2019年5月22日水曜日

ツバメの営巣と人々の生活。 The swallow's nest making and people's life.

 武蔵野・三鷹エリアでの野鳥の繁殖シリーズ。スズメの次はツバメ。今年は暖かかったせいか3月後半からツバメの姿を見かけたが5月に入って営巣行動をあちらこちらで見かけるようになった。

 筆者の自宅付近では大きな四つ角の酒屋さんの軒先に毎年ツバメが巣を作り、行きかう人々の目を楽しませていたが此処2年営巣していない様だ。

 「昔からシジミって体に良いって言うじゃない?」などと何の根拠もない宣伝文句で売り込むサプリの宣伝ではないが、昔からツバメと人間は仲が良い。

 ヤマセミの飛翔撮影をする練習に、ツバメを追い写す事を時々行っているが、営巣時期のツバメの巣の周りでは飛翔スピードが遅いので割にしっかりと撮影出来る。
 今回も西武線の多摩川線の駅を降りて商店街に入った所で、雨でもないのにツバメがゆっくり低く飛んでいるのに遭遇。筆者の周りを警戒心も無く幾度も旋回するので興味を持ち、暫く観察をする事にした。

 そのうち一軒の新しい住宅の車庫の中に出たり入ったりすることが判明。多分車庫の中に営巣始めたのだろうと観ていたら、口に巣の材料を咥えたまま出てきてしまう。そこで中を覗きながら出入りの様子を撮影したら、車庫=ガレージの中にその家の玄関ドアがあってそのドアの上にペットボトルが二個ガムテープで固定されているのが目に付いた。

 多分、最近ツバメが営巣を始めそうになったのを察知して泥や藁で営巣するのを防御するためのペットボトルなのだろうと推察した。

 ツバメにしてみれば間口の広いシャッターの無いガレージは最高の場所なのだ。天敵は絶対に入ってこないし雨風が及ばない意味で、ツバメ不動産としては滅多にない特選物件なのだ。

 玄関の上にツバメの巣が出来ては、糞害や鳴き声などで家主は困るし防御したのだろう。しかし出来ればドアの上ではない場所にツバメが営巣しやすい木片などで受け棚を造ってあげて欲しいと思う所だが、まあなかなか余程の野鳥好きでないと難しいだろう。

 ツバメが営巣すれば暫くは蚊やハエが激減するのだが・・。

 今日のブログはその様子をコンデジでスナップ撮影したご報告。
珍しく、商店街を低くツバメが旋回するのに遭遇。

眼の高さを幾度も旋回するので「何だろう?」で観察が始まった。

そのうち周回するツバメが藁くずを咥えているのを発見!


2羽のツバメなので営巣活動だと直感した。

そのうち一軒のガレージの中に玄関がある家に出入りするのを発見。


しかし入って行っても玄関の上にペットボトルが固定されていて巣作りが出来ない状況であることが判明。

ツバメには可哀想だが、これでは他を当たらねばならないだろう。

ツバメの為には、本来天然木材のこうした軒下がベストポイントなのだが、最近は新建材が多く不自由している様だ。