2021年9月5日日曜日

団塊世代は新しい考え方の内閣を期待したい。 The baby boomer generation wants to expect a new way of thinking about the cabinet.

  菅総理が退陣を宣言してたった1日で、メディア・マスコミは「次は誰?」状態に突入し、誰が推薦人を集め始めただの、派閥のボスに了解を取りに行っただの、かまびすしいが、日本のこれからを担う人を選ぶ騒ぎとしては本質を大きく外れているような気がしてならない。

 辞めざるを得なかった菅首相にしても、四面楚歌、信頼した仲間に裏切られて失意の辞任だろうから、相当な恨みを抱えていると思われる。長年権威・権力を保持し優越感で一杯の流れに乗って生きてきた人間だから、こういう叩かれっぱなしの辞め方ではもの凄い恨みとストレスを抱えているはずだ。

 特にメディア・マスコミ、味方だと思っていた自民党首脳部への怨念は相当なものがあると思われる。今後その意趣返しがどのような形で現れるか注視したい。オリンピックを強行せざるを得なかった理由の暴露など、あっと驚く事実が出てくるかもしれない。

 携帯料金値下げ(筆者もこれのお陰でついにガラケーからスマホに替えた)、コロナワクチンの接種スピード化、その他色々他の為政者では出来なかった国民から大いに喜ばれる事もやった一方、世界のメディアや国民(特に首都圏)の大半が反対したオリンピックの開催を強行したり、「聞く耳を持たぬ」強引さが良い面と悪い面双方に際立つ為政者だった。

 この先メディアでは、しばらくして菅首相に関して「良い評価」とそうでない「悪い評価」が色々出てくるだろう。

 この先は「次」への展望に眼を転じてみたい。

 今の所次期総裁(=首相)への民間アンケートを観ても、単なるメディア報道を鵜呑みにした人気投票でしかない。歌手や映画俳優、タレントの人気投票ではないのだ。しかし、実際投票する自民党の人たちもどれだけ投票相手の中身を知っているのだろう?はなはだ疑問だ。

 ここに西日本新聞社の調査結果がある。東京の読売や朝日がやっても大差ないように思うが如何だろう? 


メディアの報道しか情報源の無い一般人が選んだ結果がこれだ。

 石破元幹事長が民間人の間ではずいぶん前からトップだそうだ。二位以下は観ての通り。盛んにニュースに出てくる茂木外相、加藤官房長官、下村博文などはビリに近い。あくまでメディアでの物言いなどのイメージから来るものだろう。候補の能力・スキル・人間性など中身などまるで判っていない状態での好き嫌い投票に近いと思って良い。

 一方の8月末調査ではしばらく前から河野太郎氏がトップだ。

https://www.iza.ne.jp/article/20210823-BBV3MKN4IZLPRLIGPQLYKNJOZU/?utm_source=yahoo%20news%20feed&utm_medium=referral&utm_campaign=related_link

 また一方では高市早苗氏が凄い勢いで赤丸付き上昇中だ!

https://www.iza.ne.jp/article/20210821-IZBPLUAWHVNVLO6Z2H5JVEJVJQ/?obtp_src=www.iza.ne.jp

 しかし、実際の所は自民党が生き残るための「選挙の顔」としての総裁選びに徹するはずだから、派閥がどうの勝ち馬に乗らねば・・ではなく、すぐ先に控えた自分の衆院選挙の際張り出すポスターで一緒に写る「自民党総裁」がどれだけ国民の人気を取れるか?の価値観で決めようとするだろう。

 そういう意味からすると、民間の人気アンケートの結果もまんざら無視できない所か?

