2019年5月14日火曜日

ブッポウソウの繁殖行動いろいろ。 These are several breeding actions of The Oriental dollarbird again.

 昨日に引き続き、ブッポウソウの繁殖期におけるユニークな行動のいくつか。これらは2016年以降毎年観察撮影した中からのご紹介。単に「今年も撮れました、絵になる画像をご紹介!」という類のものではない事をお断りしておく。

 このブログでは過去において幾度も述べている事だが、野鳥撮影に関しては千差万別の自己表現方法が存在する。それぞれ撮影者の方々の野鳥に接する理念・価値観で撮り方もその発表の仕方も色々なスタイルが在るのだ。

 特に団塊世代の野鳥撮影愛好家程その幅は広くなる。写真コンテストで入賞する事を目的に撮る方、出遭い難い珍しい野鳥の画像を収録したいがために東奔西走する方。何百種類の野鳥の写真を撮ったとその数を誇るもの、あるいは、より近くから撮れたことを「ノートリ=No trimmingの意」などという筆者の大嫌いな言葉で自慢したがる者。

 いずれも「人に褒めてもらいたい、羨ましがられせたい」という優越感を得たいがための目的が多いのはご存知の通りだ。これは決して悪い事ではなく人間の向上心の表れの一つで、努力する姿勢含めて良い事なのだ。しかし、それに熱が入り過ぎると競争心が芽生え、それにより「ヤッカミ、妬み」が生まれ、他を誹謗中傷で追い落とそうとする排他的な言動が生ずるのだ、これが大変見苦しい。

 そういう人に限ってせっかく撮影した野鳥部分に自分のサインをかぶせて公開し、誰にも盗作利用させまいと必死になっておられるようだが自慢したいがための公開以外考えられない。品の無い人柄と嫌らしい性格がもろに見えてしまい、情けない限りだ。

  もう少し突っ込んで言うならば、野鳥団体の幹部でありながら、繁殖中の巣をのぞき込み、ストロボを当てて撮影したヒナの画像を沢山掲載して出版した仲間の写真集を「良い写真集だ」と推薦する者もいる。

 あるいは野鳥撮影でベテランを自認する地方バーダーが、他人の間違った情報・噂を聴いただけで、正しい状況を知らないまま、逢った事もない野鳥研究者をネット上で攻撃したりする。あってはならない事だがなかなかこれが後を絶たない。
 
 これらは決して日本人に限った事ではなく、海外のバーダーにも共通した事で、数人はそういう方を個人的に知っている。

 勿論目的は個人の自由で、色々あっても決して悪い事ではないが、その目的達成の為の手段において、餌付けしたり、寝込んでいる所を脅かせて飛ばせたり、営巣中の巣の中を光を当てて撮影したり、私有地や立ち入り禁止の領域に無断で立ち入り迷惑を掛けたりするのはあってはならない事だ。

ご参考: http://yamasemiweb.blogspot.com/2018/06/2017there-was-no-nature-conservation.html

http://yamasemiweb.blogspot.com/2018/06/general-photo-exhibition-headquarters.html

 撮り鉄と言われる鉄道写真愛好家たちの酷い危険な行動・迷惑な撮影方法が世の中のヒンシュクを買っているが、撮り鉄全員が全てそうではない事も判っているのに、メディア報道のせいで撮り鉄全員が白い眼で見られている現状も御存じの通りだ。

 野鳥撮影愛好家がこうならない保証はないのだ。一部の空気を読めない自分勝手なバーダーによって、野鳥撮影者全員が世間から後ろ指を指されないよう個人個人気を付けたいと思うが如何だろう?

 特に地方の野鳥グループには排他的な空気が育ちがちで、他県からの観察者を排除したり、嫌がらせをする行動が最近目立つ様だ。このブログにもその手の相談や報告が既に50以上も集まっている。いずれ近いうち集まった事例を証拠画像と実名データで発表しようとも思っている。

 前置きが長くなったが、昨日の続きのブッポウソウの生態!

オスは交尾前、幾度も昆虫を捕まえてくるようだ。


オスもメスもお互い近寄って餌の受け渡しを行う。


ヤマセミの場合の魚を給餌するケースと非常に似てはいるがブッポウソウの口が思いのほか大きいのに驚かされる。

給餌を終わるとオスは昆虫の飛び具合を見て直ぐにまたフライングキャッチへと向かう。その頻度は多い時に10分間に3回という観察記録が残って居る。