驚愕の、それでいてその予感のあった今回の衆議院選挙だったと思う。基本的にこのブログはヤマセミを中心とした野鳥関連を取り上げているが、さすがに今回ばかりは衆院選に関して取り上げねばならないだろう。
自民・公明・与党陣営の大敗、立憲民主・国民民主など野党陣営の大躍進!今朝のメディアの報道内容を見ても著名候補の落選の連続、久しぶりに見る大きな変異だ。
公明党に至っては、石井代表、佐藤副代表が落選。昨年の安部首相暗殺事件にまつわる「統一教会問題」が尾を引いて、宗教団体をバックにした政治集団への国民の「嫌気」が如実に出た気がする。
あくまでメディア報道をベースにした個人的な分析だが、次のように感じた。
① 自民の大敗は、石破政権になって「森山幹事長など幹部ベテラン議員の非公認候補・懲罰候補への温情・甘さ」が通じない世の中になっている事に気が付かなかった事。⇒非公認候補事務所への2千万円配布。
② 同時に表に出ない自民党関係者の「執行部への無言の圧力ごり押し」が選挙戦略・活動に悪影響を及ぼした事。※2千万円事件もこれが理由か?
③ ネット情報や多種多様のメディア情報に惑わされない、人間直接情報の濃い地域(いわゆる高齢者比率の高い地方)のみ、旧態然とした自民党の地元結束力が如実に表れ、自民候補が独占(山形、群馬、富山、鳥取、山口、高知、徳島、熊本)になっている。しかし全国ほとんどの地域は東京並みの多様な情報量・パワーで現在の生の民意が反映された。
④ 立憲民主党は、誰もが嫌い、今まで一人で長い事党のイメージを悪くしていた蓮舫を都知事選へ体よく追い出し、好意度を増せた結果と敵失(自民党のごたごた)により機に乗じられた。
⑤ ほんとうの中身は知らないが、清廉潔白感イメージの強い、泥に潜っていたドジョウ野田氏が代表に復活し、これに対する「期待感」が一気に爆発した。
⑥ 日本維新は無理やりのごり押し万博が大阪の地方政党の感を強めてしまった。昨今首都圏メディアを席捲するお笑い系を主体とする大阪弁、節操・遠慮・品のない大阪人気質への「嫌気」が候補への嫌感へ繋がった。
➆ 言動は一見過激に見えるが、若者にはごくあたりまえ普通の姿。言っている事は判り易く理路整然でまともな「れいわ=山本太郎」への期待感が若者中心に広がった。
⑧ 同じく言動が過激だが、自民を批判だけしかない共産党への票は、組織を支える人間達の高齢化と共にもう終焉に近づいている。
⑨ 先にも述べたが、統一教会事件、安部首相暗殺事件の原因「新興宗教」亜流と観られた創価学会の政治組織のイメージが徐々に国民に浸透しはじめた。終わりの始まり。
⑩ 一番地道に正論を述べる国民民主党の玉木党首の現実路線追求姿勢がコツコツとシンパを増やしてきた結果が今回出た。公明を抜いて衆院第4党になった。単独で法案を提出できる党になった。
あくまで筆者人的な感想であることを再度強調しておきたい。同時にこれら大きな動きの中で世の中がどう変わるか、しばらくはメディアを注視したい