2020年2月18日火曜日

コゲラの生態・採餌をしつこく観察してみた。 I observed ecology of the Pygmy woodpecker at Nogawa area.

 コゲラと言えば筆者がスズメ、ハト、カラス、ムクドリなどそこいら辺に居る鳥とは別に「野鳥」として初めて認識した記念すべき鳥類だ。

 2003年の事、場所は野川沿いの武蔵野公園。まだ野鳥をカメラで撮影し始める3年前の事だった。それまでは真夏のセミと同じで、鳥の類は居ても居なくても全く気にしない風景の一部としての存在だった。

 それが大きな樹の幹の真ん中にへばりついた横縞の小さな物体が「ジーゥ♪」という、ズボンのジッパーを下げた時のような声で鳴いた時、頭の中で何かが反応したのをはっきりと覚えている。まさか10年後にパソコンの前に座って毎日更新するブログなるもので野鳥を取り上げるとは想像もしていない。

 ご存じの通り、コゲラは小さく、弱い野鳥の一種としてシジュウカラ、コガラ、エナガなど同じような境遇の種と一緒に異種混合小群を形成して移動することが多い。特に木の葉が落ちて林間部でも見通しが良い冬季は盛んに小群を形成する。

 昨日は野川沿いを愛犬同伴で2時間に及ぶ散歩を決行。背中には70-300mmのレンズ装着のAPS-Cサイズのデジタル一眼を背負って・・・。

 これが当たった。いつもなら走るのが主目的で、コンデジをデーパックに背負って走るのだが、犬が一緒だとバテてしまう。バテるのは愛犬の方だ。黒柴だが小さいので5㎞も走れない。昨日は野鳥を探しながらゆっくり歩いたので採餌した小動物をぶら下げたハヤブサ(のちに高い木の上で食事)、コゲラの採餌、コサギの採餌などを撮れた。

 双眼鏡片手のバードウォッチャーさんに遠い木の上でのハヤブサ採餌を教えてあげて一緒に観察できたのも嬉しかった。

 一般にキツツキ系だと漫画(今はアニメか?)のようにコンコンコンコン♪と木を叩く動作で巣穴を掘ったり餌を探したりすると思っている人が多いが、実は木の皮を剥いで隙間に居る昆虫・蜘蛛・幼虫・菌類なども食しているようだ。

 アカゲラ、アオゲラ、クマゲラなど大型のキツツキは菌類までは食べないだろうが・。

4mの距離でコゲラを観察できた。犬を連れていても全然平気らしい。

カップルなのだろうか、エライ近い距離で移動していた。


木の皮と幹の隙間にくちばしを入れて・・・。

白い何かの幼虫か菌類のようなものをほじくり出した。

見せて!と頼んだわけではないが、サービスしてくれた。野川のコゲラは優しい。