2017年4月30日日曜日

霞ヶ浦でセッカが沢山飛んでいた。A fan-tailed warbler was flying here and there in Kasumigaura.

 武士の時代、我が先祖の麻生(今の行方市)に在る菩提寺へ用事で行く前に2時間程、霞ケ浦浮島エリアに行ってみた。
 まさにセッカとオオヨシキリのお祭りの様な感じで賑わっていたが、バーダーさんは一人も居なかったので、浮島の真ん中の観察小屋まで足を延ばしてみた。
 とりあえず今日はセッカをご紹介してみたい。このセッカ、鳴き声は大きいが図体が小さいのでなかなか目視でき難い。
 私の師匠など「虫みたいな鳥だから・・・」とおっしゃる。しかし熊本は人吉市近郊のツクシイバラ原生園で散々訓練されたので目視だけは出来るようになった。
 
普通は二股に別れた細い木を好むのだが、葦原にはまずないのでこうなる。
こちらが裏側。
ヒッヒッヒッと上昇する時に見つけて置かないとまず追えなくなってしまう。

向かい風に乗って上昇する時が狙い目か。


ジュンジュンジュンジュン~と鳴いている時にはものすごいスピードで横っ飛びしているので、撮影は非常に難しい。AFがどんなに優れていても照準器でも付けて置かねば追えまい。

葦原に入る頃を捉えるのは至難の業。これは間違って取れた様なもの。

ここは、昨年正月つまり今から16ケ月前初めて行ってハイイロチュウヒのオスとメスを撮影した場所。地元土浦ナンバーのバーダーにしつこく付き纏われ閉口した。
 筆者がファインダーでハイイロチュウヒのメスと他のチュウヒの争いを撮影しているのに、自分の撮った作品を見ろと横に張り付いて邪魔をした御仁、覚えがあろう?
 その御仁、車を撮影してあるので此処でナンバー全部を公開しても良いが、筆者が面白い生態シーンを沢山撮れたので余裕で今回だけは許してやろう。まさか北関東に多いスバルの社員ではあるまい?
 その彼は、前を通り過ぎたハイイロチュウヒや、全くそういう目の前のチュウヒ同士のバトル撮影チャンスを気が付かず、逃してしまっているので、少し可哀想ではあったが・・・。
人が一生懸命ファインダーを覗いて撮影している最中に、自分の作品を見せようと横にしつこく張り付く行為はルールマナー違反ですぞ。

この時は駐車場の目の前の道路をハイイロチュウヒのメスが間近に横切って行った。


 

2017年4月29日土曜日

繁殖期のモズは非常に仲が良いのだ。 The shrike of a breeding season is very close.

 我が国において一番小型の猛禽類モズの繁殖期は、思いのほか仲睦まじい。普段観られないシーンを見られてちょっと感動もの。並ぶとオスとメスの差が良く判る。

 二本の木を行ったり来たりしながらだんだん一緒にいる時間が長くなっている様な気がした。そのうち交尾をするのではないかと期待したがこの日は揃って飛んで行ってしまった。しかしそれでも20分近くこの場所に居た。こちらは車の中からじっと狙っていたが、翌日は現れず空振り。ヤマセミと異なっていつ何処に出没するか判らないのが繁殖期のモズの難点か?

 大体において、モズをつがいで同時にこれほどの傍で二羽並んでいる所を観た事がこの時までなかった。その意味からすれば今回の画像は最初で最後かもしれない。
最初は何かの木の実の様に見えた。

揃ってこちらを注視していたが、さほど警戒はしていなかった。

白髪岳を背景に錦町の高原(たかんばる)で


リラックスして耳かき等していた。顔が気持ちよさそうで笑える。

離れても・・・。

すぐにまた一緒になっていた。これの繰り返し。

2017年4月28日金曜日

ヤマセミ/カワセミ、ミニ写真集を銀座熊本館で配布中。 A Mini Photo-book of Crested kingfisher & Common kingfisher is given free at Kumamoto-kan of Ginza now only 50 books .

