広告代理店勤務時代一時良く手にしたタブロイド判夕刊(フジだのゲンダイだの)あるいは週刊文春・新潮・朝日などの週刊誌・・・・まだキヨスクに置いてあるのだろうか?
最近は文春砲とか言って、野次馬どもの喜びそうな品の無いネタを並べて、有名人たちから恐れられているらしい週刊文春も手にしなくなって20年以上も経つ。時代は変わった。
メディア媒体はともかく、ここ1週間で気に成った事を団塊世代の独断と偏見で読み取ってみて、考えた。いつもはヤマセミ中心に野鳥の生態を研究し、面白い生態写真を撮影する事に気合いを入れているのだが、時折このブログでコメントしたくなる事が起きるのでたまにはそういうものに触れてみようと思って、今日は気まぐれの投稿だ。
まず一番気に成ったのは、JR東日本の「トランスイート
しきしま」という10両編成の豪華寝台列車。10両で34名しか乗れないという。6両が寝台車で1両あたり4~6人が定員。10両編成のうち4両はパブリックスペースの食堂や展望車だという。
この辺りは昨年6月20日のこのブログに一度投稿した事が有り、多くの方から賛同の反響が在った。
5月1日運行開始のトランスイートしきしま Googleフリー画像より
※ご参考:
「団塊世代の鉄道ファンはJR九州や東日本の豪華列車は決して好きではない! 」We
Japanese baby-boomer rail fan dislike gorgeous special train of JR Kyushu and
JR Higashi-Nihon.
運行当初の3泊4日のツアーは最低1人75万円。初物に乗りたいという事で76倍の倍率だったそうだが、それ以外の平均倍率は6.6倍だという。逆に言えば毎回224名程度の乗車希望者しかいないという事も言えよう。5月6月の2か月間に13回の運行(1泊2日×6回、3泊4日×7回)つまり年間で7~80回の運行というわけだ。
10両編成 Google フリー画像より
檜風呂付最高級のユニット部屋例 Google フリー画像より
豪華列車に乗って檜のお風呂に入るという事が「嬉しい、楽しい、満足」だと思う方の頭の中が良く理解できないだけで75万円~100万円のお金をどう使おうが、それは乗客=消費者の勝手だ。このブログは決してそういう乗客の方々に対するやっかみで書いている訳では無い。乗客はどうでも良い事、決して昔からよく言う本物の鉄道ファンという訳でもあるまい。
筆者は1961年中学生の頃から鉄道ファンで、鉄道友の会に入って鉄道写真撮影に没頭した。今年3月にはJR九州の新特急「かわせみやませみ」号PRの為に、私費を投じてミニ写真アルバム「ヤマセミ/カワセミを」作って人吉市と八代市とJR九州に計5,000冊無償プレゼントした。
銀座の熊本館でも限定数配布中の様だ。
筆者も良く知っている肥薩線の昔の様子なども掲載した。
昨年このブログで紹介した通り、本当の鉄道ファンはこの手の豪華列車をあまり歓迎していないと聞く。鉄道・列車の持つ色気が全く感じられないこの手の豪華列車の「フォルム、運行、旅」は別物…という感じがするらしい。筆者も同感だ。
特に、今回取り上げたいのはこういう事だ。
NHK5月1日のニュース9を見ていたのだが、上野駅を出発する「四季島」運行開始セレモニーでJR東日本の社長がこう挨拶した。
「お客様にはちょっと洒落た、『新しい鉄道の旅』を提供するため4年前から構想してきた。お客様には上質な空間と時間を届けたい。新しい鉄道の歴史を築くとともに、東北の復興の力となり行く先々の地方が元気になるよう地域とのつながりを深めていきたい※ニュースそのまま」
年間利用客たったの2,500名程度の為に、幾らのお金を投入しどれだけ営業利益が上がるのか判らないが、「東北の復興の力になり・・・・」以下の下りには、いささかカチンときた。
何でもかんでも東北復興だのきれいごとの様に掲げるが、こんな高い見世物列車運行の一体何処にその復興支援要素が在るというのだ?一度、二度東北の被災者を試乗会に招待して乗せたのか?抽選で仮設住宅に住まざるを得ない高齢者を最初の運行列車に乗せる仕掛けでもしたのか?あるいは東京電力が貸し切って迷惑をかけた避難民を招待でもしたのか?
マスコミ・メディアはどうしてこういう所を突っ込んでレポートしないのだろう。政治家のコメントは一字一句曲解してイチャモン付け辞任に追い込むくせに・・・。何故かこのJR東日本社長の挨拶やコメントはNHKニュース9で流れたのにもかかわらず、その後YOUTUBEでは観ることが出来ない。同じネタを扱った同日午後7時のNHKニュースは見られるというのに・・・やはりコメントがまずいと思ったのだろうか。
非公開の場ですら政治家・大臣が何か言えば、揚げ足を取って責任を問い、辞めさせる。このような熱に浮かされた様な品の無い無知なマスコミ・メディアばかりでは、そのうち日本から政治家が皆いなくなるような気がするが、そんな事には成らないかも。あの松平健の「暴れん坊将軍」で毎回何人もの老中や大名が「成敗」されているのに幕府が潰れずに持っているのと一緒か?
復興大臣・今村雅弘、同じく松本龍、前東京都知事・舛添要一、色々メディアの集中砲撃を受けて辞めさせられた政治家が居るが、何故か九州出身者が多い。偶然かと思ったら、どうやら統計を見ると事実はもっとすごいらしい。関連して次回はこの辺りに触れてみたい。
生まれは東京だが、九州の福岡と熊本で育った筆者は、特にこの辺りに興味を覚えた。東京での九州人の集まりには、何故か他のエリア出身者があまり参加したがらない話だとか、小学校時代九州のクラスメート女子は一回叩くと必ず二回叩き返すのは何故だったのか?などなど、乞うご期待。