ブッポウソウのつがいが繁殖期に非常に仲が良い事は既報の通りだが、交尾直前は更に仲が良くなる。もう撮影していて、自然界でこんなにいちゃつく野鳥もなんと珍しいと幾度も思った。
良くタンチョウがペアリングの際に求愛ダンスをするが、それを遥かにしのぐ求愛行動だと思う。
全体を文字で述べるより、画像に説明キャプションを付けた方が判りやすいと思うので、コメント付き画像で観て頂きたい。
交尾前の画像を精査すると20分間に4~5回も求愛給餌をしていた。
再びオスがメスの傍へ飛んだ。
一旦通り過ぎて旋回して同じ向きに留まった。
揃って向きを変え求愛ダンスを二羽とも始めた。交尾が始まったのはその直後だった。
交尾最初からの20カットはピンが甘いので、21カット目からご紹介。
秒間10コマであまり長く連写できないので、途中3~4回休止を入れ連写したので、ヤマセミとは比べ物にならないほど長い交尾時間という事になる。
オスの尾羽が上に上がっている状態ではまだ交尾ではない。
オスは大きく上部だけパタッパタッと羽ばたきながらブツブツ鳴き声を上げつつ交尾を行うが、羽根を下まで降ろさないのが特徴。オスの尾羽が下に下がりメスの尾羽とクロス状態、つまり尾が交わり重なる状態にならないと交尾ではない。重なっている状態が幾ら長くても交尾の瞬間はそう長くはない。
此のカットで二羽は分離したが、秒間10コマに調整したEOS1Dxで合計215カット交尾中の画像が在るので、交尾自体は約21~25秒間だったことになる。これは途中で数度連写を休んでAFチェックをした為。
交尾後離れてもメスはほんの少し交尾状態のポーズを取ったままでいる。これはヤマセミも一緒だ。逆光で撮影はイマイチ難しかったが、順光で撮るより体勢その他が判りやすかったかもしれない。