  お陰様で3冊目の写真集「人吉市の山翡翠」は大変好評を頂いているようで非常に嬉しい限り、全国の皆様に対し感謝に堪えない。神田のホビーズワールドさんにも大変お世話になり感謝している。ネット販売のページの構成などさすがにプロだと感じ入った次第。

 私の持っていた小冊子ミニ写真集・ヤマセミ/カワセミは全てホビーズワールドさんへ差し上げたので、もう個人的な在庫はないが、此処でニュースが入って来た。
 熊本県で配布した中から自治体の方が東京でもPRすべきだと、銀座の熊本館に50冊ほど無償配布用に送って来たようだ。今日確認したら銀座熊本館2階のくまモンコーナーの隅に置いてあった。係の方に言えばご自由にお持ち帰り頂けるとの事だ。但しお一人様1冊限定らしい。

 本来であれば、自治体でこの類は増刷してPRしても良いのだろうが、全国どの自治体も殆どが2年程で部署変更になってしまう為、どんなに優秀な行政マンがいて活躍しようとしても腰の据わった観光活性化が出来ない。またその悪しき習慣を、充分に観光活性化を徹底出来ない言い訳に使い続けているのが行政の実状だ。成功例とその裏の努力を知らないのも理由かもしれない。実は成功例はいくらでも在るのだが・・・。

 NHKの大河ドラマ「龍馬伝」が始まるというので長崎県が観光活性化のプロデューサーを募集した事が有った。筆者にもお声が掛かったので話を訊きに行ったら、たったの1年こっきりの契約だという。理由を訊いたらNHKの大河ドラマは1年で終わるので予算が1年分しか付いていないという、笑い話のような話だった。
 JTB・OB上がりの担当者が采配を振るっていた様だが、果たして何処のどなたが話を受けて1年間頑張ったのだろう?
 1年間やってみて長崎県の観光事業は少しでも成果が上がったのだろうか?残念ながら何一つ変わっちゃいないだろうと思う。一人ぐらいプロが入って1年ぐらい居た所で、急に何かが変わるほど観光活性化は簡単なものでは無かろう。客が増えたとしてもそれは単に「龍馬伝」のお陰だろう。

 綺麗ごとと言い訳はいくらでも言える。しかし具体的に観光客なり訪問客を増やす、それも一時的なブームで終わらない根幹策を考えた時、2年程度でコロコロ担当者が変る様な今の行政システムでは、100年経っても何も変わるまい。やはり何度も失敗を重ねて来たベテランの経験者を、最低でも3~4年引きずり込んで立体的な計画にのっとって、とことんやらねば無理。

 そういう意味からすると、本来人吉や八代、あるいはJR九州の新特急かわせみやませみ号の車内で乗客に配った、ミニ写真集「ヤマセミ/カワセミ」を銀座で配ろうとした行政マンは知恵者だと思う。

 勿論野鳥ファンに持って行って頂ければ、正直作った筆者は一番うれしいのだが・・・。 
大きさは21cm×21cm、28ページフルカラーだ。

センターの見開きに、ヤマセミとカワセミの説明を載せた。

まだ視た事が無い人の為に、ヤマセミとカワセミが一緒に架線に留まっている画像を載せた。この頁に一番皆さんビックリされているようだ。

今までの写真集にも載せていないヤマセミ求愛給餌の場面。

カワセミの写真は一部葦北にお住いの濱崎さんの画像を掲載させて頂いた。素晴らしい決定的瞬間が載っている。

銀座熊本館は先日クローズしたソニービルの東の方6軒目くらい。

2階のくまモンコーナーの片隅に目立たないように置かれているが、連休さなかには無くなってしまうだろう、欲しい方はお早めに。

人吉へ出向いてヤマセミを観てみたい方はパンフレットコーナーなどで事前の下調べが可能だ。

2017年4月27日木曜日

久しぶりに球磨川のヤマセミ、傍まで寄って来た! Crested kingfisher came close to me, Kuma River after a long absence !

  昨日のヤマセミのホバリングからのダイブは採餌せず、そのまま斜めに撮影中の筆者の20m程の所の土手に降り立った。
 何でまた?と思いきや、向こう側にもう一羽つがいの相手がやはり飛んで来ていた。このヤマセミ同士がどのようなコミュニケート方式で連絡を取り合っているのか、よく観察をしてはいるのだが、声なのかはたまた人間には解らないすでに人間からは退化してしてしまった何らかの第六感の様なモノなのか未だ判っていない。

 今後の研究課題の一つだろう。以前にこのブログでも紹介したが、ジーッと長い事レンズでヤマセミを捉えていて、飛び立つ瞬間シャッターを切ろうと待つのだが、なかなか動く気配がない。と、目の前を別の野鳥や何かが動いてほんの1秒目を外した瞬間飛び去ってしまう・・・。
 これなども、何らかの第六感なのかミサイルの照準ロックの様なものを感じているのか?ロックが外れた瞬間が判って飛び去るのか・・・奥が深すぎて非常に気になっている。

