2021年9月23日木曜日

団塊世代は自民党総裁選に関してある種の際立ちを感じた。  The baby-boomer generation felt a kind of prominence regarding the LDP presidential election.

  昨夜11時過ぎTBSのNews23で、自民党総裁選候補4名による討論会が行われていた。司会が小川彩佳、ゲストキャスターに星 浩氏などが出ていた。オンラインで学生たち(氏素性・年齢不明・大学名不明)と繋がりながら、四名の候補者たちにテーマごとの考え方・意見を述べてもらうというモノだった。普段から余程何か無い限り見ている贔屓の番組だ。


 それまでの記者会見などとは違い、珍しく和気あいあいで4候補がお互いを「同僚だもんな?」的なサロン談話を繰り返す感じで進んで行った。

https://www.youtube.com/watch?v=rml8v8YhYAg

 しかし、進めば進むほどメディア側の意識感覚の質の低さ、番組プロデューサー、あるいはディレクターの考え方の甘さが暴露された番組に成ってしまっていた。

 番組の最後にオンラインで傍聴していた学生たちの感想が流れたが、「お前そんな程度の感想しか言えないのかヨ?」という反応で4候補が可哀相になってしまった。概して「良い話を聴けて良かった。」だの、「政治を身近に感じた・・。」だの見ている方が拍子抜けしてしまうような中身が無い感想ばかりだった。

 4候補者の知能のレベルがスタジオのメディア関係者、政治評論家?コメンテーターなどとはずいぶん違う高い所にあるなあ…と感じざるを得なかった。高度な頭脳と、面倒くさい実践・実務遂行力にディベート力・主張力を強く感じた。

 選挙になると、ただマイクでがなり立てたり、小走りに近寄ってきて握手しようとするそこら辺の政治屋たちとは大きく違う何かを感じた番組だった。

 特に、新型コロナ禍が収まり経済活動はいつ頃緩和され、日常に戻りそうか?という設問で時期を3タイプに想定した札を上げさせる場面で、岸田、高市、野田の3名が具体的な時期札を揚げたに対し、河野は「そんなモノ医学的データ・エビデンスをもって分析しなきゃ言える訳がない、いい加減な想定時期を揚げさせるなどと言う事をメディアがやるべきではないっ!」とピシャリ断言したのは、自分と同じ意見で全くその通りだと思った。

何の根拠もなく3時期を決めつけたメディアのいい加減さが最初の?だった。

案の定、河野候補だけは反応しなかった。当たり前だ現役ワクチン担当大臣だもの。

 大体において相手は現役のワクチン担当大臣だよ?新型コロナに関する諸情報・実務上の知識・体験は誰よりも最前線で苦労している人だ。その人物に向かって「いつ頃緩和されると思うか?」などとよくも簡単に訊けると呆れてしまった。

 変異株の再度出現や各種ワクチンの製造遅れ、世界的ワクチン不足、抗体の早期減衰などまだまだ判らない事だらけの中、そう早く収束にならない可能性が高い現状で、うっかり返事など出来る訳なかろうに。

 万一「こうだと思う・・。」と言った事に対し、想定時期を外した場合TBSは喜んで「違いましたねぇ・・。」などと叩くに決まっているだろう?メディアの嫌らしさ・罠を瞬時に見抜いた河野氏はさすが。

 大体において、同じ様な質問はちょうど1年前の夏の非常事態宣言の頃にもメディアで盛んに問われていた事だろう?医療専門家も感染症専門家も政治家も甘い見通しで、強力な変異株デルタ型の出現、ワクチンの効果などまるで判らなかった段階で何と言っていた?

 その中で当たった意見があったろうか?河野氏はその段階でも「いつ終息するかなど判る訳ない、人類が初めて遭遇する感染症だもの」と答えただろう。

 その頃、「ポスト・コロナ禍」などとすぐ先に来そうだと能天気に言っていた政治家・コメンテーター・経済界の人々。その二の舞をまた繰り返そうというテレビ報道の浅はかさが非常に目に付いた番組だった。

 筆者が何を言いたいかというと、総裁選で候補者たちが連日TV局の討論番組に出ているが、そろそろ4候補の資質・力量が見えて来たのではないだろうかと言いたいのだ。


 星浩氏の「そういう悪口は・・。」などと言う次元の低い突っ込みは完全に無視して、自分の主張を続けたた河野氏の馬力は「持論・自信の表れ」と映ったのではないだろうか?

 筆者は圧倒的に河野候補の力量が群を抜いていると思った。身振り手振りのボディ・ランゲージに加え理路整然、判り易さ、例えの上手さ、どうにでも取れそうな事は言わない・・・どれをとっても群を抜いていると思う。一般国民もこの手の番組を2~3回見れば他の3候補との差異が判るだろう。

 なんせ普段から数多いるお笑いタレント・芸人たちの微妙な違い、上手い下手を瞬時に見事に見分けられる目と耳を持った国民だもの。

 笑えないが政治家4候補の「物言い・説得力」の見極め、優劣をつける能力は同じ政治家たちや感覚マヒした政治評論家・TV関係者たちよりずっと正確だと思う。

 しかし、嘘つきだらけが集まって総裁を選ぶ総裁選。「数は力、力は正義」で政治の世界の論理で総裁が選ばれてしまうだろうから、国民の期待通りにはならない可能性が高いのも事実だろう。

 もし、そうなった場合は自民党自体が衆院選挙や次の参院選挙で数を減らすだけ。この辺り自民党員・議員たちは判っているだろうか?

 この先も注視していきたい。