2017年12月14日木曜日

晩秋のヤマセミつがいは観ていて面白い!  I'm so interested watch about a pair of Crested kingfisher's ecology in a late autumn.

 通年でヤマセミを観察していて、彼らが一番アクティブなのが5月~6月にかけてのヒナの巣立ち~幼鳥教育の季節であろう事はこのブログで何度もレポートした通りだ。
 しかし、実は年末から繁殖期前期に至る間もつがいの動きを観ていると非常に活発である事が見えてくる。

 通年で一緒に行動するヤマセミだが、ヤマセミ観察者の多くが夏季において一羽しか見えないので、単独行動期であるとの判断をされたようだが実際は常時連れ添っている。夏季は葉が生い茂り姿が見えにくいので一羽だけしか見えなくても、つがいの相方は最大数十メートルの距離で茂みの陰や葉の裏に隠れている場合が多い。採餌の際に限って500mほど離れて行動する場合もあるが、羽根休めはごく近くで数メートルの距離で居る事が多い。

 今日のブログは、先日11月20日頃の球磨川人吉界隈のヤマセミつがいの掛け合いシーン。オスが繁殖行動の一環としてメスの傍へ行こうとするが、メスに「嫌よ!あっち行って!」とでも言われたのだろう一旦退くまでのシークエンス。
主役はこのヤマセミつがい2羽。この時期普通は2m程の間隔の距離で並んでいる。右下を飛ぶのはセグロセキレイ。球磨川へそそぐ支流域で。

そのつがいが球磨川本流で水没した枯れ木に揃って留まろうとしたのだが・・。

先に留まっているメスの元へ駆けつけ・・・では無く飛び寄る?ヤマセミのオス。

まさに留まろうと思った瞬間!メスがけたたましく鳴いて拒否!

「アンタ!昨日の夜何処へ行ってたのよ!?」とでも言っている様な気もするが・・何かに腹を立てているのだろうか、このメスは?たじろぎ腰が引けるオスの姿がちょっと情けない。

「ヤバい!」とオスは反転し逃げに入った。

メスは羽根を広げ、完全に追い出し態勢。

興奮したメスは止まらない。

こうして一旦は逃げたオスだが、このまま引き下がったりしない。この続きはまた・・・。