国内にはいろいろな干潟があるが、今まで見た干潟の中でも、自分が一番最も興味を惹かれる干潟がこの東与賀干潟だ。潮の加減さえ良ければダイナミックな海鳥の動きが見て取れていつまでいても飽きが来ない。
干潟特有の臭さも少なく、光の関係での野鳥観察も観やすい気がする。干潟だとか湿地といえば広さを誇ったり、野鳥の数を誇ったり、はたまた希少種がいるとか誇ったりしがちだが、車の性能比較でもあるまいに勝ち負けなぞ競いあっても何の意味もない。
むしろバーダーにとっては、その探鳥地のウエルカムのレベルが問題だろう。その意味からすれば、ここ東与賀干潟は県外のナンバーの車で出かけても快く案内をしてくれる人ばかりで、非常に気持ちの良い探鳥ができた。他の似たような干潟地も見習うべきだろうと思う。
何かに驚いて逃げる時の飛翔と違う、落ち着いた飛翔を観察できる場所はあまりない。
ツクシガモの群れの上を飛ぶダイシャクシギ。
天使のような羽を広げたところで、ダイシャクシギのご紹介の終了としたい。