2019年11月2日土曜日

団塊世代の世相分析・愚痴コラム、VOL.3  Baby boom generation's social analysis, grumble column, VOL.3

 久しぶりに団塊世代の愚痴コラム。

 10月は色々な情報がメディア・マスコミを賑わした。今年の年末での「令和元年・2019年の重大ニュース」に取り上げられるだろう事件や出来事がこの10月には多かった。

 昨年はいつまでもTVワイドショーを賑わした渋谷のハロウィンバカ騒ぎだが、今年は1日でその報道は終了。取り上げないTVニュースすらあったほど。
 渋谷のスクランブル交差点のバカ騒ぎ(ハロウィンに限らず)はマスコミ自体が煽っている、メディアが火に油を注いでいるとやっと判ったのだろうか?それとももう皆がこのニュースに飽きたのか?なんと移ろいの速い時代になったものだと驚くばかり。

 あのラグビー熱(実はメディアが作り上げた虚像?)も、日本が南アフリカに負けた日を境にあっという間に露出が減った。繰り返すが、要はラグビーに対するファンが急増した訳ではなく、「珍しい集団格闘球技で強い日本チームの雄々しい選手(半分は外人)たちが強国に対等に渡り合った」姿を応援した1ヶ月だったのだ。誰もが自分で出来るサッカーを蹴球(球を蹴る)と表するに対し、体力やぶつかり合いに自信が無いと出来ないラグビーを闘球(球を闘う)と表する所以だ。

一時期はラグビー記事ばかりで辟易した。ラグビー記事だけ自動的に画面から排除するアプリが欲しかった・・。

 要はあの堺屋太一さんの作った名言「巨人、大鵬、卵焼き」が令和になって「スマホ、ラグビー、リーチマイケル」になっただけの話?

 赤白の日本代表チームユニフォーム・レプリカは完売だという。それを着て応援に行かねばスタジアムで肩身が狭いという。アイルランドと日本のチームユニフォームが半々に成ったラグジャを着ていた外人サポーターの画像がSNSで発信され話題に成ったのも既に懐かしい。

 しかし、これも大昔流行ったダッコちゃん人形やフラフープみたいなものだろう?3カ月も経ってこれ着て渋谷を歩いてごらん?「まだ着てんの?」とか「他に着るもんないの?」とか言われるにちがいない。

 あの森喜朗元首相が2020TOKYO OLYMPICのマラソンを強権発動したI.O.C.が札幌に移動させようとする手に汗握る会議の場で此のラグビーの自慢話ばかりしてヒンシュクを買ったのはつい昨日の事だ。

 此のラグビーが会社人事の世界で優秀な社員を採る際に一つの要素に成った時代が在った。ラインより前に出て、抜け駆けして球を待ち受けてはいけないオフサイド・ルールや、トライしても喜びを派手に表してはいけないなど、ラグビーのルールや古い伝統を忖度した和製ラグビーのしきたりをすり込まれた者が貴ばれた。人事部的には、会社にとって命令に逆らわない、企業の歯車として黙って働く都合の良い社員だった時代が在った。一時企業人事部で流行ったBe研修なるものも、その目的に近いものだったかもしれない。

 このBe研修に関しては2か所の会社で行かされたが、「こういう特殊な閉鎖状態に置かれた場合に被験者が追い詰められたり、反応して行う行動(泣く、叫ぶ、暴れる・暴力をふるう)は、法的に罪に問われない」という事例を知っていたので、臆せず参加した。

 2回とも参加者を壇上から見下ろして恫喝するインストラクターに対し、臆さず反撃し黒板に喉元締めあげて押し付け、「高い費用を会社が払い、忙しい業務を抜けて来ているのに、お前にそんなこと言われる筋合いはない!」と逆恫喝し、言われるがままに洗脳されるのを回避した事を覚えている。

 話を戻そう。

 組織で進める会社業務で抜け駆けやスタンドプレーをする、功績を上げて派手に自慢・自己アピールする社員を嫌った昭和時代の企業は、一時好んでラグビー部出身の新入社員を採った事があった。
 しかし、体力・フィジカルの強さでルールに従順な社員ばかりでは、今のこの生き馬の目を引き抜くような世の中、企業としては持たない。

 筆者が長い事勤務した大手広告代理店でも、かって同じ部署の身近に慶應義塾、早稲田、横浜国大といった当時の日本の大学ラグビー強豪校のラグビー部出身の社員がいた。しかし2005年全社員がパソコン必須だった当時、パソコンを充分に使える者はこの三名中一人も居なかった。 これはあくまで偶然で個人の資質の問題だったのかもしれないが、酒の上でのトラブルが多いのと合わせて非常に良く覚えている。

 話はオリンピックに戻して、このオリンピックのマラソンは冬季オリンピックの種目にしてしまえ・・と数日前にこのブログで書いた。箱根駅伝だって、京都全国女子駅伝だって真冬の1月開催だし、福岡・琵琶湖といった伝統的なマラソンも3月や11月で気温も低く風が冷たい時期だ。何でその長距離ランの競技を夏にやる?
 何でアメリカのテレビ局の放映料にアスリートや開催地が振り回されるの?これ全てI.O.C.のスポーツ貴族たちの金儲けの為でしょ?

 大体、ドーハで行われたI.O.C.総会で来年のオリンピックのマラソンを札幌に決めたとかいう会場に日本代表は誰もいなかったのか?誰も何も日本代表はその場で反論しなかったのか?メディアは何故これを突かないのだろう?

 近々、大きな動きが近代オリンピックに出てくるだろう。来年のオリンピックの閉会式で是非、「日本は今のままでは、もう二度とオリンピック招致をしません!」くらいの宣言をして欲しいものだ。

 もともと3.11の原発事故隠しの為招致した今回の大会だもの、筆者は当日まで開催反対を続けるつもり。邪魔こそしないが協力もしない。

 ついでに言えば、バッハ会長が小池知事のダイレクト・クレームに対し、今回オリンピック後、東京が本来予定していたコースでI.O.C.と共に記念マラソンを・・と言ったそうだが、このオリンピック後のマラソンは絶対にI.O.C.を関わらせないで実施して欲しい。

 I.O.C.をかませるとオリンピックスポンサーしか関われないから実質東京にスポンサー料など入ってこない。同じ理由で国際陸連もNGだ。
色々考えると、実は小池東京都知事もグルで、蚊帳の外に成った振りして1200万都民背景に闘う構図を考えたのか?もしそうなら強権I.O.C.に対する作戦としては良かったのかも。

 これは絶対に日本陸連主宰でやるべきだろう。で、札幌で行ったオリンピック・マラソン出場選手全員(優勝者もドべコスも)を招待(渡航費・滞在費含めて)し、一般都民ランナー(抽選)と一緒に「2020Tokyo Marathon for All athlete」と銘打って実施したら?大小合わせてオリンピックに参加できなかった各種スポンサーが即集まると思う。東京都の意地を見せよう!

※なお親類に不幸が発生したため、このブログ投稿も不定期になるかもしれない、平にご容赦下さい。