2021年9月13日月曜日

フクロウシリーズ最終稿、フクロウの早朝ネズミ捕り。The final draft of the owl series, early morning mousetrap of owls.

  数回に分けて投稿したフクロウシリーズも今回が最終回。

 フクロウはご存じの通り概ね夜行性だ。そのフクロウが早朝陽が昇った後、高度湿原の樹林帯でネズミの類を捕獲した一連の画像でこのシリーズの最終回としたい。実はこの様子は数年前このブログでも一部だけレポートした。

 フクロウは夜行性だからこそプロの写真家さん達、あるいはNHKなどの自然番組スタッフが自動撮影装置での夜間の生態を収録するのだろう?

 前にもふれたが、カメラメーカーがカメラに迫ってくるフクロウの様子を広告に使ったりしているが、あの類は意図的に撮影可能だ。フクロウは意外に人に慣れやすい。東北地方でリンゴ園に害獣ネズミ駆除の為巣箱を掛けてフクロウの繁殖をサポートしている事は良く知られている。

 そのフクロウが時には民家で子育てをしたり、傷付いたフクロウを農家の方が治療し自然に戻したりすると、事あるごとにネズミや蛇を持って来て恩返しをするなど律儀な性格をYoutubeなどで観ることが出来る。極めて人懐こい野鳥なのだ。

 この慣れたフクロウを使って、レンズの前に餌物を置きしばらくするとそれ目がけてフクロウが飛んで来る。自然界のドキュメントっぽい映像や画像は意外に「仕組まれたもの」である場合が多いのだ。

 目的➡リサーチ➡手段➡段取り➡実施➡結果・・が、プロの世界の自然収録プロセスなのだ。リサーチや段取りが殆ど無い我々一般の野鳥撮影活動の方がはるかに偶然性が高いため、同じ様な事を期待してフィールドに出ても残念ながら成果は少ないだろう。

 今回の採餌行動は「居るかもしれない」という勘と予測しかないまま収録できたもの。

時刻は日の出(山の際から陽が射して)の10分後。 

枝に留まったフクロウがいきなり真下を凝視した!

次の瞬間!前のめりになって・・・。

真下の地面に向かってダイブ・・・の瞬間!

野鳥のこういった姿は滅多に遭遇出来ない。

遠いので音は聴こえない。


獲物はピクリとも動かなかったと思う。

目を細めて獲物に食らいつく姿はオオタカなどとは違う姿だった。

筆者はこの目を忘れる事は出来ない。獰猛な野生動物特有の眼をしていた。

盗られると思ったのか、食べかけのネズミを掴んで森へ消えていった。

これが日の出直後、フクロウの採餌行動の一部始終。