しかし、2日前から関係者の話を聴いた感じでは、どうもネイチャー・自然環境・観察的な番組ではなくタレント等を起用したバラエティ的なニオイの強い雰囲気だったのでがっかりしている。まあ観てみないと何とも言えないが・・・。例えば世界に名だたるNHKであれば、英国のデイヴィッド・アッテンボロー氏などをゲストに呼んで奥日光戦場ヶ原(2005年ラムサール条約登録)の素晴らしさと注意点等を解説する等して欲しかった。
NHKは過去においても自然環境を番組を見た多くの見物人の影響で大混乱させる常習犯だから非常に危惧している。例えば房総半島中部山田地区に源氏ボタルが乱舞するエリアがあったが、此れを放送しため其の翌年見物人が一日数千人押し寄せ、田んぼで用を足すは平気で田に足を踏み入れるは無断駐車するなど大騒ぎになったことがあった。NHKは放送の評価は欲しいがその後の二次的影響に関しては関知しようとしない。この辺りが英国BBC等との差だろうか?
今日放送される奥日光戦場ヶ原の佇まいと湯川沿いのルート解説。それにNHKスタッフの事前の準備をレポートしよう。
誰もが雑誌、パンフレットやネットで観る奥日光戦場ヶ原の一般的イメージが此れ!2日前撮影。気温は27度近かった。「生中継!早春の奥日光トレッキング」という番組タイトルとはまったく似つかわしくない実情。一体番組タイトルを考える人間に「自然環境」に対する知識はあるのだろうか?
赤沼サイドから戦場ヶ原の「戦場ヶ原自然研究路・赤沼ー湯滝ルート」に入る老夫婦。最初の250m程は地道だが木の根が多く非常に歩き辛い。左の溝は湯川に合流する小川だが一部干上がっている。老夫婦の旦那さん?大きなレンズを装着したカメラを肩から提げ、後ろから奥方が大きな三脚を肩に担いで木の根に躓きながらヨロケて後を追っていたが・・・何処までこの炎天下持つだろう?この先5kmはトイレ無いのだが。
赤沼から湯滝に向かって木道を進むと、暫くは左に湯川を見ながら進むことになる。朝日の出の頃、早い時間に行けば相当数の野鳥に囲まれる事が多いが、勿論熊に遭遇する可能性が一番高い時間帯だからリスクは大きい。2年前早朝男性が襲われたのもこの辺り。
しばらく行くとカーブが連続する。フクロウの交尾、アカゲラの交尾等を撮影したのもこの辺り。キレンジャクの群れに囲まれたり、3mの距離でキビタキに遭遇するのもこの辺り、野鳥との距離は信じられないほど近い時がある。500mmの超望遠を装着してきた事を何度悔やんだか・・・。
急に視界が開き戦場ヶ原のほぼ東側全域が見える場所に到着。腰をかける施設はあるが、勿論トイレは無い。風が強い日にお弁当を開いて包み紙やレジ袋を飛ばす不注意者が続出して問題になったことがある。
此処では10mの距離にこうしてノビタキが観られる時期がある。今回もそうだったが、オオジシギが草原に隠れている。昨日もズビャーク、ズビャークと声が聴こえた。
再び森林地帯に入ると湯川の沢になり、両側は山に囲まれる。日陰と日なたの明るさの差が極端で撮影者泣かせの場所でもある。
このエリアだとまずミソサザイに出逢わない訳には行かない。100m置きに声高に囀るシーズンがもう少しで到来する。まだ今は日陰の土手で囀っている事のほうが多い。この画像は朝7時熊に怯えながら単独行で逆の湯川側から入って撮影したもの。熊の糞が木道上に乗っていたが、雪の降る前のものだと思う。
湯川の小滝、この辺りにも結構色々な野鳥が飛ぶ時期があるらしい。
終点の湯滝。壮大な斜めの滝だがこの上に湯の湖が在る。
三本松駐車場のNHK中継舞台の一部。
画像には無いが、昨日は大きなクレーンで中継電波を飛ばすアンテナを掲げて準備していた。
事前の見地リハを行うスタッフ、こいつらが問題で、大声で木道一杯をドカドカ歩き、時折手を叩いて大笑いする。学生時代の修学旅行と勘違いしているこの連中はNHKスタッフなのか下請けのバイトなのか?即NHKにクレームメールを打った。うるさい様は録音もしてある。
ノビタキが飛び交う開けた場所の休憩椅子の下に中継機材やケーブルを入れ込むNHKスタッフというかバイトか・・・。
いずれにせよ、番組を良く観て精査しようと思う。昨日のブログでも書いたとおり、この番組の放送後、ワーッと押し寄せる野次馬的観光客でしばらく戦場ヶ原が混雑するのが大変気になる。ゴミの始末、立小便、声高な雑談歩行、木道をそれた歩行など・・・・。さあNHKがどのように放送するか見ものだ。