2017年12月11日月曜日

団塊世代は「人吉市におけるヤマセミと人間の共創」を早稲田大学の共創学会で発表した。The baby-boomer generation announced "Co - creation of Creseted kingfisher and Human beings in Hitoyoshi City" at co - creation society of Waseda University.

 7年間のヤマセミの生態観察研究成果(生態観察・データ取得・画像撮影・現地ヒアリング)を2カ月間掛かって発表用にまとめたものを、昨日、一昨日と早稲田大学理工学部・西早稲田キャンパスで行われた「共創学会」で発表する事が出来た。

 人吉市、八代市、熊本市にお住いの数多くの方々の協力を得ながら進めて来た人吉市におけるヤマセミの生態研究の一部、「ヤマセミと人間の共創」を発表した。

 全国から頭脳明晰な本職の研究者が集まり、それぞれのジャンルで行って来た研究を発表する場としての「学会」への参加は、筆者の様な平凡な頭脳で好きな事にしか目を向けない偏向研究の成果を、同じ土俵で発表するのは正直言って相当勇気のいる事だった。

 ほとんどが著名大学の教授クラスが複数で研究した成果を発表されていた。パワポのスライドショーも横文字が多かったり、図形やチャートが一杯あって凡人には判りにくい発表が多い中、筆者が撮影した証拠画像や国交省のデータ中心で展開する超具体的な「人吉市におけるヤマセミと人間の共創」はちょっと異質だったかもしれない。

 最初は遠巻きに見ていた参加者だが、30分もすると東京ビックサイトの展示会のようにインタラクティブ展示ブースへ来て下さり、質問の嵐となった。最初の頃は野鳥だという事で女性の研究者が沢山来られ「カワイー!」だの「凄い!」だの反応が主だったが、後半は年齢性別を問わず全国のプロ研究者が、ヤマセミの筆者へ見せつけパフォーマンスや鮎漁師さんとの共創に関して非常に強い興味を示されていた。

 やはり「こう考える、こう推察される」・・・ではなく、撮影時間や撮影場所がデジタルで表記された証拠写真をどのように判断分析するか、その撮影の難度やチャンスの少なさを直ぐ理解される方ばかりなので話は早かった。

 鳥類研究には分類学や解剖学やそれぞれ専門ジャンルが細かく判れているが、野外の現場で生態を長時間つぶさに観察し、証拠画像を収録して得られた結果はそれなりの説得力があったようだ。

 来年はより深い部分での研究成果を発表する事に成っている。2010年からご協力や励ましをいただいた全ての方々にここで感謝をしたい。
早稲田大学の理工学部キャンパスは真下に地下鉄副都心線・西早稲田駅が在るが、休日は直接キャンパスへは入れない。日曜日は基本的にキャンパスは開いていない。
日曜祝祭日は守衛さんのいる正門の自動ゲートを通らないと入れない。

参加者管理は広告代理店が行う催事よりはるかに厳しかった。

基調講演は共創学会の会長でもあり、私に参加発表を後押した指導教授の三輪先生だ。

三輪先生が手にしている棒は朝自宅の庭から抜いて来た朝顔用の細竹。目論み通り効果的に使って頂き嬉しかった。

口頭発表は15分という短い時間なので慣れないと、どんどん時間超過で、最後の方は一体何を言っているのか判らなくなったりする。

来年もヤマセミに関してはこのスタイルでまずは行いたいと考えている。鳴き声なども流してみようかとも考えている。

インタラクティブ発表の方はA1サイズのポスターに発表主旨を印刷してピンでボードに貼り解説を行う。普通は1枚しか貼らないようだが、5枚も制作するというので、前例もないという事で問題になったようだ。しかし三輪先生のご厚意で5枚とも制作できた。使用した2台のノートPCの内1台(大きい方)はIBMのThink Pad A31で2005年の静岡国体の頃使用し始めた古いもので12年前のものだ、OSはWindows2000なのだが充分サクサク動いてくれている。

けっこう色々な方が興味を示して下さり、質問攻めにあってしまい嬉しい限りだった。
これからの5枚が、インタラクティブ発表で使用したポスター。




これらはそのまま持ち帰ったので、少人数の説明会に使用可能だ。