの人吉盆地の高原の牧草地で盛んに鳴きあげる姿は、野生動物の環境への順応性の高さを感じざるを得ない。
勿論、2km離れた高原下の川辺川の中州の葦原でも鳴いてはいるが・・。しかもこのオオヨシキリ、ウグイスが藪の中からなかなか表に出てこないのに似て、葦の穂先へなかなか出て来てくれない。
したがって飛んで移動する際も葦の穂先ぎりぎりを飛ぶことが多いので飛翔シーン撮影のチャンスはなかなかない。
今回は車の中から外へは出ないで、草むらから出てくれた2羽の動きを同時に追ってみた。うまい具合に電線に留まって鳴くものと、牧場の牛舎前の交通標識に留まって鳴く2羽を見つけ、その飛翔シーンを撮ってみた。
車の前方10mの電線の上で鳴くオオヨシキリ
牛舎の前の交通標識でなくオオヨシキリ。車が通る度に飛んでくれた。
後ろは牧場の牛舎
こちらは電線から飛んだ個体。
草の穂先ぎりぎりを飛ぶのでなかなか撮り難い。
多分ひと夏中目立つ事だろう。