2015年4月22日水曜日

久しぶりのカワセミは元気一杯! A kingfisher after a long time shows me energetic performance.

 野川といえばカワセミ!いつ行っても必ず顔を見せてくれる。キセキレイ、セグロセキレイ、シジュウカラ、ヤマガラ同様、野川に住民登録でもしているのだろう。いわゆる干拓地等と違って季節の移り変わりであまり珍しい野鳥は飛来しない。しかし台風の直後や大雪の日には時折珍しい野鳥を観る事もある。

 ホンの狭い幅3mにも満たないヒザ小僧程度の深さの小川だがカモ類はオナガカモ、コガモ、マガモ、カルガモをはじめ時折変わったのが飛来する。バンなども常時居るようだ。2010年より前、大雪の翌日にはタシギのつがいを撮影した。昨年の台風直後にはイカルチドリが出現。寒い日が続いた真冬には高山に居るはずのヒガラが集団で野川自然観察園に飛来していた。

 必ず居るカワセミは勿論野鳥撮影ファンの登竜門だし、中には命を掛けているのではないかと思われるほど執着しているご近所さんも居るようだ。野川カワセミ撮影クラブが野川に沿って1kmごとに在るようで、晴れたのどかな日にはいつも常連さんが三脚を立て、人工の止まり木をせせらぎの中にこしらえ、3~4名でカワセミの飛来を待っている。

 そうかと思うと、これまた1kmくらいの間隔で釣り仲間のサロンのような塊りが在って、ポイントで釣り糸をたれて談笑している。また別の塊りはスケッチをする集団で半数は女性。最後は一番人数的に多いと思われるアマチュアカメラマン。カメラの種類も八ッセルブラッド、マミヤなどの大判フィルム本格派から広告に出ている最新鋭機一眼デジカメ、あるいは簡単なスマホ派、自撮り派に至るまで多種多様だ。何故かデジスコ派には9年間一人にも出逢った事がない。そういう場所なのだろう野川は。しかし日本の高齢者の老後の過ごし方の縮図がこの野川流域には沢山点在している。一度晴れた日に行って見ると良い。地方と異なって車社会ではない東京郊外の佇まいは特異なエリアなのかもしれない。

 
同じカワセミでも春らしさを一緒に撮るか・・・。

春と生態を同時に狙うか・・・。

生態の瞬間だけを狙うか・・・。

色々な撮り方が在るように思う。

自分的にはヤマセミ生態研究の撮影の一環としてカワセミを撮影しているので、背景はあまり気にしないで、動きやしぐさ、生態に注視している。

其のうちヤマセミとカワセミの同じようなしぐさ・生態の画像を並べて比較してみたいと思っている。撮影済み画像はヤマセミのほうがはるかに多いので、現在カワセミ画像を盛んに収録中。だが実はカワセミのほうが小さくてすばしっこくて苦労しているのが実情なのだ。カワセミのほうが難しい。

こういった瞬間はなかなか撮れなかったが今回かろうじて撮れて嬉しかった。

逆光では綺麗な色が出ない、此れはしょうがない事。

あくまで瞬間のフォルムの美しさに惹かれる。

もう2ヶ月ほど経たないときちんとした小魚を咥えた場面は撮れないだろう。まだ動物達にとって春は始まったばかりだ。