2019年5月27日月曜日

セッカという野鳥は非常に面白い動きをする。 The Zitting Cisticola flies in a very interesting way.

 初夏で一番目に付く・・・というより耳に付く野鳥がセッカという小さな鳥だ。東京都内ではなかなかお目に掛かれないが、近郊の草原であれば出遭えよう。

 多摩川や荒川上流の土手の草地であれば居ると思われる。数年前、熊本県の球磨川流域・ツクシイバラ自生地でこの野鳥を丸一日観察した事があった。

 最初、草原の草の中や枯草留まり状態から、「ヒッヒッヒッヒッ」と鳴きながら上空へ飛びあがり、風に向かってホバリング状態を続けて上昇し高度10m程まで上がると、降下しながらジュン、ジュン、ジュンと波打つように上下を繰り返しながら横方向へもの凄いスピードで移動し飛び回る。で、最初の場所へ戻ってきたり、周りを見渡せる高さの別の枯草に留まったりする。

 このセッカの留まる枯れ草は一羽が大体5カ所ほどお気に入りを持っていて、縄張りにしている様だ。

 だからセッカを撮影したければ、飛翔中は声を頼りに上空を探し、枝留まりを撮影したければ30分程セッカの動きを観察して、縄張りの枯草を発見することが必須だろう。ジュン、ジュン、ジュン・・と下って来る時の姿を視認できるようになればこのセッカに慣れたと思って良い。





ヒッヒッヒッヒッ…と鳴きながら上昇中のセッカ。

ジュジュンジュンジュン・・・と猛スピードで下って来る。


是非この夏は、フィールドでセッカを観察して欲しい。