最近は年に2度ほどしか行けていないが、野鳥撮影の全盛期には年に数回訪問していた。自分としては別荘に近い感覚だ。
かっては個有が1軒、共有で1軒別荘と言えるものがあった。50歳代までは保全・整備・掃除で年間何度も車で往復し、それなりに脱都会生活を送っていた。
しかし、コストパフォーマンスと実働利用時間を考えた時、その維持に関するタイムパフォーマンスの低さから20年前に処分し手放した。その代わりに霧が峰の御射山ヒュッテへ通うようになったのだ。
50年ほど前までは、何もない湿原の一番奥に位置する山小屋(=ヒュッテ)なので、電気・水道は最近引かれたのだと思う。なにせ車を直着け出来ない。八島湿原公共駐車場から約1.5㎞弱木道を徒歩で行かないと到着しない奥まった場所なので明るいうちに移動しないといけない。元々は車山登山の途中の休憩所に利用されていたような気もしている。
トイレもウォシュレット、あるいは最低でも水洗じゃなきゃダメという都会人には全く無理。都会の便利さに毒された大自然音痴の方には向いていない、まったくそぐわない環境だ。
さらに八島湿原自体は野生鹿が入り込まないように鉄網で囲まれているが、幾度かそれを破って入り込んだ鹿を目撃しているし、当然クマも入り込める環境だ。現に近くの沢(湿原の外側)ではクマ情報もあるし、車山への登山ルートには「クマ出没注意」の看板も存在する。
2008年頃の湿原で鹿
今年ではないが数年前の告知
ただし餌になる木の実などが少ない湿原~山岳なので、過去において目撃はあってもクマ被害の情報はない。但し夜間、素人の単独行動はやめた方が良い。
その点では奥日光戦場ヶ原とは訳が違う。奥日光では筆者3度クマを目撃している。
で、今朝は霧ヶ峰八島湿原公共駐車場から御射山ヒュッテ迄のご案内。
諏訪から上がったら霧ヶ峰の中央駐車場に到着する。ビーナスラインの美ヶ原までの中間地点に位置する大きな駐車場。霧ヶ峰のビジターセンターもある。
霧ヶ峰の全体像と八島湿原の位置関係を把握しておいた方が良い。此処からビーナスラインを美ヶ原方面へと進む。約4㎞で八島湿原駐車場。
別の時に鷲ヶ峰登山の途中から八島湿原駐車場を見下ろした。平日の朝8時頃の状況。
今回到着の日曜日午後3時では、ほぼ80%の駐車数だった。
駐車場で着替えて荷物を持って鹿除けネットをくぐると湿原内部エリアに入る。
湿原の木道をこうして歩いて御射山ヒュッテへ進む。
湿原と樹林帯の切れ目に沿って木道が存在する。日没後はまさに真っ暗闇なので、大きな照明器具が必須。
サンダルやヒール、スカートではなく、こうしたスタイルでなければ無理。虫も多い。
普通に歩いて2~30分でポツンと御射山ヒュッテが見えてくる。
御射山ヒュッテ到着、外には薪ストーブの薪が一杯
先週はいつもの野鳥撮影が目的だったが、夕方例の彗星が御射山ヒュッテの上に撮れた。
先週日曜日夕方、室内温度7℃だった。
もうすでに朝早くは氷点下に近く、霜も氷も存在した。
北側の周回路の一部日陰は氷が・・。
ストーブ必須の御射山ヒュッテ
外から戻ったらとりあえず暖まる・・。
長期で滞在しても飽きない書物
勿論自然愛好者のための写真集などが多い
コーナーもこんな感じ
夕食、美味しいし可愛い。
朝は厚切りトースト、自炊も出来るので紅茶派、シリアル派でも充分対応可能。
明日は現在の八島湿原の風景中心にご紹介。