 一方で、こういう危惧もある。かって良く行われてきた派閥の数だ、顔の広さだ、当選回数だので総裁・総理を選んでしまって、本当に我が国を引っ張っていき、世界と対等に渡り合えると思っているのだろうか?特にテレビによく出てくる政治評論家の人たちに訊きたい。

 自民党の地方党員も議員も、国の代表をそんなもので選んでいいのだろうか?今まではそれで良かったかもしれないが、地球規模での気象変化、新型コロナ感染症との闘いの中で、世界各国と話し合い・交渉を繰り返し生き残らなければならない中でTOPをそんな派閥だの人柄だのメディアの報ずるままの雰囲気で決めて良い訳がないと筆者は思う。

 一番だらしないのがこの政治評論家と言われる御仁たちだ。誰が誰とつるんでいるからとか、Aが立てばBとその一派が良い顔しない・・だの政治の世界の事情通の裏話を「実は・・」と、得意げに披露するだけで、今の日本にはどういった政治家とどういう政治実務が必要なのか・・などとは一言も触れない、と言うより判らないのだろう?

 このブログは勝手に団塊世代がぼやいて投稿する「私事の世界」。筆者なりの新しい総裁選び・首相選びの条件を定めて人材チェックをしてみた。

➀ 語学スキルが充分にある事。少なくとも日常会話は不自由しない、外人に対するコミュニケーション・コンプレックスもない事。(菅氏はこの点で完全に落第)

② ITスキルが充分にあり、パソコンを駆使し、テレワークとオンライン会議の違いを知っている事。

③ 欧米のビジネス常識・生活儀礼マナーを知っている事。

④ 政治以外に何か専門領域なり実績を持っている事。


・・・以上のポイントから先出のメンバーなり、他の政治家から次期総裁候補や組閣した場合の適任者を勝手に選ぶとこうなった。あくまで個人的考えだが。

➀内閣総理大臣⇒河野太郎 英語力、海外経験、ITスキル全てにおいて及第点。

②自民党幹事長⇒石破 茂 英語力不十分も国内でベテランと若手の繋ぎ手として党内をまとめることが可能。大手派閥に属さず組織の枠にとらわれない。外人との交渉には不向き。縁の下の実務で力を発揮できるはず。名誉欲に囚われなければ最強の幹事長たり得る。

③内閣官房長官⇒小泉進次郎 英語力充分、実務力は無いものの、毎日メディアに登場することで国民、特に若手を味方につける意味において政府広報隊長となれる。

④外務大臣  ⇒高市早苗 彼女が米国議会で2年間働いた事を知るものは少ない。西欧人との交渉・癖、社交上の常識、語学スキル。これらの分野で野田聖子、稲田朋美、小池百合子以上の経験を積んでいる事をメディアは今まで報じてきていない。

 このほか岸田文雄氏がその語学力を生かして、厚労大臣(コロナ担当兼任)もしくは環境大臣で活躍すれば世界と対等の交渉が出来るのではないだろうか?

 要は英語を不自由なくしゃべれて、外人要人たちと臆さず対等に渡り合えれば腰抜け外務省の官僚たちに実務を丸投げせずとも我が国の国益になる政治活動ができるのではなかろうか?

 もはや世の中は親分・子分や先輩・後輩の仁義の世界で物事が進んでいく時代ではない。同じ狭い派閥や党内の組織の「狭い世界の常識・ルール」でもめているようでは、どんどん世界から置いて行かれてしまう。

 特に何かにつけ群れたがる日本人。一匹狼ではないが個人の実力・経験・向上心で協調性をもって実務をこなせる「中身のある実力政治家」を選ぶ時期に来ているのだと思うが如何だろう?

 今までの政界の様に当選何回で何処派閥だから・・・と、エスカレーターのごとく大臣の席が回ってくるのを待つ「大臣心待ち」の、中身のない形だけの政治家が大臣を務めるようでは明日の日本などまるで期待できまい?

 さてさて、メディアはこの後どういった方向で総裁選の報道を行っていくだろう?同時に推薦人たち、自民党の議員・党員たちが何を考え何を根拠に総裁を選んでいくだろう?久しぶりに派閥争いではない個人の魅力での総裁選が行われることを期待したい。