2019年11月10日日曜日

団塊世代の世相分析・愚痴コラム、VOL.5  Baby boom generation's social analysis, grumble column, VOL.5

 先週もいくつか大きなニュースが在った。海外ニュースだの、皇室ニュースなどは「知る」と言う事だけで、それを聞いたからと言って、即自分で何かの行動に入るようなことはあまりない部類のモノだろうと心得ている。

 、逆に中でも一番己の身に関係深いニュースとして「神戸の教師同士イジメ事件」、「護送中の被告逃走」の連続発生事件がある。いずれも関西の出来事で、秩序の乱れが気になるのと同時に、自分の孫世代が小学校に上がる時分に、実は関東でも今まで隠れていたこの手の同じようなトラブルが、明るみに出るのではないだろうか?という不安だ。北野武のパロディ番組ではないが「週刊実は!」のように・・・。

 神戸の教師イジメ事件で、教育委員会のあまりの酷さに教育評論家の水谷氏曰く・・。
この水谷氏の背景はよく知らないが、ご説ごもっともと思う部分もある。元来、教育委員会なる所、いったい何をしていて何の役に立っているんだろう?マスコミの報道で教育委員会で褒められる話、存在価値の納得できるようなニュースを聞いたたためしがない。
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191105-11001579-maidonans-life 

 大阪で連続して失態を繰り返した警察の「被告取り逃がし」事件
 https://news.yahoo.co.jp/pickup/6341990 

 護送中の脱走など「アイツに出来るなら、俺はもっとうまくやれる!」という模倣犯が今後出てくるのは必定だろう?
 警察たるもの、もう少しプライドと責任感を持って「真剣」に国民の安全を守ってほしい所だ。最近はあの全共闘が安田講堂に立てこもった時代に比べると、結構ひょろっとした警察官が多くてとても不安になるのだが、日本の警察はこれで大丈夫なのだろうか?
 
 それに比べて海外へ行くと欧米の機動隊というか、完全武装の警察官のなんという強そうなこと。英国やフランス、ドイツなどの警官・機動隊員?などは日本の自衛隊員より全然デカくて強そうだ。
 
 素人目に観た感じ、先日のラグビー・ワールドカップの出場選手たちにも引けを取らない。これらが1000㏄くらいのBMWなどの大型バイクに、ヘルメットをかぶって盛り場や群衆がたむろするイベント会場付近にウロウロしているのだから、もうそれだけで「ゴメンナサイ!」と言ってしまいそうだ。存在するだけで強い抑止力を示している。この威力は相当なものだ。

 日本の警察(機動隊ではなく町中のおもわりさん)はいても「何かあったの?」程度のものでしかない気がする。
 フランス映画などで、よくドジなおまわりさんが出てくるが、実際はまるで違う。威厳があって近寄りがたい。町中にいるだけで十分な抑止力になっている。

 もう一つは、先日の台風その他でメディア・マスコミの餌食になりつつある森田健作・千葉県知事。メディア・マスコミは叩き始めたら競合他社に後れを取って成るものかと言う事と、「赤信号みんなで渡れば怖くない」の例え通り一気にそろって叩く!かっての松本サリン事件が一番いい例だ。

 大体、森田健作君などもともと三流役者だよ?1つの県の知事を収める能力・スキルなど在る訳もなかろう?

 人気投票と勘違いして千葉県民が選んでしまい、今の今まで森田健作が彼なりに精一杯「知事の役」を演じて来ただけだという事と、実務能力の無さがやっと今になって露呈したのだ。これで千葉県民も目が覚めたろう?これらは今回やっと明るみに出ただけだと筆者は思っている。違うだろうか?

 メディアの情報に加えて今回は、自分で観て憂える日本の現状をレポートしたい。ラグビー・ワールドカップの「おもてなし」が話題になり、海外チームに対する親切・サービス・やさしさ・・・これらが約1か月間ネット上も飾った。ヤラセ記事も多かったが、海外から来た各国チーム応援団が、日本の安全性と品のよい親切な国民性に驚いて帰ったことだけは確かなようだ。
調布の東京スタジアム上空をブルーインパルスが飛んで、幕開けしたラグビーワールドカップ。熱狂の約1か月間、日本人の秩序とおもてなしは世界から褒められた。

 で、ラグビーが終わった。途端に日本の社会は親切にする相手がいなくなったかのように「無道徳・無秩序・無教養」の日常に戻ってしまったようだ。

 今朝の電車で見た光景、年寄りがほぼ満員の電車内に立っている。目の前の座席には10代後半~20代と思しき若い女性がスマホで狂ったようにゲームをしたりラインらしきやり取りをしている。高齢者の隣に立っていた若者(男子)は前の席が空いたのを見て、横には目もくれずさっと座って、スマホをいじり始めた。そーっと覗くとこいつもゲームだった。
              中央線快速車内で筆者実写。

 これが今の日本の実情だ。もしこれがラグビー・ワールドカップ開催中で同年配の外人が立っていたら、間違いなくこの若者たちは「いい人」になって一斉に立って席を譲っただろう。自分も「おもてなし」に参加したんだ・・くらいに友達に自慢して・・・。

 しかし大会が終わってしまえば、もともと日本に住んでいる日本人の高齢者には「おもてなし」などしないのだ。
 このあたりが団塊世代が育った昭和30年代の道徳・敬老教育を経たものと、そうでないモノの違いだろうか?
 今までもそうしてきたが、これからも外へ出る際はやたら腰掛けないで済むような、日常の自己防衛=腰の鍛錬が必要なのだ。

 繰り返すようだが、これらの事は「道徳」の授業を放棄した、日本の教育が崩壊した結果だろうとみている。更にはゆとり教育の結果だと思っている。ゆとり時代の子供たちが成人し社会に出た今、日本の社会や会社ビジネス組織をズタズタにしているのをご存知か?

 道徳もマナーも常識もない若者たちが、頭の中が子供のまま体だけ大人になり、欲望のなすまま覚悟もなく子供を産んでしまうから、幼児虐待・我が子殺しが蔓延するのだ。この傾向は今後も増える一方だろう。

 円周率が3.14159265・・・ではなく「3」ではロケットは永遠に月に届かない。バカなことをしたものだ。教育の失敗は今後の日本社会の降下速度をますます高めるだけだろう?
 相手が嫌がることをすべて「虐待」だの「いじめ・セクハラ・パワハラ」と決めつけ、メディアと一緒になって責めつける今の「衆人+メディア監視社会」。いつか近い将来大きな反動が起こる気がする。