私がCanonのレンズを使用している事からCanon本社から連絡があり、ハーバード大学で動物学を学んだ博士ティム・レイマン氏(53)が極楽鳥の写真展をCanonの展示スペースでやっていて、講演会もやるので是非お出でください・・・というので先週30日(木)に行ってきた。
http://cweb.canon.jp/gallery/10th/memory03/index.html
彼の生い立ちその他はネットから検索してみて頂くとしてここで詳細は省くが、撮影の姿勢、仲間との撮影上の工夫、撮影した結果の何に感動するのかは自分と共通点が在って納得した部分が多かった。ただ、外国人らしい大胆で大がかりな撮影準備には驚かされた。ブラインドを使ったり、カメラレンズに迷彩プロテクターを付けたり、わが国でもあちこちでやっているのと同じ手法も使うが、ニューギニアの道なき道を行く為、ヘリコプターで機材などを運ぶ為、熱帯雨林を伐採してヘリの着陸地点を地元民に造らせたり、極楽鳥の求愛ダンスを撮るために3台のカメラを設置しすべてでストロボをたいてパソコン制御で撮影する様は少々行き過ぎを感じた。その部分は私の理念からすると多少違和感が在った。
しかし講演終了後、彼にヤマセミの写真集を渡し今後の交流を確認して貴方の極楽鳥はカラフルだが私の研究観察しているヤマセミはモノクロだと話して大笑いした。彼もやはり自分で最近動画収録も始めた様で4Kで収録した動画から静止画像を切り出す方法で今後は生態観察の画像を収録するような事を言っていた。とにかく生態観察はいつ被写体が珍しい動きがするか判らないので予知能力とそれに素早く反応する感性と自分のフィジカル(肉体スキル)を研ぎ澄まさねばならないとまったく同じような心構えをしている事が判って面白かった。
話が逸れたが、カケスやオナガは我が家の周りでも朝からうるさい時がある。いずれも姿かたちとは裏腹にジェージェー、ギャーギャー先祖の恐竜の声そのままなので可愛らしいとは思えない。
北海道の千歳付近で撮影したミヤマカケス(エゾカケス)と比較しながら観て頂けると嬉しい。
非常に特徴的な頭部の模様が個性を引き立てている。
カケスの特徴は頭のてっぺんのコバンザメの吸盤の様な部分と白目の真ん中に黒点の眼。
極楽鳥と同じくカラスが先祖というので少し親近感がわいた。
此処までは本州、長野県で撮影したカケス。
千歳空港の東部の牧場で撮影したミヤマカケス。本州のカケスと異なる点は頭部のコバンザメ状のシロクロの模様が茶色ベースに成っている事と、目の玉が白地に黒点ではなく、普通の茶色い目玉の様だった。何かが違うと思いながら撮影はしたもののパソコンで視るまでは良く判らなかった。