もう2010年からの付き合いになるヤマセミのメス。
着地後、更に向こう側にオスがもう一羽!
邪魔しない様に徐々に自分の車の方に下がって、下がって・・。
お前何してんだ其処で?と言わんばかりに睨まれたので慌てて更に自分の車の後ろに・・・。
いつもの通りシルバーメタリックの小型車なので、この距離であればヤマセミも気にしない。
5分ほど(ヤマセミにしては結構長いのだ)なごんでオスが先に・・。


暫らくして長い付き合いのメスも飛び去って行った。

こういったコミュニケーションを楽しめるのだから、人吉という所はたまらないのだ。


2017年4月26日水曜日

久しぶりに球磨川のヤマセミ、ホバリングからダイブ! It is a dive from a Crested kingfisher, hovering of the Kuma River after a long absence !

 此処1カ月程ヤマセミの投稿を控えて来た。今年は桜の開花が遅かった分、色々な春のレポートが沢山在った為だ。カワセミの撮影シリーズを10回連載した事も影響している。
 昨日までのメールなどで、この連休に人吉へ向かうのだが、何処でヤマセミを観られるかという問い合わせが数件在った。しかし、残念だがこのお問い合わせにはお答えしかねる。丁重に理由を述べて返信させて頂いた。

 やはり現場をご自分の脚で徘徊し、早朝球磨川土手を探して頂くのが一番良いと思う。うかつにこの辺りで・・・と4年前大体の範囲をお教えした所、お昼頃探したとかで出遭えず、後になって滅茶苦茶クレームを寄こされた方が居て呆れてしまった事が有った。それ以来どなたにも一切お教えしていない。地元人吉で毎日ヤマセミを見守り保護に頑張って居られる方々にも失礼だと思う。

 この3月1日に人吉市は市の鳥の2羽目にヤマセミを追加したが、その保護や環境保全に関してはまだまだ何も出来ていないのが実態だ。それは急には無理だし、ヤマセミの保護って具体的に何をする事だろう?という事に成ろう。勿論具体的方法はいくつか既に在る。
 この話は後日ゆっくり行うとして、今日の画像は人吉市のヤマセミが非常に高高度でホバリングを行う証拠画像だ。何故こんな高高度でホバリングするのかは後日解説しようと思う。人吉市のヤマセミ保護に関する一つの答えが其処に存在するのだ。

この日のホバリングは水面から15m程の高さだった。

3度ほど同じ高さまで上昇してホバリングをしてくれた。



ホバリングからのダイブは必ず川上に向かって行う。

この理由も5年目くらいにやっとその理由が判った。






この時は採餌ダイブはせず、筆者の撮影する20m傍の球磨川堤防土手に飛んで来た。もうかれこれ6年以上顔見知りの個体なので、こちらを認識している。こちらもいつものシルバーメタリックのレンタカーに、いつものシャツ、いつもの迷彩ベストなので同じスタイルだ。

ヤマセミに近づくには、ヤマセミの気持ちになって「慣れ=安心感」を醸し出す努力をしなければリラックスした本当の生態は判らないと思っている。

2017年4月25日火曜日

アトリとニュウナイスズメは仲が良いらしい。The resset sparrow seems to be close to a bramble finch.

 今年は首都圏でもアトリの飛来数が多かった様だ。立川の昭和記念公園でも近所の野川でも群れで飛ぶアトリを幾度も撮影している。
 なおかつ、今年2度目の人吉訪問では八代海に面する不知火干拓及びそこへの往復の農地でアトリとニュウナイスズメの大群に遭遇。電線に留まった多くの野鳥を撮影する事が出来た。

 3年前、薩摩川内市の郊外の干拓地でも多くのアトリの群れ、ニュウナイスズメの群れに遭遇したが、この時は群れは別々だった。しかし基本的には撮影された画像を見る限り今回はこの二種が混在していた。

 もちろん東京近郊ではこれほど2種類の野鳥が混合で形成する大きな群れには遭遇できない。自分にとっては結構珍しい画像だ。

露出を変えてもっと絞れば奥行きがあっても全てにピンが合うのだが、この時は車の中からの撮影で、その時間的余裕がなかった。



ニュウナイスズメの左♂、右♀