2019年5月17日金曜日

令和元年、初夏の上野不忍池風情案内。 The early summer report of Ueno Shinobazunoike on the first year of Reiwa.

 もうすぐ関東地方も梅雨入りの様だが、梅雨入り直前の上野不忍池の季節レポートをお届けしよう。なおこの手の撮影は最近全てCanonのコンデジPowershotSx720HS で行っている。

 野鳥も飛んでいようが、採餌の模様だろうが、スナップには最高のパフォーマンスを見せてくれるので頼もしい。

 1カ月半まえ桜の頃、新元号が「令和」に決まった日以来の不忍の池だったが、蓮の新芽がすっかり出始め、部分的には小さな葉が水面を覆うようなエリアも出始めている。

 野鳥はカワウとダイサギ、コサギ、居残りのカルガモが数羽程度。あとは土着のスズメとカラス、カワラバト程度で時期的に一番少ない時期だろうか。

 植物は日陰でシャガの最後の数輪が残り、タチアオイが咲き始めていると言った風情だった。相変わらず外国人は多く、上野駅方面へ恩賜公園内を戻ると、行った事はないが国連本部のロビーではないかと思う程だ。

 早朝に行けばまた別の野鳥を目に出来るかもしれない。
不忍池と言えばこの弁天堂。黙々と採餌するダイサギ一羽。

立葵の最初の一論が開いていた。

ドローンから撮影するとこうなる・・・のではないだろうか?

茎が伸び始めたエリアのダイサギ、目一杯首を伸ばして餌を探す。

カワウも繁殖期なのだろうか?

ダイサギはその体格に似合わず小魚をせっせと器用に採餌していた。

今の時期このサイズの小魚が非常に多い様だ。

この手をコンデジで撮影する訓練に最適な場所かもしれない。

 江戸時代から不忍池で続くスズメの手乗り餌やり。先祖から受け継いだDNAなのだろう、此処のスズメは初めての人でも平気で近寄って来る。
 ご存じの通り野鳥の撮影時に餌で近くにおびき寄せ、自分だけ良い写真を撮ろうとするのはとんでもないマナー違反だが、その理由は餌やりをする人間がいなくなった途端、餌付けに慣れてしまった野鳥が採餌能力の低下を起こし色々弊害が出る恐れがあるというのも一つ在る。

 筆者の隣の国際基督教大学に、以前ネコに毎日餌やりをする婆さんが居たのだが、その婆さんが亡くなって誰も餌やりをしなくなった途端、その婆さんに頼っていた野良猫や近所の飼い猫が数十匹餓死した事があった。

 これに対して、上野不忍池のスズメは入れ替わり立ち替わり押し寄せる観光客のお陰で餓死の恐れは全くない。200年以上の歴史は一朝一夕に出来た事ではない。今は外人観光客が大喜びで手乗りスズメを楽しんでいる。

 その横で、生まれた幼鳥に給餌をする親スズメをコンデジでしっかり撮れるのも、不忍池ならではの特徴だろう。 

池の手すりで給餌中のスズメの親子。