今の日本国民はテレビ・ニュースショウのほぼ全枠を使うメディアを中心に、刻々と海外からの情報も入ってくるネットで新型コロナウイルスの推移を終日見守っているのではないだろうか?
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200207-00000588-san-hlth
台風のニュースや大災害の情報と異なって、そのうち自分も感染するかもしれない可能性があるので結構必死で情報を得ているものと思われる。遠い所での台風や火山・地震の大災害を見て「大変ねー」とか言っているのと今回はずいぶん違うようだ。
それだけ余計、政府や行政・省庁の対応のバラバラ加減、甘い見通し、対策の杓子定規さ、褒められることは何一つないような感じだ。
刻々と変わる感染拡大状況を受け、情報は逐一時間を追って発信されるので、こういった点は新聞というメディアの居場所は無いように感じる。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200205-00000028-jij_afp-int
大型クルーズ船の客など、最初はダンスやゲームでワイワイやっていたのに、いきなり牢屋に押し込まれたような措置をされ気の毒以外の何物でもない。
今回ウイルスの感染レベル・可能性を考えたら、感染者がいたという事実をもってまず最初に全員の感染チェックを行うべきではなかったのか?そうしてチェックが終えるまで各部屋から出ないように指示すべきだったろう?これは決してタラレバの結果論ではない。潜伏期間の感染があるというので3,600名のチェックなど調べる限界を超えていたとでもいうのだろうか?
初動のミスが今になっての感染者・発病者が続々と出始める結果に繋がっている。
これは充分に予想できた現実だ。繁殖力や伝染方法が判っていない新種のウイルスなのに、保菌者が居たという事実が判っているにもかかわらず、自由に保菌者たちを交流させてしまった関係者の責任は重いと思う。
既に日本国内に浸透し始め、水際作戦のバリアを突破されて居るにもかかわらず、中国湖北省に行った、あるいは居た、もしくはそういう人と濃厚接触をした人しか新種コロナウイルスチェックをしないという厚生労働省なり保健所の怠慢・判断ミスは今後大きな訴追を受けるに違いない。
こうしている今も、オランダのクルーズ船が新型ウイルス感染者を乗船させたまま航行し、台湾の高雄で寄港拒否され、その後石垣島などを経て横浜へ来る予定が現在日本政府の寄港拒否により漂流状態になっているという。今後に大きな問題を残すだろう。
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20200207-00431710-fnn-pol
中国国内でも政府が初動ミスの非を認め、前代未聞の謝罪・反省を表した。日本では政府が縦割り行政の影響でやることがちぐはぐのまま、WHOでは中国に忖度したコメンテーターが抑え気味の宣言をしたため、かえって感染拡大を招くなどかって無い混乱が発生している。
外人観光客、特に中国の爆買い観光団たちの来日ストップで、観光業界・土産物店は閑古鳥が鳴いている様だ。が、日本国内での感染拡大で死者が出る事を考えたら「観光売上=金儲け」など比べるような事案ではないと思うのだが、メディア・マスコミは報道しまくっている。
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/153719
もともと中国人観光客たちは観光業界や土産物店の連合体が身銭を切って努力して呼び込んだ訳ではないので、今年になってサンマがさっぱり獲れずにお手上げだ!と言う漁業従事者と同じようなものだろう?そもそもが観光業なんて他力本願なのだ。
火山の傍に住んで、爆発や地震・溶岩流で命や生活が脅かされるのと一緒。リスクは覚悟で自分の生活基盤(住む場所・商売)を決めているのだから、ある意味自己責任に近いのだろうと思う。気の毒とは思うが、どんな職業でも、ただ来る獲物を待ち受けるタイプの生業は景気や世情の変動に影響を受けやすいというリスクを伴う。
もう少しこの新型コロナウイルスの件は様子見が必要だろう。「夏のオリンピックには関係はない!中止などありえない」と言い切っていたJOCが此のところ慌てて対策を始めた。既に女子サッカーの予選が、中国武漢開催だったものをオーストラリアに移すなど、「関係はない!」などと言い切っていたJOCも、組織として先を見る目が無い事が暴露されてしまったようだ。
ネット情報AFP通信の最新の感染者推移グラフ。
ネットの普及した現在だから四六時中情報が入るが、これが昭和30年代だったら?スペイン風邪同様のアウトブレイクになっていただろうと思う。