これは何度もこのブログで紹介したとおり、自然界の生き物の色にはそれが植物であれ動物であれ、多少の蛍光色が入っているからだ。特に植物の花には沢山入っているし、ヤマセミの白、白い鷺の類にも勿論沢山入っている。
歴代の西洋絵画に「盛り花」の絵や「野鳥」の絵があまり沢山無いのもこれが理由だろう。幾ら巨匠が絵の具で頑張って「花」を描いても本物には全然美しさにおいて敵わないのを良く知っているのだと思われる。
一方で日本古来の日本画には色々な表現手法がある中で「花鳥画」と呼ばれる独特のジャンルがあり、非常に多くの植物や動物が描かれている。そういう意味からすると日本人の持つ文化は、世界に誇れる独自の発展を遂げてきている事が判って誇らしいと思う。
話が横にそれたが、今回南薩摩~九州西海岸周回探鳥ツアーでは前半ピーカン、後半雨と強風と云った珍しく極端な環境で撮影には苦労させられた。その中で幸運にもヤツガシラに出遭えた2箇所ともが高温でピーカンだった為、多少の画像の揺らぎ(結果的には部分的にボケたり画像が溶けたりする)には眼をつぶって頂きたい。
今日の集中掲載は「お約束」のヤツガシラ採餌の場面特集!
その長いくちばしを根元まで芝生に入れて地中深くにいる昆虫の幼虫を主に狙っている。
くちばしにコウノトリやクロツラヘラサギのようなセンサーが付いているのかどうかは知らないが、場所さえ良ければ短時間に数回の採餌に成功している。撮れた画像のデータからすると最短は30秒間に1回程度。採餌した餌はくちばしの先端で暫く挟んで頃合を見計らっているように見える。
意を決して放り上げ、飲み込むがその際頭も前方に少し動かしているようだ。
どこか、剣玉の玉を串刺しする時の動きに似ている・・・か?
この個体の採餌した餌は皆あまり大きくなかった。
大きな昆虫の幼虫と言うより小さな虫(成虫)そのものなのだろうか?
時折、このような大きな昆虫の幼虫と思われる獲物が獲れていた。心なしか大きく放り上げていたような気がする。
真横からの画像。
斜め前からの画像、大きく放り上げていた。
小さいものはあまり大きく放り上げないのか?
こうして採餌の最中も時折上空をチラ視して警戒を怠らない。明日以降は周りの脅威に対しての警戒と避難についてレポートしようと思う。