2015年4月5日日曜日

ヒバリをきちんと観察する。その2.  I observe a skylark properly! Part2.

  ヒバリの観察の続編だが、南さつま地方は2日間強風で大変だった。立てば瞬間風速が15m/sを超えるし、ヒバリも斜めに低く飛ばざるを得ない状況だった。海の場合、強風時には波が立つのでその立った波で風の気流が海面近くでは弱くなる。そのため海鳥の多くは浪間もしくは波頭ギリギリを飛ぶのは良く知られた事だが、畑では波が無いので地上すれすれを飛ぶ事になる。

 其処で考えた!こちらは車の外に出て撮影する際は上下迷彩服で身を包み、なるべく動かないようにしている。つまり野鳥を刺激しないようにしているのだが、今回は春の草で覆われた畑の畦と言うか土手に腹ばいになってヒバリを撮影することにした。これであれば強風のブローで体が揺れることもないしヒバリのほうもあまり気にしないだろうと思った。

 効果は抜群!低い畑を横に飛ぶ姿を同じ目線で少し撮影できた。中には飛びながら目線をくれたような気がするショットも在ったりして結構楽しかった。

腹ばいになって手持ちで撮影してみて初めて見えてきたヒバリの飛翔シーン。

ツバメほどではないが、地上すれすれのヒバリのスピードは結構速かった。

しかも風のスピードを良く考えて飛んでいる。

例えば風に乗って風下に飛んだときの事。

風下から突っ込んでくる別の個体と鉢合わせ!つがいの相手なのか急展開!実はよく視ると手前にもう一羽この段階で写っていた。

しかし、其処にもう1羽手前から混ざって地上15cmで3羽がファインダーに入っていた。こんなシーンは偶然だろうが、地上に寝そべっていたからこそ撮れた画像だ。ヒバリが上空でホバリングしながら羽虫を獲るばかりではないことが良く判った。強風だからこそ羽虫も上空を飛べないという事なのだろう。畑に寝そべったのは偶然のアイディアだったが実は理にかなった事だったのだ。