2021年9月24日金曜日

団塊世代はカワセミヤマセミという写真集の編纂中。 The baby boomer generation is compiling a photo book called YamasemiKawasemi.

  ネコ類を撮らせたら世界一という写真家さんが我が国に居る。言わずと知れた岩合光昭氏だ。CS放送で彼の猫番組を毎回観ている人を数多く知っている。筆者もたまには観る。

 しかし筆者はネコ派ではなく犬派なので、小さい時から常に飼い続けているのはワンコ。

 最初は小学生時代小倉(現北九州市)白い雑種で名前はベル。次は熊本の八代に移ってコリー犬で名前はラッド。三匹目が葉山の海岸でのウインドサーフィンに行って拾ってきた雑種でチビ。

 次が長野オリンピックの時に、オリンピック競技役員で一緒だった地元の方から貰って来た赤茶色の芝犬、名前は長野オリンピックにちなんでジャンプ。名犬だった。

 で、現在の黒柴ペロ。5代目で初めてのメス犬だ。最初の1匹は親の転勤・引っ越しに合わせて面倒見の良い隣家の家族に引き継いだ。それ以降は13~18歳まで生きたので犬が居なかったことが無い。

 犬の話が長くなったが、実は筆者ネコも好きなのだ。ただ小学校時代夏休みの宿題・絵日記の上にウンチされたので自分では飼いたくないだけ。たいがい人んちの猫でも直ぐなつく。

 その岩合光昭氏がネコ族、猫とライオンの生態比較写真集「ネコライオン」を出したのが2013年の事。当時筆者は野鳥の撮影にはまり、なおかつその中でもなかなか出遭い難いヤマセミ(山翡翠)にどっぷりつかり始めていた。この岩合氏の「ネコライオン」という写真集に刺激を受け、いつの日かヤマセミとカワセミの同族写真集を作ってみたいと思っていた。

 しかし、野鳥撮影が趣味の方であれば想像つくだろうが、ヤマセミには普通なかなか出遭えない。しかし苦節・・でもないが、10年間熊本県の人吉市に通い数多くのヤマセミ画像(10万カットを越える)を撮影できて、今までに4冊のヤマセミ写真集をなんとか出すことが出来た。いずれも非売品だが。

 で、そのヤマセミを撮影中に、実はカワセミが幾度も筆者の目の前でパフォーマンスしてくれたり横切ったりしてくれるのだ。時にはヤマセミと並んでくれたり、同じファインダーに入ってくれたりするのだ。要は生活環境が同じカワセミとヤマセミは大きさは倍以上も違うのに仲が良いのだ。

 一方でネコ族の場合いくら同属だからと言っても、アフリカのサバンナに居るライオンと家ネコが一緒に居たりはしないだろう?岩合氏はそのライオンとネコのしぐさの全く同じ所に面白みを発見し、世界でたった一つの写真集を出したのだと思う。勿論こんな事彼にしかできない。もう尊敬以外の何物でもない。

 そこで、並んだり交差したり、一緒に飛んだりするヤマセミとカワセミの写っている画像がどのくらいあるのか探してみた。アラ探しするのに2週間かかった。

 とりあえず、2種が同じファインダー内に一緒に写っているカットが約100カット、似たようなしぐさ、生態画像がそれぞれ数百カットづつ、何とか形に成りそうなのでこれから数日でまとめてみるつもり。

 とりあえず、その中から候補画像のほんの一部を今回ご紹介してみたい。まずはカワセミとヤマセミが同じファインダーに写っている画像の一部から・・。

最初は画面の左にヤマセミ、右にカワセミ。人吉市ならではの風景だ。

カワセミは同じ場所にいるがヤマセミが川に移動して来てこの絵になった。2012年

ヤマセミが岩に到着する寸前、カワセミが右上から飛んできた。2017年

ヤマセミとカワセミが交差するという場面に出遭えたのだ。

これは刺網漁の網干し竿。ヤマセミもカワセミも採餌ダイブの格好の場所。2015年

6月の球磨川。ヤマセミの幼鳥たちの佇まいを右端のカワセミが観察中。2019年