2019年11月21日木曜日

団塊世代は昨日、読売新聞朝刊を見て、即行動に出たのだ。The baby boomer took action immediately after seeing this morning's newspaper.

 昨朝、いつものPCメールチェックやFacebookチェックをする前に、自分で焼いたモーニングトーストをほお張りながら、読売新聞朝刊を見て即座に予定をすべてキャンセルして、小田急線の玉川学園前駅に行くことにした。

 あの、ジョン・グールドの石版画の野鳥図鑑本物を見て触る事が出来るのだ!読売の朝刊を見なければ判らなかった展覧会。しかもネットで詳しく調べると、230ページ以上のA4版図録が2,000円だという。ジョン・グールドの石版画の図鑑は今でいう印刷方式ではなく石版を使い人工着色で完成させるので、大量には造れない貴重なものだ。受注生産だという。しかも大きさが馬鹿でかい。人間一人では持てないほどのジャイアント級のものまであるそうだ。

 玉川大学はなぜか、これの原本40巻をすべてコレクションしたという。我が国にとっても貴重な財産だ。必死になってコレクションした玉川学園創設者の2代目小原哲郎氏(1921-2011)に感謝したい。

 ご存じの通り、動物の図鑑、特に野鳥の図鑑は写真ではどうしようもない。光の加減で色がまずはっきりと出ない。晴れた日の画像はコントラストが強すぎて影の部分がまるで分らない。図鑑はイラスト画でなければ本当ではないのだ。だから日本では小林重三など有名な図鑑画家が高く評価されている。

 このブログではジョン・グールドの石版画の図鑑そのものを詳しくはレポートしない。情報として素晴らしさをお伝えし、是非ともこのブログをご覧の方に現場へ行って観て頂きたいのだ。
 なかなかこういう機会はない。都心の美術館で高い料金を払って一般観客にもまれながら観る伊藤若冲も良いが、19世紀初頭に英国に生まれたジョン・グールドの作品を静かに好きなだけ生で見られる機会を是非ともモノにしていただければと思う次第だ。なんと入場料無料だ!

 玉川学園の駅からキャンパス内の教育博物館まで1㎞ほど歩くが、探鳥で山を歩くことを考えれば楽なものだ。急ぐ必要もない。

読売新聞朝刊 11月20日

パンフレット、二つ折り状態でA4サイズの立派なもの。

ジョン・グールドが最初に研究したヒマラヤの野鳥に、人吉市のヤマセミ同種が居た。

ヤマセミ(ヒマラヤの野鳥編)図録より

ヒメヤマセミ(ポストカード)

無料でこういうコレクションを見せていただけるのは幸せだと思う。

玉川学園の駅南口からここまで登りで15~20分かかるが、来て良かったと思う。

係員の対応は非常に丁寧、さすが私学の品の良さを感じる。国公立ではこうはいくまい?

帰りは是非図録を手に入れたほうが良いと思う。なかなか貴重品。※友人撮影拝借。

玉川学園前北口の玉川珈琲倶楽部、玉川ブレンドが美味しくてお替りしたら半額!