2015年4月16日木曜日

南薩摩でチョウゲンボウと1時間遊ぶ!その2. I observed a Common kestrel for about 1 hour. Part2.

 チョウゲンボウは関東・武蔵野ではなかなかどこかに留まっているのを観る事は難しい。今回の様な広い干拓地が無いし、見通しの良い場所は多摩川、荒川、隅田川、江戸川といった河原ぐらいしかないからだろう。其の河原にしても河川ゴルフ場、サッカー場など常に人が居る為、猛禽類の採餌場にはなりにくいのだろう。むしろ1時間くらい郊外に出た畑には居るかもしれない。

 今回は畑での採餌で野鼠や小鳥の類のハンティングではなかったが、主に土中のオケラなど昆虫を中心に漁っていた様だ。其の頻度はインターバルとして3分に一回と言う頻度で割りに集中して行っていた。成功率は見ている限り100%に近く、如何に餌が豊富か生存環境の良さに関心したのを覚えている。

 シラス壁が豊富で餌になる魚も豊富な人吉市界隈や鹿児島エリアのヤマセミと同じでチョウゲンボウの生息に適した環境が、干拓地という農業従事者以外あまり訪れない場所なのだろう。そういえば今までチョウゲンボウやコチョウゲンボウの画像を収録したのも人吉の元海軍飛行場跡地の高原(たかんばる)や阿蘇の火口原の広い農地だった。
 
人間の眼の8倍の視力と言われる猛禽類やヤマセミ類は「見つけた!」と思っても其の随分前から向こうはこちらを認識していると思って間違いない。ただ自分への危険度を計っているだけだろう。

但し車の中に入っている限り、車を1つの対象と観る為危険を感じないのだろう。船に乗って近づくとエトピリカ等海鳥が逃げないのも「ハイド効果」としての結果だと言われている。

たとえ昆虫が獲物でも一旦は主翼で覆い隠すのは一種の習性だろう。

周りを見回して安全確認するのは必ず行っていた。横取り防御だろうか?

足元の土を足で引っ掻いて虫を穿り出す。

少しでも胴体や足が出てきたら鋭いくちばしで穿り出す。

その場で全部食べてしまう場合もあるが、口に咥えたまま、あるいは足に掴んで安全な場所まで持っていって食べたり、あるいは空中で食べたりする。

この時の獲物はオケラか?

別のバージョンでもオケラのような気がする。

食べた後は必ずに撮影者に背を向けて飛び去った。