しかし、人吉の野鳥に関する事情通に教わった所では、実はけっこう意外な一面を持っている野鳥なのだ。
まず、メジロのように世界中どこにでも居る野鳥だと思ったら、日本中心の東アジアにしかいない野鳥だそうだ。なおかつそのほとんどは日本国内に居る為、海外からの野鳥撮影者は、まずこのヒヨドリを撮影したいというそうだ。
ヒヨドリの渡りが大群でメディアの報道になる事が在るが、あれの殆どが国内の移動だというから驚かされる。いわゆる留鳥だったり標鳥だったりするので、出水のツルや冬鳥・夏鳥の様な渡りとは違うようだ。
更に、飼うと人に慣れる為、平安時代の貴族は愛玩用に飼っていたとの事。意外な一面のある野鳥なのだ。
今後は探鳥に出て「ヒヨドリくらいしか居なかった・・・」等と言っては罰が当たりそうだ。
今日はこのヒヨドリの特徴のある飛び方をカメラで追ってみた。ババッと羽ばたいて、暫く羽根を閉じたまま大きな波を打つように空中を突き進む独特の飛翔形態はユニークだ。何だかとてもエコな飛び方の様な気がする。
飛んでいる状態を見つけてとっさにAFの効く撮影を行うには慣れが必要だが、手持ちでツバメの撮影を練習した事が功を奏したようだ。