2024年10月5日土曜日

団塊世代はテレビ・ワイドショーのこういう偏向報道を憂える。 Boomers are concerned about this kind of biased reporting on TV/wide shows.

 またまた昨日、総裁選直後の株急落を在京テレビキー局でやっていたが、酷いものだった。TBSの「ひるおび」お笑いタレントが司会の情報ワイドショーだ。

 昨日アップしたブログでもご紹介した通り石破ショックなる株価の下がりは、その3日前の水準が高市候補優勢で上がり始めた株価が急激に下がっただけで、元の木阿弥に戻っただけなのだ。

9月29日の

10月1日のテレ朝・羽鳥真一モーニングショウで詳しい解説を行っていた。

 しかし昨日10月4日の午後の6チャンネル「ひるおび」では、総裁選2日前までの株価推移と水準を隠して2日前、株価注目層が高市予測をして勝手に期待値を盛り上げ始めてからの株価グラフしか見せず、株価が急落した朝のテレ朝・モーニングショーとは相当違う報道をしていた。

「石破ショックとかいうけれど、きちんと上がる数日前の株価に戻っただけ」という正しい報道をしていたテレ朝のモーニングショーを知らない視聴者は、完全に石破政権誕生で株価が下がったと新政権を悪者扱いするだろうと思った。これは公平な報道では無いのではないか?

これがTBS「ひるおび」の経緯はしょり解説グラフ

こちらが何度もご紹介のテレ朝モーニングショーのグラフ

 一方、昨日の「ひるおび」では国内外の経済情勢に精通している・・と称するプロが、すでに他局が報じた内容を面白おかしく加工して絵解きをしていたが、観ていて腹が立った。




 こうした全体の流れを見せず、石破ショックだけを抽出して番組化した「演出・偏向」報道だとおもう。

 この辺りはテレ朝とTBSのこの手の番組プロデューサーの知能の差かもしれない。テレ朝の報道の3日後にやっと報道したTBS、両方きちんと観て聴いて筆者はそう思った。この差に気が付かないスポンサーがノー天気にスポンサーを続けているのだろう。消費者は皆見ている。

 これは、テレ朝、TBSどちらの放送が先であっても株価推移グラフ自体は変わらないので、全体の流れを見れば一目瞭然なのだ。

 この「事実」を部分的にカットして報じ、別の印象・結果を生じさせ視聴者を誘導する悪しきメディアの「良くやる手法」そのものだと思った。

 石破氏がまだ自民党総裁になったばかりで「首相になっていなかった日」の記者会見で、「この後首相に指名されれば、早期に解散し・・。」と喋ったのに対し、質疑応答に入って最初の記者が「まだ首相に指名もされていない段階で、いつ解散するかなどと言って良いのか?」と質問をした。

 これに対し、落ち着いてこういった。「私は内閣総理大臣として指名されれば・・と申し上げている。今はまだ内閣総理大臣として指名を賜っておりません。その時に判断をきちんとしていかねばならないと思っております。ただ、新政権が発足をいたしますので、いずれの時期かには国民のご審判を賜らねばならないということは、よく承知をいたしております。」新米記者の悪しき質問には引っかからなかったが、視ていた一般国民は新米記者の質問を聞いて「そうだよな?おかしいよな?」と瞬間思った人も多いのではないだろうか?

 こうやってテレビの報道を「鵜呑み」にする傾向が非常に強い日本人!人の振り見て我が振り、直そう…と思った。